吐くほどに眠る 公演情報 ガレキの太鼓「吐くほどに眠る」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ある女性の半生
    トラウマを抱えた平凡な女性の半生を描き、重い後味が残る作品でした。現在時制で語る主人公1人以外の7人の役者も入れ替わり立ち代わりで主人公を演じ、衣装および美術として大量の服が使われていたのが印象的でした。

    舞台上手に置かれたパイプ椅子に座る女性が幼い頃から現在までの家族や友人との関係を語り、その様子が場面毎に役者を変えながら再現され、次第に自分のトラウマを見い出していく物語で、悪気はないのに人間関係が良くない方向へ進んで行く人生が痛々しかったです。

    ラックに掛けられた大量の服を場面毎に着替え、床に巻き散らしていくのがビジュアル的に印象的でした。しかし、服を着替えて時間の推移を表す手法が一番効果的に使われていたのが、中心的な筋からは少し離れたシーンだったので、もったいなく感じました。

    アゴラ劇場の構造を上手く使った演出が良かったです。中央に設置された可動式のステージは、その大きさに見合う程の効果が感じられず、むしろ視界を遮ってしまうデメリットの方が大きいと思いました。

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    2012/01/10 11:43

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