ジョギリ婦人 公演情報 芝居流通センターデス電所「ジョギリ婦人」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!
    あんな歌詞、こんな歌詞で歌とダンス、こんなミュージカル観たことない!

    ネタバレBOX

    洋介と紗絢は娘の復讐を躊躇しだしたあたりで逆転され、じわりじわりとやられているところに長い柄の付いた鋏を持ったジョギリ婦人登場。

    一人を殺しますが、このジョギリ婦人は洋介のいとこの薫でした。薫は洋介が好きだったのに結婚できなかったことを逆恨みして、小学校の先生だったことをいいことに、紗絢の娘をクラスのいじめの対象にさせていたという過去を持ち、犯人たちを殺さないと気が晴れないという強迫観念にかられていました。

    洋介と紗絢も、死体なき殺人となって刑が軽かった犯人に復讐するという表向きとは別に、娘の遺体の場所を吐かせ、見つかれば保険金が下りるので、その金を元にして沖縄へ移住しようと考えていたことが分かりました。

    薫は、洋介たちが沖縄でまた子供を作って再出発することに我慢できず、洋介の局所を切断してしまいます。

    みんなの動機や行動に不純なものが混じっていることが分かってきたときに本物のジョギリ婦人が登場。薫と残りの犯人を殺します。

    夫婦の会話がありますが局所を切り取られた夫は既に死んでいたこと、そしてジョギリ婦人の正体が明かされます。なんでお前は一人でしゃべっているんだという犯人の言葉のシーンが何度も繰り返されましたが、そこまでしなくても誰がジョギリ婦人か理解できるような気がしました。

    ジョギリ婦人は人間の指を感知するので手は握っていなくてはならない。しかし、洋介は指を折られていたので全部の指を握ることができなかったなどというところは、ホラーとしてシビレました。

    ラスト、紗絢の許にかかってきた電話、ジョギリ婦人を求める悲しい女性からの電話…、キャー!ジョギリ婦人出動ーッ!!!

    犯人たちの脳天気なワル振り、三角関係、そこに本音と建前が絡み狂気と暴力が爆発するストーリー性溢れるミュージカルは、「丸ノ子ちゃんと電ノ子さん」の初衝撃も凄まじかったですが、これまで観たデス電所の中で一番良かったと思いました。

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    2012/03/23 10:30

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