記憶、或いは辺境 公演情報 風琴工房「記憶、或いは辺境」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    戦争と人
    役の交代は残念でした。

    ネタバレBOX

    終戦前後の樺太(サハリン)にある津田理髪店が舞台。樺太で生まれ育った兄弟、理髪師の徳雄(伊原農)、お節介焼きの長女・美都子(津留崎夏子)、交換の仕事が決まった活発な次女・春子(浅野千鶴)の店。学校の先生で化学が専門の島崎(ワダタワー)や朝鮮人へ厳しく当たる警官・平原(岡本篤)が出入りしている。朴(金成均)や売春婦に身をやつす仙女(石村みか)、仙女を探しに来た沈(金丸慎太郎)、春子の友人・一香(香西佳那)ら朝鮮人たちとの間で生まれる人間模様。

    時代や価値観、状況を理解しきれなくて、正直戸惑った。ちょっと想像つかないというか。
    舞台も、あくまで理髪店の中を描き、外の状況は伝聞に限って(それも噂だったり)いて、「戦争」という物事より「人」に重点を置いてるような気がした。いかにもな、直接的で悲惨な状況をみせると「それ」だけになってしまう可能性があるし。それはそれで良かった。
    ただ、感情移入とか、共感とかそんな芝居じゃない気がする。

    美都子と朴の愛情や沈と仙女の愛情、日本人と朝鮮人との憎しみ。戦争という器の中で静かに、たまに激しく放たれる気持ちが見所か。沈の「憎しみの連鎖を絶つ」ってセリフがグっときた。

    津留崎のひたむきというか、純朴というか、そんな眼差しは好き。金成均の落ち着いた存在感は良かった。浅野千鶴はハマってた。石村みかの韓国語の発音が良い。

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    2012/06/28 00:04

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