シェイクスピア「十二夜」 公演情報 チョコレートカンパニー改めディ・ショコラーデ「シェイクスピア「十二夜」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    シェイクスピアと四つに組む
     アラサーの女子二人が、シェイクスピアと四つに組んで、役者の身体性を試したいと言う。四つに組む覚悟や良し。それは言葉と身体性の演劇的結婚を目指すということか。だが、どうやらそういう具合に、分かったようなもの言いで、演劇を定式化している自分たちを、自分たち自身で茶化す、謂わばナンチャッテ精神のようなものをも併せ持つ様子である。かなりのレベルを期待できそうだと感じる。
     結果的に、期待が裏切られることはなかった。小田島 雄志訳の特性をキチンと活かし、シェイクスピアと四つに組んだことによって舞台に深みが、増した。
     それは単に貴族・紳士階級を主人公とし、位低き者たちを従とするような、単純な図式ではなく、何時、何処ででも主客転倒が可能な道化をもう一つの頂点として配置していることからも明かである。
     その構造は、幕あき直後、道化の揺する小さな器具に合わせて舞台上の総ての人物が翻弄される有様のフラクタル構造に端的に予知されている。

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    2012/04/13 03:06

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