満足度★★★★★
今まで知らなかったが・・・
ひとりじゃできないもんでおぼんろという世界観を少し感じる事ができた。
末原拓馬以外の劇団員の芝居を見ことはなかったが、
初めて、拝見させていただき、しかもこれまた独り芝居。独り芝居というのは役者の力量が激しく反映されると思うのだが、
なるほどなるほどと納得してしまった。
狭い会場、狭い舞台、舞台には言葉が書いてある大小の紙があちらこちらに張られている。
そこに、犬メイクを施した、さひがしジュンペイが登場。
小気味いいテンポで言葉を紡ぎ、落語を聴いているようだと思っていると、本当に落語まで始めてしまう。
これがまた上手い!
ところどころに笑いを交えて進んでいくのだが、話が進むと、徐々に緩い空気が引き締まっていき、終いにはさらに加速していきクライマックスまで一気にもっていってくれた。
最後にはホロリと涙を流してしまう話もとてもグッド!
今まで知らなかったが、知られていなくても凄い役者とは言うものはいるのだな・・・と痛感した、舞台だった。
満足度★★★★★
衝撃
あらすじについてはみなさんがお書きになっているので、必要ないと思いますが、とにかく衝撃的でした。三団体の合同イベントでしたが、「群を抜いて」という言葉では言い表すことができないほど群を抜いていました。小劇場でここまでの作品を観ることができたことに対する衝撃。
満足度★★★★★
雪国に吠える
江古田にあるカフェ+レンタルイベントスペース“兎亭”が始めた
“小さなお芝居を集めた小さな小さな演劇祭”まめ芝。
その最終日兎亭でG枠を観る。
出演は3組。
おぼんろ、兎団、松×出 である。
江古田の駅を出るとそこは雪国であった・・・。
って感じで、東京では7年ぶりという雪の中傘を盾にして前へ進む。
写真入り案内どおりに歩いて行くと、角に男の人が立っていてホッとする。
兎亭の入口には痩身の末原拓馬さんがいて「寒いねー!」と声をかけてくれた。
おぼんろ、今日の「捨て犬の報酬」は高橋倫平さんだ。
(注:☆はおぼんろの評価)
満足度★★★★★
私を忘れないで、という思い
凄い芝居を観た後は、いつもその場でアンケートに感想を書くなどということが出来ない。おまけに昨日の『捨て犬の報酬』は、続いた次の団体の芝居を観ることも出来なかった。暫くの間、何も目に映らないくらいの衝撃でした。
忘れ去られた者の深い深い深い悲しみと声に出来ないままの慟哭。それを、絶対に安い自己憐憫に丸めてしまわないで描く脚本の力。その脚本を(これは演者の解釈も含めて)表現する語り部の凄み。
なんで30分でこれが出来る?!この劇団の持つ力って、どこまで底知れないのかと思いました。
ほんと、芝居観て泣くとか、そういうの安くて嫌だとか言ってごめんなさい。終演後トイレに駆け込んでわーわー泣いた。
もしかしたら、この作品と『ゆめみるふぃーゆ』をセットにして『まめ芝。』イベントに参加したのが意図的だったとしたら、すごい策士だし、たまたまだったとしたら「なんかそういう人」の加護をこの劇団は受けてるよ。
二つの作品には共通したテーマがある。そのテーマが多角的に語られます。ぜひとも『ゆめみるふぃーゆ』と『捨て犬の報酬』両方参加してください。極上です。