期待度♪♪♪♪
笑う門の
笑いにも様々なタイプがある。だが、笑いの持つ最も本質的で破壊力のあるものは、やはり不気味なそれであろう。フライヤーには、恵比寿の笑顔を載せてあるようだが、恵比寿の本来の姿は蛭子だ。イザナミ、イザナギの最初の子である。
野田秀樹が「野獣降臨」でやはり扱っていた。然し、野田の扱い方は、蛭子の不具故の孤独、孤立であり、あの作品のメインテーマ、当に、野田の天才的才能の証明書となった。笑いの持つこのような二重性によって笑いは、武器にもなれば不気味な脅し蛭子には、目も口も耳も鼻も無いわけだが、にも関わらず恵比寿に転化したのは興味深い所だが、恵比寿には、笑顔がつきもの。但し、この笑顔、曲者であろう。また、道化が、常に二重性を持つのも、笑いのこのような構造と関係があろう。キング リアに登場する道化は、やはり不気味である。このような性格を持つ笑いを革命騒ぎの中で、どう脚色するか、見ものである。