サロメ 公演情報 新国立劇場「サロメ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    イノセントなサロメ
    真っ白な現代的なセットの中で、従来の妖艶なサロメ像とは異なる、少女性を強調したサロメが描かれた演出でした。

    舞台上空には鏡が吊され、舞台が俯瞰で見えるようになっていて、舞台と客席の間には堀状の空間があり、舞台の地下部分が見える構造になっていて、幽閉されているヨカナーンの存在が常に感じられるようになっていました。
    リヒャルト・シュトラウスのオペラだと宗教論争のシーン等の冗長な台詞も音楽として楽しめるのですが、ストレートプレイだと少々退屈さを感じました。最後に床が血の海になるのはインパクトがありましたが、全体的にはドラマとしての盛り上がりに欠けているように感じられました。

    サロメを演じた多部未華子さんは、たまに台詞回しが硬かったりオーバーに感じられる箇所もありましたが、表情と声色の多彩さが印象に残りました。特に、欲しいものを尋ねられて「ヨカナーンの首」と最初に答える時の屈託のないイノセントな言い方が可愛らしくかつ恐ろしくて素晴らしかったです。
    ヨカナーンを演じた成河さんは預言者らしいミステリアス雰囲気を出していて、台詞回しも若さと威厳が両立していてとても魅力的でした。
    ヘロデを演じた奥田瑛二さんは酔っぱらっている設定でそのような演技だったのかもしれませんが、ちょっと台詞が怪しく、演技も一本調子に見えて残念でした。着ていた衣装(ヨウジヤマモト2011年秋冬の、女性のヌードがプリントされた赤いコート)も違和感がありました。

    音楽を担当した内橋和久さんが舞台の下手でギターとダクソフォンを演奏して幻想的な音色で雰囲気を盛り上げていましたが、録音で流れる音楽にはあまり魅力を感じませんでした。

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    2012/06/17 22:04

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