龍神山の物語
オールアクトカンパニー
SPACE107(東京都)
2013/03/27 (水) ~ 2013/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★
歌にダンスに
お芝居だけでなく歌やダンスにも魅了されました。何と言っても石山雄大さんの絶対的な存在感がこの公演のキモだったと思います。結末は予想通りでしたが、その悲劇的結末にも拘らず、最後に爽快感が得られたのは脚本の勝利でしょうか。
菜の花白書~飛龍伝より~
ThreeQuarter
池袋GEKIBA(東京都)
2013/03/23 (土) ~ 2013/03/24 (日)公演終了
満足度★★★
5人の飛龍伝
この劇団とは追憶のベロニカで初めて出会い、その後つかこうへい作品がある度、観に行っている。飛龍伝はベロニカ、ダンデライオンについで三度目であるが、役者の数が毎年一人ずつ減っている。視点を勝利にしたりネズミにしたりして設定を変えているため、人数がかわっているのであろう。そのうち神林と山崎の二人芝居になつてしまうかもしれないが、それはそれで面白いかもしれない。
前回は鶏、ひよこ、卵と一日三公演を観劇したが、今回は前回主演で共演し私としては最も良かったと思われた斉名、涼木ベアの出ている鶏だけをみることとした。神林達が劇団所属と言うのは、少し無理があるような気がしたが、少ない配役で飛龍伝を演じるための工夫がなされていたと思う。涼木さんの役はオリジナルの役であるが、なかなか個性的な役であり、印象に残った。虎象との関係も面白く設定されていたと思う。
黄昏の笑顔
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了
満足度★★★
満員御礼
20分前に劇場に到着したのだが、既に客席は満員に近い状況で、やむなく前方の小さな座席を確保。しかし二時間小さい座席では腰が持たない。
SF的なものは滅多に観ないが、最初からテンションMAXで飽きさせず見せてくれる。人間的の要素があの結末なのは、少し寂しい気がするが、なかなかよく考えて物語は作られていた。坂本華子さんの演技に好感が持てました。
幕末純情伝
風鈴堂
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2013/03/15 (金) ~ 2013/03/17 (日)公演終了
満足度★★
意欲は買うが
原作をかなりモディファイした意欲は買いたい。カラオケマイクを◯◯に変えたり、、、。
衣装も凝っており、台詞の間違いも少ない。
しかし何か訴えるものが足りないと感じたのは私だけであろうか。
最後のシーンも尻切れ蜻蛉のように感じた。坂本と桂の役者はなかなか良い味を出してはいたが、沖田の感情の流れが理解できなかった。
つか版・忠臣蔵-スカイツリー篇 Returns-」
劇団扉座
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2013/02/19 (火) ~ 2013/03/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
武田と新原
北区AKT Stageの武田が今回、なかなか良い役どころで出ていた。
また北区AKTに先日乱入して大山金太郎を演じた新原武、実に良い演技を見せてくれた。昨年に続き二度目の観劇であるが、これは定期的にやらなくてはならない演目となるでしょう。
売春捜査官
劇団EOE
ウッディシアター中目黒(東京都)
2013/02/22 (金) ~ 2013/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
三回目
一昨日、昨日のソワレに続き、本日はマチネ観劇。
観てきたの評価は、まさに賛否両論で割れているようですね。
やはりこの劇団は好き嫌いが大きく別れるのでしょう。良い悪いではなくて独自の台詞回しなど少々癖のある劇団ですから。。
今回の作品の原作者のつかこうへいさんだって、好き嫌いが激しい作風でした。大嫌いという人も大勢いらっしゃいますが、それはそれで、褒め言葉としてとっておきましょう。
ですから、理由を正確に伝えることはできませんが、やっぱり私はEOEが大好きです。
一年半で20回の舞台を観た結論です。
この売春捜査官というお芝居、私は大分市つかこうへい劇団以来、もう十数回は観ています。今年だけでも今日で6回目となります。同じ芝居を何度も観て面白いのかと言われますが、全ては木村伝兵衛の最後の台詞を聞くためであります。本日のラストシーン、パーフェクトでした、まさにパーフェクトでした。平澤有彩の、警視総監殿今義理と人情は女がやっております、本当にカッコ良かった。
木崎千温が退団すると、三人になってしまいますが、三人と言えば、初級革命講座飛龍伝も観たい気がしますが、私としては次につかこうへい作品をやる時は、やはり富田靖子や石田ひかりの演じた神林美智子を平澤有彩に演じて欲しいです。そのためには、どうか劇団員を増やして下さいと言うことです。近く神林有彩に会えることを切に願っております。
売春捜査官
劇団EOE
ウッディシアター中目黒(東京都)
