満足度★★★★★
オデュセイア+銀河鉄道の夜 属国で現在を生きる若者が喘ぐ閉塞感にも拘わらず、なお踏み止まろうとする覚悟と同時にエスケープへの憧れ、と、殆ど自己投棄を通しての飛躍への意思が、鮮烈である。自らを塵と同一視しても尚、己の内側から芽吹いてくるものから逃げることは出来ない。
ネタバレBOX
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2012/12/20 02:00
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2012/12/21 00:33
2012/12/20 13:13
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喜んで頂けて、自分も嬉しく思います。
若い方が、老人だと認識するのは、オリジナリティーが
無いと感じているからではないか、と思っています。何れにせよ、
ちゃんと際までは来ている、ということではないでしょうか。
リルケも読んでみると良いかも知れません。訳によって受ける
印象が全然違うのですが、自分は、確か理論社で随分昔に出た
版の訳が気に入っていました。人から借りて読んだ本でしたが。
多分、図書館へ行けば書庫に眠っているのではないかと思います。
オデュセイアは面白いですよ。自分は、イーリアスが、更に好きですが。
どちらも作者はギリシャ最大の詩人、ホメーロスです。シュリーマンが、
古代遺跡を見付けるきっかけは、彼が少年時代にイーリアスを読み、
そのリアリティーから、実際にあったことに違いない、トロイアを見付けたい。
と望んだことでした。彼は考古学者になり、古代都市を発見したのです。
尤も、それはトロイアではなかったのですが。それでも、シュリーマンの
大発見は、考古学上でも画期的なことでした。話が随分、「つぎとまります」から
それてしまいましたが、初心を忘れず、今後とも頑張ってください。
また、お会いしましょう。
ハンダラ 拝