満足度★★★★★
私を忘れないで、という思い
凄い芝居を観た後は、いつもその場でアンケートに感想を書くなどということが出来ない。おまけに昨日の『捨て犬の報酬』は、続いた次の団体の芝居を観ることも出来なかった。暫くの間、何も目に映らないくらいの衝撃でした。
忘れ去られた者の深い深い深い悲しみと声に出来ないままの慟哭。それを、絶対に安い自己憐憫に丸めてしまわないで描く脚本の力。その脚本を(これは演者の解釈も含めて)表現する語り部の凄み。
なんで30分でこれが出来る?!この劇団の持つ力って、どこまで底知れないのかと思いました。
ほんと、芝居観て泣くとか、そういうの安くて嫌だとか言ってごめんなさい。終演後トイレに駆け込んでわーわー泣いた。
もしかしたら、この作品と『ゆめみるふぃーゆ』をセットにして『まめ芝。』イベントに参加したのが意図的だったとしたら、すごい策士だし、たまたまだったとしたら「なんかそういう人」の加護をこの劇団は受けてるよ。
二つの作品には共通したテーマがある。そのテーマが多角的に語られます。ぜひとも『ゆめみるふぃーゆ』と『捨て犬の報酬』両方参加してください。極上です。