GOLD~カミーユとロダン~ 公演情報 東宝「GOLD~カミーユとロダン~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    クローデル姉弟の演技力に感嘆します
    新妻さんの評判は漏れ聞こえておりましたが、またしても、伊礼彼方さんの演技の幅を実感し、大変感嘆致しました。

    白井さんの演出舞台は、いつも、世界観が明白で、統一感があり、大好きです。全てにおいて、感情の起伏が、見事に表出された舞台で、その調和の美しさに酔いしれました。

    演技派揃いのステージで、安心して観られたのですが、カミーユの父役の西岡さんのソロナンバーがかなりあるので、ちょっとハラハラしました。
    古谷さんの代役だから致し方ありませんが、実力派のミュージカル俳優さんばかりなので、演技が素晴らしいだけに、そこだけがやや気になってしまって…。

    ネタバレBOX

    無音のステージ、年老いたロダンが、カミーユを回顧する静かな幕開けにまず意表をつかれました。

    ロダンとカミーユの彫像が点在する舞台に、二人と、カミーユの3人の家族以外は、まるで、彫像と一体化するようなモノトーンの衣装。
    ロダンが、地獄の門を制作中、弟子達が、あちこち、作業をして動いているにも関わらず、まるで、」舞台には、カミーユとロダンの二人しかいないかのような錯覚を覚える、実に、気の効いた演出が随所に行き渡っている感じがしました。

    新妻さんは、初舞台の頃は、まだ役として歌う技量は欠けていましたが、舞台の度に驚くべき進化を遂げて、今や、こんなに、歌詞を台詞として届けられて、尚且つ歌唱力のある女優さんはなかなか見当たらないと思う程、名演をされていました。

    そして、驚くのが、カミーユの弟ポール役の伊礼さん。
    まだ少年の時には、歩き方も、子供のようで、いつものカッコいい青年役ときちんと演じ分けていらっしゃることに、まず驚かされましたが、その後、彼の社会的地位や年齢が上がる度に、徐々に、それを体現される技術に目を見張りました。声の出し方にも工夫され、本当にポールのその時の実年齢に見えるのです。
    カトリックを狂信している様子も、それ故、姉を心配する心情も、手に取るように理解できます。

    カミーユが、精神を病んで、精神病院に連れて行かれる場面は、先日観た「欲望という名の電車」なんかより、数等、心を揺さぶられ、いつか、新妻さんんにブランチを演じて頂きたいとまで思いました。

    石丸さんも、この方には、持って生まれた品格があるので、芸術家の役はいつも大変お似合いです。
    雨の夜、カミーユとロダンが結ばれるシーンは、息を詰めて観る程、甘美な美しさに満ちていました。
    これは、演出の白井さんの品の表れだろうと思っています。

    できれば、もう1回観たかったのですが、明日で楽。残念です。

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    2011/12/27 23:06

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  • きゃる様


    本当に、クリエの営業方法には、疑問が湧くことだらけです。

    父が存命だったら、何かアドバイスもできたかもととても残念でなりません。

    ただ、最近は、カンフェテイさんの営業が効いているのか、クリエは、後で、安く拝見できることが多いので、あまり、正規料金で、拝見したことはありませんが…。

    2012/01/16 16:41

    KAE様

    チラシを手に入れたときは「必見!」と思ったのですが、雑事にまぎれて買いそびれてしまいましたね。

    これ、キャスト、演出、最高の組み合わせだったと思うので残念。

    私とウマの合う演劇好きの人はみな白井ファンです。

    白井さんは無名の頃から観てるので、感慨もひとしおです。


    あと、あたりまえだけどクリエはチケットが高いですね。芸術座はもう少し庶民的だったのに。

    日比谷の劇場は、東京宝塚大劇場もそうですが、全部高級化してしまいました。さびしい。



    2012/01/16 10:47

    きゃる様

    そうでしたか!

    実は、ちょうど今、白井さん演出の「天守物語」の放送を知らせた友人(妹さんが、白井さんの同級生)とメールで、話題にしていたところでした。

    彼女も、私も、白井さんと石丸さんの相性は抜群ねという意見で一致しました。

    本当に、今思い出しても、各シーンごとの役者さんの表情まで思い出される素敵な舞台です。

    ご覧頂けなくて、私もとても残念です。

    2012/01/15 15:11

    KAE様

    これ観たかったんですが、チケット買いそびれてしまい、きっとKAEさんはご覧になると思い、レビューを楽しみにしていました。やはり秀作だったようですね。

    映画の「カミーユ・クローデル」はイザベル・アジャーニ主演の大好きな映画で、同じころ開かれた展覧会にも行きましたから、白井さん演出のミュージカルではどううなるか楽しみでした。

    奇しくも、昨年、古書市で、以前探していたカミーユの伝記を手に入れ、まだ読んでないのですがゆっくり読もうと思っています。

    2012/01/15 04:27

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