満足度★★★★
デス電所「ジョギリ婦人」観ました。
最高にいい意味で「ひどい芝居」。どうにもぬぐえない人間不信を、惜しみないエンタメ・サービス精神で観客に届ける(決して歌はうまくはないけれど 汗)。血のりや本物(?)の凶器も相まって、心のざわつきを押さえないと観てられない。舞台上に重ねて見える、自分のうちの汚いものと向き合うことによる浄化作用もあるのかも(←うがってる)。震災直後のデマのように、暗黒じみた噂話は人々の心の奥底の望みから生まれるのか…。
歌の場面で人物が物語の流れからいったん身体を外すのは、観客が感情的にのめりこみ過ぎるのを防ぐ、いい効果を(自分の内では)感じました。