どうしても地味 公演情報 箱庭円舞曲「どうしても地味」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ヨーロッパのSF映画に似た味わい
    いろんな意味で王道を外した作りというか、視覚的にもリアルと偽物が入り組み、ストーリー的にもこちらの常識に沿って進むかと思いきや、突き放した感覚が交じったりと、なんとも言えない一品に仕上がっていました。このねじれた世界は、そうなる様に考えられ、配置されてるなあと。お話は一種のパラレル・ワールドものの様に観てましたが、それらを「地味」と提示しちゃう感覚もまた独特で。

    ネタバレBOX

    リアルに作り込まれた純日本家屋の和室の、障子の開け閉めや照明で場面転換するくだりは最後まで違和感をぬぐえず。でも、この作品のねじれ方を観るとそれも狙いなんでしょうが、同じ脚本で裸舞台で観たくなったり。これは私の好み。坊主らしい説法を説きながら悪事もへーきでやってのける和尚など、登場人物が皆二面性と言うか人間のわけ解らなさを持っているのに対し、その独特な身体を持つ居候の女性がそのままの怪しい存在であり続けたのが、ある意味単純というかストレートで。ラストのミステリーものの様な解決が唐突で、カルトな味わいをいっそう強くしておりました。

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    2012/05/25 10:30

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