遊園地再生事業団『トータル・リビング 1986-2011』 公演情報 フェスティバル/トーキョー実行委員会「遊園地再生事業団『トータル・リビング 1986-2011』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    非常に有意義な作品であることは判るものの
    軽薄で気楽な1986年と震災前後の2011年を行き来する登場人物たち。ちょっと村上春樹的な(世界の終わりとハードボイルドワンダーランドや海辺のカフカ的)世界観といった風。
    無機質で凝った意匠の舞台と、国籍不明なデザインの衣装、それに幾分現実味が削がれた物語によって、妙な浮遊感を持った芝居になっていた。(以下、ネタバレ)

    ネタバレBOX

    個人的にはバブル期のバカ騒ぎと高揚感はもっとクドく描いてもよかったんじゃないかと思うし、震災前後はもっと深く切り込んでもいいんじゃないの?と思った。震災後7ヶ月という時期には、このくらいの距離感で描くのが適切だという判断なのか。

    最後のシックスセンス的なオチ(?)も、本当に必要なのか?その直後の3月11日前後の言葉の「記述」を読み上げる「リアルな風景」とシックスセンスが僕の中で噛み合わなかった。つい最近起こった悲惨な事故を物語に取り込むのはものすごく大変なことだとは思うけど、なんか釈然としないものが残った。

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    2011/10/18 00:53

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