2013/02/22 (金) ~ 2013/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
観劇二日目
昨日に続けて二回目の観劇。昨日不安に感じていた平澤の声が僅か一日で回復している。しかも本日二公演目というのに。大したものだ。ただ、ラストシーンは少し酸欠気味となっており、昨日ほどの迫力がでていなかったのが少々残念であった。明日は最初の回を見るので、心配要らないと思うが。
全体的に昨日と比べて、中盤までの台詞間違いは大きく減っていた。
ストーリーを変えたために少し相応しくない台詞があったため、昨日のアンケートにて指摘させて頂いた箇所があったが、直ぐに修正されていた。他にも何箇所か微修正があったようだ。
木崎は昨日以上に鬼気迫るものがあった。佐藤も台詞に心が入っていたように思う。一番進化したのは川本、明らかに昨日より上手い。
日に日に進化するEOE版売春捜査官、明日も楽しみである。
売春捜査官
劇団EOE
ウッディシアター中目黒(東京都)
2013/02/22 (金) ~ 2013/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
EOEの熱海殺人事件•売春捜査官は一味違う
一年半前にこの劇団と出会った時にみた、さよならなつやすみ、どこかつかこうへいに似ていると思ったが、やはりその流れをくんでいたと確信したのが、企画創造工房主宰の幕末純情伝であったが、本作品を観て、その思いは益々強まった。
これまで清純派で通してきた平澤有彩が、初めて挑んだ汚れ役とも言える木村伝兵衛、少し声が枯れていたのが気にかかったが、見事でした。これほどまでに大人の女性を演じたのは今回が初めてではないだろうか、最後の決めゼリフ、鳥肌が立った。
孤軍奮闘の男性である竜太郎もよく頑張っていた。この役を機に、更に大きく成長して欲しい。また今回で最後の出演となる木崎ちおん、辞めてしまうのは実に惜しい。続けていれば間違いなく平澤と並ぶ新たなツートップとなる逸材である。何処かで芝居を続けて欲しいものだ。
ネタバレは、十分注意下さい。今日見てない方で、明日以降観劇される方は読まない方が良いと思います。
熱海殺人事件 40YEARS' NEW
RUP
紀伊國屋ホール(東京都)
2013/02/02 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★
気品高き木村伝兵衛
最近の木村伝兵衛は、どうも軽いキャラになってしまっている傾向がある。昨年、一昨年もそうだった。どこの劇団がやってもである。今回の馬場徹の伝兵衛は見事であった。実に気品に満ちている。気高く、強い人間力のある伝兵衛を24歳の馬場が演じ切っていた。おそらく、つかこうへいの本来描いていた伝兵衛はこのような伝兵衛ではなかったかと思う。
今回は若手イケメン俳優が多いため、女性客が多い。随所で笑が聞こえる。もう何十回も熱海を見ているものとしては聞き慣れた台詞が、初見の人にはビンビン響くのだろう。たしかにこの台詞いいよなと、改めて感じさせられた。
残念だったのは牧田演じる熊田留吉、演技がというわけではなく、キャラの表現が不十分で単なる脇役になってしまっていた。もっと彼の内面をしっかり描いて欲しかった。
飛龍伝〜殺戮の秋〜
雲の劇団雨蛙
RAFT(東京都)
2013/02/02 (土) ~ 2013/02/03 (日)公演終了
幕末純情伝
47ENGINE
タイニイアリス(東京都)
2013/01/25 (金) ~ 2013/02/03 (日)公演終了
満足度★★★★
悪戯ごころ満載の幕末純情伝
原作に忠実でありながら、随処に悪戯ごころを散りばめた2時間45分の力作。昨年は一年間で5つの劇団で8公演幕末を観ているが、レベルも遜色ない。特に桂、土方、勝、岩倉、以蔵を演じた脇役陣に光るものをみた。最近つかこうへい作品をよく演っている劇団であるが、なかなか都合が合わず、今回初見となった。今後も注目しておきたい。
飛龍伝
ゴーチ・ブラザーズ
本多劇場(東京都)
2013/01/23 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
若者風味の飛龍伝
今日は11時から、北区AKT STAGEの卒業公演、熱海殺人事件を二本観てからの飛龍伝、ハードな一日であった。
さて本作であるが、照明や音楽が若者風味の飛龍伝であった。ただ、時代背景を考えると、やはり昭和の匂いのする曲の方が、私はあっていると思う。この辺りは好き好きだろうが。ストーリーや台詞などは意外と原作に忠実であった。もっとデフォルメしているものとばかりの思っていたので、その意味では期待外れ。
全員二十代というのは、実に良い。学生運動戦士と機動隊を三十過ぎのおっさんが演ること自体違和感があるからだ。
一昨年、大阪の一心寺で観て以来の玉置さんの山崎一平、堪能させて貰いました、。
♭1~役者への道~
ThreeQuarter
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2013/01/20 (日) ~ 2013/01/20 (日)公演終了
満足度★★★
モンテカルロ二番勝負
