憐・哀-ren・ai- 公演情報 オトナの事情≒コドモの二乗「憐・哀-ren・ai-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    期待が大きかっただけに・・・
    期待が大きすぎたせいか、正直がっかりした。

    ナンチャッテ歌舞伎としては、成功してるとは思えない作品。

    私は浅利ねこの衣装が好きだが、今回のは違和感が強かった。

    洋服もいれば、和服もどきもいて、女性陣の着こなしがだらしなく、ある程度統一感がほしかった。

    この衣装の違和感が作品自体を象徴している印象。

    4組の男女の恋が描かれているが、人間描写に説得力を感じないので、4組出す必然性を感じず、悲恋の感動が薄かった。

    古典に挑戦するユニットということで、今後に期待。

    ネタバレBOX

    本編が始まる前に、登場人物が三々五々出てきて、ファッションショーみたいに舞台をぶらつく。

    これはこれでよい思うが、客席誘導係の岩田裕耳が「役者、舞台にいますけど、別に何かするってわけじゃないですからね。まだ始まってませんから」と説明したのがいかにも現実的に聞こえて興ざめで、何も言わなくてもよかったと思う。

    歌舞伎で言う「塵鎮め」みたいな効果を狙っているのかどうか。中途半端な印象には思えたが。

    現代は人形浄瑠璃の「伊達娘恋緋鹿子」の本編を知ってる人がどれだけいるだろうか。

    それなのに中村梨那がお七の人形振りを見せ、ここだけ取ってつけたように「古典」で、効果的に見えない。

    しかも、お七はビスチェで、娼婦のような衣装。人形振りの所作とマッチしない。

    附け打ちも打ち方が下手なので、耳障りなうえ、必ずしもきめどころに入れないので、演出効果が出ていなかったように思う。

    役者に歌舞伎の所作をさせているが、腰がすわっていないので、グラグラし、あれでは体に負担がくるだろう。

    素養のない人に無理にやらせても、きれいに見えないし、逆効果だ。

    ストーリーもダラダラして盛り上がりがないので、正直飽きてしまった。

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    2011/07/26 23:02

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