満足度★★★★
流石、演劇専攻の学科を持つ大学の演劇部
原作のテイストを汲みながら、推理を中心に据えて構築してあり、学生劇団としては、間違いなく全国でトップクラスだろう。また、描かれた内容の中心で問われていることが、研究者の倫理であることは、現在、生起している、原発問題の中核を成す問題であり、時代感覚も鋭い。舞台美術、照明などにも、様々な工夫がこらしてあり、この舞台から、プロとして巣立って行く人もいると感じた。演技でも、迫真の演技ができた役者が居た。このまま延びれば、プロの一流になれるだろう。ここではあえて、その役名を挙げないが、目の表情などは、特に素晴らしかった。今後を期待している。