ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち 公演情報 東京演劇集団風「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ひびき合いましたよ!
    二人が意思を伝え合うことができた感動、こちらまで響いてきました!!

    ネタバレBOX

    しつけられて無表情になったヘレンが水がほしくても伝えられず、再び感情を爆発させたものの、ポットに手を突っ込んでこれだーって身体で表現した食卓シーンから、サリバン先生に連れられてポンプ場へ行き、汲み出された水を浴びることで物と名前が1対1であることを初めて実感し、更に父母や兄、召使いを名前で再認識するとともに、指文字でteacherを表現することによって言葉は意思を伝える手段であることを知ったラストシーンまで、怒涛のごとく描かれていて感動しました!!二人の響き合う気持ちがこちらまで伝わってきました。

    身体を張った演技、素晴らしかったです!!

    KAZE版『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』は指文字を最初から教え込んでいたので最後に意思表示ができたのに対して、私の記憶違いでなければ、2009年の鈴木杏・高畑充希主演の『奇跡の人』では指文字を使って物と名前が1対1であることを知ったというところまでだったような気がして、KAZE版の方が優れているように思いました。

    ただ、作家さんとの交流によって書き下ろされたとあったので、特別なエピソードでも描かれているのかなと思いましたが、内容的には『奇跡の人』とスタートからエンドまでほとんど同じでした。もっともKAZE版は1995年が初演ですから、2009年『奇跡の人』がほとんど同じだったということです。

    満を持しての再演、役者も一新したとの話でしたが、なぜかヘレンの父母は年配者でした。役者層は厚いはずです(よね?!)。中堅どころを抜擢すればいいのにと思ってしまいました。失礼ながら、あれではおじいちゃん、おばあちゃんとお孫さんです。

    もう一つ、平板なしゃべり方が気になりました。風にしては珍しいなと思いました。

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    2011/05/14 03:34

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