満足度★★★★★
創業・操業戦国時代
こういった状況の中でこれまでのしきたりと新しい価値観や倫理観の対立を、男女関係の微妙な綾や、社内の人間同士の野心、傾向の差、利害関係に絡む謀略などと絡み合わせ、アーサー王の円卓の騎士よろしくラウンドテーブルを囲み、夢を同じくし、理想にすら燃えたはずの新会社の理念を破綻させてゆく展開は、スリリングでリアルだ。日々、社会で体験していることの裏にあるであろうと皆が感じていることを、きちんと想像力で紡いで見せた力作。
シナリオも役者のキャラが立っていた点も、ふっと見せる目つきの寂しさなど、細かな点にも注意の行き届いた舞台であった。惜しむらくは7カ月以上の時を扱っているのに、衣装が基本的に変わらなかったことだ。予算にめどがつけばこういう点は、改善してほしい。内容的には、隙のない、だが、こせこせせずに本質をぐっと掴んだ良い舞台であった。
2013/01/21 03:15
2013/01/14 14:56
少しでも励みになれば何よりです。良い文化的環境を創る為に、更に頑張りましょう。返事が遅くなってすみませんでした。
ハンダラ