正劇ラグナロク 公演情報 劇団Please Mr.マーベリック「正劇ラグナロク」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    コミカル系
    ストーリーはワーグナーの歌劇「ニーベルングの指輪」とFF、ドラクエなどRPGの設定によく使われる「北欧神話」をもとに構成したもので表現方法はストレートプレイとのことだが、シリアスではなく、どちらかというとコミカル。黄金の指輪を巡る、神と巨人と人間と小人の物語だ。こう書くと、なんとなくロード・オブ・ザ・リング?なんつって想像する方も多いと思うが、そう、そのミニ版みたいなヤツだ。笑

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    裏日記はこちら http://ameblo.jp/misa--misaki/

    あらすじの前半は劇団で既に説明UP済みなので、後半から。
    アルベリヒがラインの指輪に死の呪いをかけたことから、この指輪の主人は次々と死んでいく運命にあった。やがて巡りめぐって英雄ジークフリートの手中に納まった指輪だったが、森に住む大蛇の血を浴びて不思議な力が宿ったジークフリートにはこの指輪の呪いが効かないのであった。

    しかし誰もが欲しがる指輪のせいで疑心暗鬼な争いは絶えず、ジークフリート自身も背中の急所を刺されて殺されてしまう。そうして最後に指輪を手をしたルーネは欲深い人間の浅ましさと俗世を憂いてライン川に身を投げて死んでしまうのだった。
    こうして指輪は元の持ち主の川底に住むラインの乙女たちに戻ったというお話。

    終盤にこの物語を締めくくる人間の営みに対するバイブルのようなセリフが投げかけられる。このセリフが実に素晴らしい。脚本 歳岡孝士。 良く練りこまれて秀逸な本だ。きっとコミカルな描写を入れずストレートプレイできっちり演じたなら重厚な舞台になったはずだ。しかし、舞台はコミカル仕立てに演出されており、この部分が軽薄な感覚に受けてしまう。

    またキャストの演技力に差があったのも残念だった。ゴッドランド王グンターを演じた渡辺真大のキャラクターが実に楽しい。不思議な魅力のある役者だ。

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    2011/12/07 01:28

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