いと愛し 公演情報 劇団競泳水着「いと愛し」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    贅沢な時間
    大川翔子さん、細野今日子さん、川村紗也さんの揃い踏み、いい時間が過ごせました。

    ネタバレBOX

    突然死した音楽家のお葬式が終わった次の日の事務所で遭遇した女性三人の話。

    秘書(細野今日子さん)、音楽家の実の娘(大川翔子さん)、音楽家の愛人の娘(川村紗也さん)、三人の恨みや嫉妬が絡み合い、1対2になったり、1対1対1になったりして、三者三様の心情の変化が楽しめました。

    実の娘は父親を取られた感情と下手だったとはいえピアノの稽古を止めた後悔があって、数日前に音楽家が音大に通っている愛人の娘のために作曲した楽譜を事務所で見つけたときに嫉妬のあまり思わず持ち帰ってしまいましたが、返そうと思い直して持ってきたときに秘書と遭遇。

    秘書は愛人の娘から楽譜を探すように依頼されたため事務所に来ていたもの。そこに愛人の娘が受け取りに来て、三人劇の始まり。

    紅茶にミルクを入れる行為で実の娘が事務所に来ていたことを秘書は感づき、楽譜を持ち去ったことも確信。返したものの、今度は秘書が愛人の娘にまだ見つからないと報告。さあここで秘書の予想外の行動に、嫉妬の意味は何かということで最高に盛り上がるとともに、実の娘が愛人の娘に同情する変化が生じました。秘書は愛人の娘が指を怪我していることを心配した面もありますが、愛人の娘から指摘されたように、実は音楽家と学生時代に付き合っていた女性との間に生まれた子どもで、面と向かって愛されていた二人に対する嫉妬がめらめらと燃え盛ったようでした。

    最終的に楽譜は無事愛人の娘の手に渡り、ただ予定してあったコンサートについては怪我を治すことを優先させる方向に進むようで何よりでした。

    ミルクのこと、大川さんの涙が見られたことから下手側が好位置でした。細野さんは知的でてきぱきした感じ、川村さんは方向音痴で天然ボケって感じで、期待していたチラシのイメージとは異なっていて少し残念でした。という訳で、本作品の評価点は、大川翔子さん、細野今日子さん、川村紗也さんの順でした、悪しからず。

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    2011/11/02 03:14

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