こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞) 公演情報 ポップンマッシュルームチキン野郎「こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    夢のような北方紀行舞台
    面白い。橘麦が素敵。

    ネタバレBOX

    逆田純(吹原幸太)は、息子の真(加藤慎吾)と妻を残して、オカマの世界に入る。妻は首吊り自殺し、成長した真は、純がママを勤めるオカマスナック「無いチンゲール」に会いに行く。純の婚約者でありオナベのアスオ(仁田原早苗)が実家のある札幌に戻ったと知り、アスオの住むアパートの大家・角田(小岩崎小恵)らとともに、車で札幌に向かう真。途中で、10年も前に交通事故で死亡した地縛霊のマチ(橘麦)や、同胞と離れ離れになったという未来人の一場(井上博之)らも同行し、車は北上を続ける…。

    下ネタが多くて、お約束の罰ゲームショー(劇中では性的快感をえるためだけど)もあって、くだらなくてしょうもなくて笑える良舞台。あんまオカマネタは好きじゃないけども、面白かった。とても上手いです。
    下ネタ以外のトークやツッコミも冴えてて、客席からいい笑い声が湧いてた。いいセンスです。孫悟飯が強敵に会ったネタは最高に笑えた。

    マチが元彼と再会するシーンや、アスオが角田の母であったり、真と純の会話シーンであったり(ラストのサイフ抜きもいい絡め方)、ジーンとくる場面もしかりあって、その構成やテンポが良い。
    特に、マチの優柔不断な元彼との再会は、優柔不断な元カレが最後に姿をみせるって手法で、いい終わり方になってた。変にグダグダせず、余韻もあって。その前のマチの明るい笑顔と健気な性格があってこそだろうけど。

    父同様、オカマというかホモに目覚めた真と、純の、最後の電話でどんな会話があったのか気になる。ここもいい塩梅で締めてくれてた。いい作品だった。

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    2012/10/21 22:08

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