バックギャモン・プレイヤード 公演情報 カムヰヤッセン「バックギャモン・プレイヤード」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    難しいなぁ
    単純に面白かった~とか感動した~とか
    そういう風には思えませんでした。
    自身の理解力や感性を棚に上げて言わせてもらえば、
    わたしの心に響いてくるものはあまりなかったように思います。
    ただ、観劇した後にこれだけいろいろな事を考えられるのは
    ある意味作者の術中に嵌っているのかも知れません。

    ネタバレBOX

    ある共同体。
    自分たちで助け合い、風見鶏による占いのようなもので物事を決してゆく世界。
    そこに「物知り」と呼ばれる人物がやってくることにより“経済”が生まれ、
    人を使って仕事をしたり、金融業を始めたりすることにより
    貧富の差や知識の格差が生まれてくる。
    そんな変化に馴染めない男が引き起こした事件によって、
    “経済”は崩壊し、共同体も崩れ去る。
    そして、なにも無くなった場所に次世代の子供たちがやってきて
    また昔のような共同体を作り始める。

    ストーリーを現在の社会と置き換えると、
    風見鶏は選挙、物知りは政治家、事件は震災(原発事故)
    子供たちはこれからの未来への希望といったところでしょうか。

    登場人物は類型的な動きをし、それを俯瞰のように描いています。
    心情的に寄り添える人物が全くいなかったので
    観ている側も俯瞰のまま終わってしまった感じでした。

    役者さんたちは、実力のある方たちだと思うのですが
    いまひとつ魅力を出し切れていないように思いました。

    何となく不完全燃焼な印象の舞台で、すごく残念な気がしました。

    タイトルのバックギャモンとは、
    駒の数と登場人物の数をかけてのことでしょうか。
    それとも、もっと深い意味があったのでしょうか。

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    2012/02/10 23:50

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