ブラックルーム 公演情報 メガバックスコレクション「ブラックルーム」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    【五邪鬼編】自分ならどう行動する?
    海外において、拉致・監禁されるという理不尽な状況の中、5人の日本人が
    次第に追い込まれていくさまを描いた作品。
    この状況の中、「自分ならどう行動する?」と考えながら観劇。
    緊張感のある時間を過ごした。
    「メガバックスの暖かな作風が懐かしい・・・」と思わずにいられない。。
    上演時間105分。

    ネタバレBOX

    今回はいつも以上に、役者陣の力量を試すような作品に感じた。
    極限状況に追い込まれ人はどのように行動するのか?

    役者陣が臨場感を持って演じ、観客がそれを感じるかが評価のカギに
    なるような気がする。
    少なくとも私は監禁者の一人のような気持ちで、緊張感をもって観劇できた。


    <あらすじ>
    海外で拉致された日本人5人。
    監禁室の中で5人の中で殺し合いを行い1人になったら、
    解放するという設定。
    拉致したのは海外の金持ちたちと思われ、誰が最後まで生き残るのか、
    賭けの対象にしている模様。


    <役者陣>
    役者陣はそれぞれの役柄を本当に見事に演じていた!
    これだけ作風が違うと、観客だけでなく、役者陣もとまどわないかな?
    と思ってしまうが、実際どうなのだろう(笑)。

    感じの悪いエリート社員を演じた、山下広志さん、
    憎らしい感じがヒシヒシ伝わっていたので、きっと観客から早く死ね!
    と思われるだろう(笑)。上手い!

    研修医を演じた杉本絵利香さん、ある意味一番怖い人物を
    そう感じさせずに好演。
    手術中の痛がる声が臨場感ありすぎ(笑)。

    カメラマン役を演じた星祐樹さん、一番人格者ながら、
    次第に追い込まれ人格が壊れていくさまを好演。
    人柄のよい感じの最初と、最後で一番ギャップを感じた(笑)。

    新婚旅行中に監禁された役の吉田瑞樹さん、
    渋い感じの雰囲気がとてもこの芝居にあっていた。
    芝居当初から、キーマンではないかと思っていたが、
    様々な面をもつ役柄を好演していた。電話で奥さんと話せた幸せ者か(笑)。

    父のいる海外を訪ずれた大学生役の前川史帆さん。
    表情の芝居がとにかく素晴しい!それだけで狂気を感じさせる!
    暖かな作風より、少し怖い作風の方が得意なのでは?
    と感じてしまうほど、今回の役がはまり役(笑)。


    <美術>
    メガバは見事な舞台美術が素晴しいが、今回は監禁室が舞台のため、いつもと比べると、シンプルな舞台美術。
    しかし監禁室のリアルな感じが出ていた。
    (観劇しているときは違和感はなかったが、地下室に監禁されていたのに舞台正面の鉄格子はちょっと変?と思ってしまった。)


    <少し残念に感じた点>、
    芝居の中で、監禁室に手紙を投函する数が多い感じがしてしまい、
    ちょっと冗長に思えたなあ。
    シルバという芝居に出てこない人物も、ちょっと・・・かな。


    時間通りに当たり前のように上演を開始。
    スタッフによる観客への気遣いのある対応。
    公演内容だけではない、とても良い劇団だと思う。

    最後に、今パンフレットをみたら、私が今回観劇した感じたようなことが
    書かれていてビックリ!!
    自分にとっては、最初に読まなくて良かったかも(笑)。

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    2012/12/16 11:54

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