死の町 公演情報 劇団チャリT企画「死の町」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    コメディ×時事ネタ
    「死の町」と発言した鉢呂大臣が解任までの流れを時系列に解明する演劇だった。コメディと真面目さを併せ持つ興味深い舞台だった。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    裏日記はこちら→http://ameblo.jp/misa--misaki/

    鉢呂大臣がなんで辞めさせられたのか?という素直な発想からこのお芝居を作ったらしいが、概ね成功だったように思う。大臣が、マスコミによる大バッシングののちにどうやって辞任に追い込まれたのかや、オフレコ発言で「放射能つけちゃうぞ」というような不謹慎な発言をして大騒動へと発展した過程を、松本先生、探偵コナン、探偵マーブル、探偵ホームズ、探偵松田優作らがあれやこれやとコメディ的に検証し、解明していくのだ。笑

    オフレコ発言が大臣自身の記憶にはなく、報じられた発言内容もマスコミ各社によってバラバラなことから真実は隠されてしまった形だ。メディアが流した鉢呂大臣の発言を時系列に追っていくと、なるほど・・メディアにしてやられたな。という印象を強く受ける。

    いつの世も、噂とか風評は民衆の数によって操作されてしまうことが多い。マスコミのように電波によって流される情報はそれが正当でも間違いでも瞬時に世間を動かしてしまう力がある。よく考えれば末恐ろしいことなのだけれど、一人の大臣が簡単に辞任に追い込まれるさまはメディアの報道を見るよりも解りやすくて興味深かった。

    終盤で、鉢呂大臣の福島に対する思いや、福島県人が鉢呂大臣に対してツイッターやネットで称賛していた事実や、辞任阻止の署名活動が起こった事実、福島の現状を一番辱知していたのは鉢呂大臣だったこと、大臣の原発エネルギー政策見直しの功績を説明していたところをみると、これを書いた脚本家も鉢呂大臣擁護派なのかな?とか思う。

    作品『死の町』は、一人の大臣を辞任に追い込むのに、さほど時間はかからなかったという徹底解剖だった。新たなる挑戦的な舞台でひじょうに楽しめた。

    鉢呂大臣役の雷 時雨が、まんま鉢呂かと思うほどの熱演。またルパン三世だと思っていたキャラクターは松田優作だった。つまり、同じキャラ!笑



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    2011/12/16 15:15

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