Kと真夜中のほとりで 公演情報 マームとジプシー「Kと真夜中のほとりで」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    2011年を代表する芝居のひとつ
    「塩ふる世界。」以降の体力勝負な展開がさらに拡大。「あ、ストレンジャー」以前のリフレインを用いた通常のお芝居だけでもすでに高い評価を得ていた劇団だったので、あの体裁のまま進化していくこともできたはず。なのにあえて賛否を呼びそうな役者の肉体を酷使する方法を取り入れた勇気に喝采を送りたい。

    ひとつの事象を多用な視点から見せる事で浮かび上がってくる情景は、観客各々の個人的な記憶に作用して、あたかも「もうひとつの現実」がそこにあるかのように感じさせた。一緒に行った友人は自殺で友だちをなくしていたので、その記憶とこの芝居が結びつき、強く内側を揺さぶられて感極まっていた。

    最後の20分がクドイという声がある。たしかに「クドイ」と取られても仕方ないところもあるが、僕は昔のアルバムでよくあった「リプライズ」を聞くような気持ちで楽しめた。「リプライズ」があることにより、今まで観てきた芝居を追憶の中で再現するという効果が生まれていたように思う。

    音楽のセレクトが僕の趣味と近くてグッときた。あのカヒミ・カリィのようなウィスパーボイスで歌われるエレクトロニカがとても気になったのだけど、誰か歌手(バンド)名をご存知の方がいたら教えてください。

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    2011/10/22 08:10

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