満足度★★★★
シチュエイション
内容を取り違えるととんでも無い話になってしまうだろうが、冒頭シーンを見るだけで、この作品が扱っている主題は明らかだ。唯、問題は、現在も進行形であり、収束の兆しすら見えないので、このような形にしたのだ。
ダンスにも、また、ゾンビか幽霊のような動きにも、ねじ曲がった指にも、滅びた村から、緊急を知らせに走る若者の聞く蠅の羽音のような音にも、地名にも、何もかもが、現在、この国で進行している破滅的な情況を表していた。
ダジャレや下ネタに、必然性が無いのは、問題だが、ダンスや動きそのものには、大きな意味があった。前回のジャンヌ・ダルクより、随分、進歩した。その点を評価したい。