引き際 公演情報 metro「引き際」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    もう一つの日本の物語
    『この物語は、もう一つの日本を舞台にしている』
    脚本の天願大介氏が『引き際』作品解説なるものを用意していてくれました。
    そこにはお芝居のキーワード、「レイズ」「ウディ・ガスリー」「野馬台詩」「方丈記」について解説がありました。

    ウディ・ガスリーの説明に『でたらめで自由で時に不道徳』とあったのが、何だかこのお芝居にぴったりだと思いました。
    人によっては眉をひそめるような(そのほうが道徳的)、下ネタやブラックなネタもありましたが、私も一緒に見た友人も、ただただ笑ってました。

    若松武史さんの演技がすごかったです。柄本時生さんがむしろフツーに見えました。
    月船さららさんは、お綺麗でかつ男前でした。蝶子の歌唱力はさすが元宝塚。終演後、自ら売店に立たれてのはっちゃけた売り子ぶり。ちょっとファンになりました。

    話は、途中のでたらめな勢いに比べると、後半ちょっと尻すぼみ。でも、全体通して満足です。

    ネタバレBOX

    【あらすじ】
     鎖国前夜。逃げ惑う人々の間では様々なうわさが流れていた。
    不老不死の薬になるという不気味な「もの」の噂、人を殺しながら移動している「スナックの美女」の噂・・・・・・。
     海辺の廃墟の町。その片隅にあるスナック「牛の腸」。不気味な名前のこの店に、落ち葉が吹き寄せられるように名も無き男女が集まってくる。解体作業員のヒロシ、元自衛官のトラブル処理屋金本、超絶行商人の黒俣、そして謎の女鈴子。
    四枚のカードが揃ったとき、呪われた運命が発動する。
     病院では瀕死の天才亀田博士があるものを待ち続け、空港では海外脱出を願うセレブたちが暇をつぶし、蝉時雨蝶子はリサイタルで熱唱、柿乃花先生は、講演会で国家の未来を熱く語る。果たして「日本」は救われるのだろうか?そもそもこんなことになってしまった原因は何なのか?そして私たちはどこに行こうとしているのか?
     その晩「牛の腸」はすべてを呑み込んで驚くべき未来を提示するのである。
    (天願大介氏『引き際』作品解説より転記)



    「驚くべき未来」というのは、そんなに「驚くべき」でもなかったです。途中でわかるから。
    人間のたくましさというのが伝わってくるオチでした。
    引き際・・・・・・引くに引けずに来ちゃったら、開き直るしかない。
    こんなときだから、不道徳でも笑って歌ってたくましく生きたいですね。

    方丈記も読み返してみようかな。

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    2011/10/08 08:45

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