満足度★★★
初春の歌舞伎座
昼の部を見ました。
5作品で4時間50分という長尺、夜の部との入れ替えが10分しかないという点で、調べていったものの、劇場に行って改めてびっくり。掃除の方、本当にご苦労様です。
作品で印象に残ったのは「けいせい浜真砂」でしょうか。10分無い短いものでしたが、豪華なセットに転換、という歌舞伎の醍醐味を味あわせてくれます。ただ雀右衛門さんは声が全然出ていなくて、残念でした。お年なので舞台に立てているだけで評価できると思うんですが、観客全員に声が聞こえてこそ舞台俳優だと思うので・・・。森光子さんに対しても演舞場10月『寝坊な豆腐屋』で同じことを思いましたが、プロであるならば高齢の舞台俳優さんには頑張って欲しい点です。
「魚屋宗五郎」はさすが幸四郎、と言った演技で、十分楽しませてくれます。酔って行く様がコミカルに描かれ、ちゃんと笑えます。さすがです。
その後の「お祭り」は團十郎の技を堪能するものなので、視覚的に派手さがなく、尻すぼみで終わってしまった気がしました。
近々夜の部を観に行くので、そちらも期待したいと思います。