第一部と第二部のモンテカルロイリュージョン二番勝負を観て来た。
第一部は全員研修生であり、やはり少し物足りない感があったが、第二部は二名が劇団員であり、第一部と比べてレベルは高かった。第二部の水野役の真鍋さんは研修生であるが、表情豊かに演じており、とても良い演技をされていた。
ただ、全体を通して、台詞の間違いが、どうしても目立つ。社会人ばかりの劇団ゆえ稽古時間の問題はあろうが、芝居が途切れてしまうため、もう少し稽古をしっかりして欲しかったと思う。
お嬢さん乾杯
松竹
三越劇場(東京都)
2013/01/02 (水) ~ 2013/01/23 (水)公演終了
満足度★★★★
新派125年
一昨年から演劇にはまり、もう150くらいのステージを観ただろうか。コリッチへの観て来たの書き込みも、これで丁度100となった。今回は新派125周年ということで、初めて三越劇場に足を運んだ。やはり年齢層は高い。15分の口上の後、30分の休憩があり、ようやく
本編の開始。昭和のレトロ感漂うお芝居で、懐かしさ想い出すラブコメディーであった。
熱海殺人事件3部作
★☆北区AKT STAGE
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2013/01/11 (金) ~ 2013/01/13 (日)公演終了
満足度★★★★
伊澤玲、よく頑張った
今回の三部作×三公演は、基本的には各一回ずつと決めていたが、売春捜査官だけは別で、御茶ノ水に続いて二度目の観劇。前回の井上に代わって伊澤玲が出ているからである。ここ最近、古屋と共に制作の仕事に回ることの多い伊澤だが、力はあります。今回の大山も大変な熱演であった。彼の舞台は、これからも観たいと切望する。
ALICE in Wonderland
STUDIO D2
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2013/01/05 (土) ~ 2013/01/06 (日)公演終了
満足度★★★
楽しいダンス
アリスの話はうろ覚えであったが、トランプやチェスのシーンなどはとても楽しく観せていただいた。台詞が全くないのは意外であったが、何となくストーリーに入り込めて、ダンスと音楽を楽しむことができた。ダンスのレベルについては色々意見がある様だが、一生懸命やっていたので、特に不満はない。衣装がとても綺麗であった。
チェインソング
文月堂
駅前劇場(東京都)
2012/12/26 (水) ~ 2012/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★
ブン根もなかなかいいね
ブン根という新しいジャンルに惹かれて観にいったが、これがなかなかスポ根にも負けない根性物となっていて、ラストシーンでは思わず涙ぐんでしまう入れ込み様となってしまった。台本が、良くできている。また、オリジナルの曲やダンスも堪能できた。この劇団は初めての観劇であったが、次回作以降も注目したい。
弟よ!
★☆北区AKT STAGE
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2012/12/13 (木) ~ 2012/12/16 (日)公演終了
満足度★★★
二人芝居の長さは少々辛い
本作品は、小説やテレビドラマでは公開されていたが、つかこうへい自身は戯曲化していなかったので、楽しみにしていた。
ボタンを押すと、床がガラス張りになり、鯉が泳いでいるのが見えるというシーン、実に演劇的に作られており、面白かった。
逸見と杉山の演じる二人芝居の部分は、確かに上手いのだが、少々冗長な感じを受けた。少なくとも、キャストに父、母の二人は加えて欲しかった。
しかし、逸見輝羊はつい先日熱海で伝兵衛を演じたばかりなのに、短い期間でこの役をよく作り上げたものだと感心する。
今後のこのクラシックシアターシリーズ、大いに期待したい。
ハーベスト
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2012/12/11 (火) ~ 2012/12/24 (月)公演終了
満足度★★★★
養豚業への想い
主人公の養豚業へのあつい想いはよく伝わったが、なぜここまで養豚業にこだわるのかの心理描写が少し弱い気がした。確かにキャストも良いのだが、渡辺徹の声は少し曇って聞き取り辛かった。
本劇場は初めてであったが、世田谷にこのような素晴らしいホールがあるとは知らなかった。
LOVEMAIL from Santa
劇団EOE
都内某所(東京都)
2012/12/12 (水) ~ 2012/12/12 (水)公演終了
満足度★★★★
関矢瞳さんに乾杯!
劇団ツートップの一人である関矢瞳の卒業式、たった一度っきりの公演、出演者全員揃っての稽古は3日限り。
その3日で彼女達がどれだけの血と汗と涙を流したことか、どれだけ多くの互いを思い遣る気持ちが交差したことか。
今夜、彼女らは全てを出し尽くし、明日からまた次のステージに向けて歩み始める。
関矢には、思ってもいなかった茨の道かも知れないが、今日ステージで得た何物にも変え難い皆の気持ちが明日からの彼女を支えてくれることだろう。
これまで本当にお疲れ様。そして今宵は関矢瞳に乾杯!