ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち 公演情報 東京演劇集団風「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    感動の嵐
    舞台セットがシンプルで美しい。実際にポンプから水が出るセットは素敵だ。
    今回のヘレン・ケラーは、若き家庭教師アニー・サリバンとヘレンの二人が出会い2週間の共同生活を送る前後の1ヶ月ほどの期間を題材にして描いた物語だ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    今回の舞台はその演出の見事さに圧倒された。アニーがヘレンに指文字を教える場面や、ヘレンが空に向かって手を掲げ、まるで地球を支えてるかのような動作は役者・白根有子の目がほんとうに見えないのじゃないかと感じ、その演技力と演出に感動した。役者らの動き、仕草、呻きはいちいち見応えがあり体当たりの演技を観ていると実に清清しい。

    今回のアニーは見事なほどのおてんばで活発な家庭教師だったが、ヘレンと七転八倒するその風景は微笑ましく感じ、努力と愛情の原点を観たような舞台だった。

    幸福な人生とは・・をつくづく考えさせられ終盤は感極まって号泣してしまったが、同じように観客席では啜り泣きが聞こえキャストらの演技の白熱さを物語っていた。

    惜しむらくは孤児院に残してきた弟の死の声として回想シーンがあるがその声があまりにも棒読みで残念だった。アニーも時々棒読みになる場面があったが、結果的にこれだけ感動させられたら文句のつけようもない。

    幕後、拍手は鳴り止まず「ブラボーーー!!」の声も響いていた。まさに観客と舞台が響きあっていた瞬間だった。素晴らしい!

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    2011/05/13 12:19

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