満足度★★★
頓珍漢、ジャパン
冷戦体制が崩れた後、略奪国家としての本質を顕した米国にも陰りが見え始めた昨今、台頭して来た亜細亜諸勢力は、さながら戦国の争闘を思わせる熾烈な争いを演じている。このような世界情勢の中、闘いの意味する所を捉えきれず、機先を制する発想すら奪われた対米属国、日本は、得意としていたはずの経済分野、物作り分野でも凋落を免れない。日本を代表する企業であったSunyもその太陽的な意味を失い黄昏を迎えている。隋所でauroraでは無くtwilightを眺めるシーンが出てくるのも示唆的である。産業スパイ物ではあるが、現在、進行しているこの国の体たらくを面白おかしく描いて楽しめる。
タイトルとも絡んで背中による演技が入っていたが、惜しむらくは、役者が若すぎて背中で演技というのは荷が重かったという点だろうか?
シナリオの内容からいうと続編も作れそうな発展的シナリオである。