アンダー・ザ・ロウズ 公演情報 虚構の劇団「アンダー・ザ・ロウズ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    これから老いていくものの演劇
    まず、映像をからめた舞台美術がまさしく「美」術である。俳優ひとりひとりに「他に無い」特徴があり、座高円寺の小劇場とよべるぎりぎりのサイズをパワフルに満たしている。また、闇雲にパワーがある(小劇団ではありがちだ)のではなく、訓練された身体とコントロールされたメンタルに基づく確かな基礎力を感じる。それでも尚、私には退屈だった。

    ネタバレBOX

    物語の主軸となる人物が作者と異なる文化的背景にある場合、クリエイターは特に人物描写に注意しなければならないと思う。所謂「ネット世界の住人」に対する描写がいかにも宇宙人的で、ネット規制を推進する警察がインターネットに抱いている感覚に近いように感じた。インターネットの向こう側にいるのも人間であるという感覚がぽっかり抜け落ちていると思う。SF的な仕掛けも目新しいものではなく、総じて見ると「これから老いていくもの」の演劇と感じた。

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    2011/04/23 14:41

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