El Diablo~BARHOPPER vol.2 ご来場ありがとうございました! 公演情報 BARHOPPER「El Diablo~BARHOPPER vol.2 ご来場ありがとうございました!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    préciosité
     バーの中での朗読劇。壁には、映像が流れ、ギターの生演奏が入るが、ギターがイマイチ。シナリオを洗練を装っているが、むしろ、プレシオジテが鼻につく内容であった。
     

    ネタバレBOX

     男を惹きつける一人の女を巡る4人の男の物語であるが、女を美化する余り、男の特性である鉄砲玉のような存在の軽さを嘲る、独りよがりな視点が目立った。
     彼女の持つテクニックと美しく見せるコツに対抗し得た唯一の男は、軽薄極まるナンパ師であるが、それもそのはず、軽薄同士だから、表層で一致するのは、当然である。
     だが、このことは、より悪しき主題を孕んでいることに注意したい。死を嘲笑するニヒリズムである。これが、如何に危険極まる態度であるか。我々は既に充分体験してきたはずである。この点で深化を遂げられないのであれば、我々は、再び、軽佻浮薄を通って悪しきダンディになることであろう。
     ハッキリ言っておこう。悪しきダンディとは、精神性の高み深みを欠き、誇りを無くし、自らの宿命を他者の意のままに操られることをよしとし、生殺与奪の判断を他人の手に預けて恥じない態度を実践する輩である。

    0

    2012/09/10 01:53

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大