テネシー・ウィリアムズ短編集 公演情報 有機事務所 / 劇団有機座「テネシー・ウィリアムズ短編集」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    T.ウィリアムス
     作品のセレクトの仕方と志の高さは良い。然し、T.ウィリアムスの生きたアメリカという国の特殊性、南部という地域の特殊性、カソリックとプロテスタントとの歴史的経緯、アメリカに渡ったピューリタンの特異性とWASPに象徴されるアメリカでのピューリタンの意味、更にキリスト教シオニズムとシオニスト「国家」イスラエルの関係及びイスラエルがグローバリゼーションに於いて果たした役割などまで含めて考えなければ、今回、選ばれた短編が、現代日本で、ウィリアムス本人が抱えていたような深刻な問題を個々の観客に提起することは、不可能だろう。
     彼の作品世界では、植民者と被植民者の関係が、社会的弱者個人と社会的強者とに投影されて描かれるが、弱者は”狂気”という表現形式しか持ち合わせていないことに注意すべきである。その弱者を宝石のように際立たせたいなら、舞台上で演じられることの10倍程度の知識は不可欠、表現するための技術も考え抜かれ、身体化されたものが滲みでるようでなければなるまい。
     一層の努力を期待する。

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    2013/01/28 18:23

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  • ハンダラ様


    公演に足をお運びいただき、お帰りの際にもご意見をいただきまして、ありがとうございました。

    その時のお言葉の一つ一つが、我々の知識のなさを痛感するもので、目の醒める思いでうかがいました。

    そのお眼鏡にかなうものにできるよう、しっかりと取り組んでまいりますので、今後ともご意見をいただきますよう、お願い申し上げます。


    お礼のコメントが遅くなりまして、大変申し訳ございませんでした。


    -小田和也-

    2013/02/03 15:24

    ハンダラ様

    この度のご来場、ならびに貴重なコメントありがとうございます。

    私個人の意見ですが、ご一読いただけたら幸いです。

    今回の作品は、確かにテネシーの生きた背景も、作品の背景も大切でした。
    しかし、それと同時に
    不況や震災を経て、また、格差社会となっている現代の日本で

    親が、無意識に押し付けた価値観で生きる、

    あるいはメディアか押し付ける価値観で生きてしまう現代の多くの方たちにも見ていただける、そして無意識の共感を生める作品にしたかった、
    という思いも、あったかと思います。

    作品や、作品背景の研究、理解、表現も、重要ですし、それらは私も大好きです。重要だと思います。
    しかし、それらは、文学座さんなど大きく、既に名を馳せる劇団さんがしてらっしゃいます。

    小さな劇場で、テネシー作品を上演させていただいた意味は、その『違い』にあるのではないかとも思っております。
    どう感じていただくかはお客様次第ですし、ご指摘いただいた事も大変貴重なご意見に違いないのですが。
    以上、あくまで個人の 考えです。
    ご批判いただいても、私の未熟さと、受けさせていただく所存です。

    原作があり、作者があり、
    さらに、現代の『日本に生きる』役者が演じ、生身の痛々しさをお伝えしたことにも(成功していたかは、個人ではわかりませんが)、
    意味があったかと思います。
    一つ、ご理解をいただけたらと思います。

    ともあれ、
    大変貴重なご意見ありがとうございました!!

    次回公演、いつになるかは現状未定ですが、また新たな観点からご覧いただける作品となれば幸いです!

    生意気を申しまして、大変失礼いたしました!

    またの機会に、お目にかかれますように
    精進いたします。

    愛と、感謝を込めて。

    彩見江里

    2013/02/02 23:54

    ハンダラ様

    ご来場ありがとうございました。
    貴重なご感想、ありがとうございます。役者も劇団としても一層努力していきます。
    どうぞ、今後とも宜しくお願いいたします。

    2013/02/01 01:15

    ハンダラ様、この度は御来場頂きまして、誠に有り難う御座いました。
    そして、有り難いコメントも残して頂き誠に嬉しく感じております。

    反省点、明確な課題も見付かる貴重な公演になりました。
    次の公演に向けて更なる飛躍を目指し、精進致します。
    今後とも宜しくお願い致します。

    2013/02/01 00:15

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