朱雀家の滅亡 公演情報 新国立劇場「朱雀家の滅亡」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    戯曲が声になって舞台上に響く美しさ
    新国立劇場にハズレなし、の印象。
    約3時間。1人の長いモノローグや2人芝居のところはダレそうなものの、それが一切ない。

    ネタバレBOX

    「朱雀」は夏の季語だ。そして、「南」を表している。

    その朱雀の名の家が、夏の盛りに燃え尽きて、雪降る冬の年の暮れに滅亡していくという美しい物語。

    「西日」に照らされる朱雀家。
    リビングのテーブルが、「家」の象徴。
    そして、弁天様を頭上に戴く朱雀家は、「日本」そのものと言っていいだろう。

    女性(母性)との葛藤がある。
    死に行くことへの理由が必要。
    死(滅亡)の美学。

    戯曲が声になって舞台上に響く美しさ、沈黙、静寂の美しさを堪能した。
    登場人物が内包し、背負い、象徴している業が、台詞によって重くぶつかり合う。三島由紀夫ってなんてカッコいい戯曲を書くんだろう。

    國村 隼さんの背筋を伸ばした姿。近藤芳正さんの戦後の姿。どちらもうまい。
    木村了さんって、こんな役者だったのか、とびっくり。気になるところはあるけれど、軍人の立ち姿になっていた。

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    2013/01/07 05:14

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