満足度★★★★★
流石 頭取の予測と若者との間には、一筋縄では片付かない成長という要素があった。説明にもある通り、外枠を「賭け」で囲い込みながら6篇の短編を編み込んで、いわば布地に色目を編み込んでゆくような作業が行われた結果、ストーリーは重層化して、輻輳したトーンを醸し出し、劇中劇では高尚な芸術論、演劇・演技論さえ戦われるという、芝居好きには堪えられない趣向もあって、大いに楽しめた。また、俳優陣の演技も、流石とうならせる内容であり、巧みな演出、音響や照明とも相まって厚みのある舞台表現に仕上がっていた。
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2012/04/20 01:42
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