鉄の時代
劇団霞座
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2013/08/09 (金) ~ 2013/08/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
幻想的な世界
とにかく美しい。
舞台装置、音楽、芝居、照明すべてが。
不思議なことに観客席が非常に静寂になっているように思った。それぐらい魅入る。
ただ、話自体はちょっと行間が大きいのと断片的に組み合わさっているように思えるので難しいかも。お話自体を頭で楽しむというより、感覚に伝わってくるものを楽しむという感じ。そういう意味でも60分はちょうどいい。
台本を頂いて来たので読み返したい。
幻想的というものの軽いものではなくちょっと心に重みを載せてくる印象。
音と光は非常に心地よいが個人的な感じだと音量が気持ち小さい方がいいと思った箇所があった。
芝居も感覚に伝わるものだった。男性陣の力強さが印象的。
全体に伝えようとする姿勢が伝わってきた。作品だけでなく、例えば観客席の配置など。
(Twitterで題名間違えて書いてしまった。ごめんなさい。)
新体操、さゆり【満員御礼!たくさんのご来場ありがとうございました!!】
劇団ズッキュン娘
北池袋 新生館シアター(東京都)
2013/07/30 (火) ~ 2013/08/04 (日)公演終了
満足度★★★★
青春
ズッキュンは観るのは2作品目だけど、ちょっとムズムズする感じの青春時代という感じ。特に出演が女性ばかりなので特に。
キャプテンがキャプテンぽくてなかなかよかったのと、
榊さんの「裏表」の切り替えにいつもながら感心した。
(補記)なんかあとからじわじわきたので、満足度変更
(芝居には関係ないけど、上演中、5・6度携帯のバイブレーションを鳴らしている人がいた。たぶん本人は何にも感じてないんだろうなあ。)
超人テレ娘!
Tricobo
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2013/08/02 (金) ~ 2013/08/04 (日)公演終了
満足度★★★
SF
よくできた芝居だと思う。
役者さんの芝居はしっかりしているし、衣装も印象的。
流れもスムースだし、話の伏線がうまく入っている。個人的に好きな細かい工夫や仕掛けもいい。
ただなんとなくもう少しインパクトが欲しかった。So whatの詰めが弱くなんかうまくまとめたという感じがしてもったいない。
もっともっと期待してます。
モバイルワールド 海外進出壮行会公演
Moratorium Pants(モラパン)
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2013/07/15 (月) ~ 2013/07/18 (木)公演終了
満足度★★★★
ふわふわ
(事情により、1部のみの観劇)
会場入りの時点から、会場の雰囲気もあり、なんかリラックスした感じ。
すっと入って、すっと流れていく。それでいて、ほほえましい感じの笑いがある。しんみりはしないけど、ちょっと考えさせるようなテーマもある。
ふわふわしているんだけど、なんか気持ちに落ちてくるものがある。いい時間だった。
「くすり・ゆび・きり」終了しました
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2013/07/05 (金) ~ 2013/07/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
初演との比較が楽しい
初演とかなり違う印象。それが楽しい。
いい意味で比較して、いろいろ設定の違いとかが楽しめる。
どっちがいいかわるいかではなく、両方とも「いい」と言う意味で。
音楽からして変わっているし、全体のトーンも違う。
エビス駅前バーでいうと、葬式クラスで2つの違うVerをやった時の感じににている。
ネタバレいっぱい書きたい。
で、結局2回観た。楽しい。
ミニスカーツ (チケット残り僅か!ご予約はお早めに!)
INUTOKUSHI
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2013/07/05 (金) ~ 2013/07/09 (火)公演終了
満足度★★★★
七夕観劇
七夕の夜だった。
オープニングから期待が高まり、5作品+超短編3作品でお腹いっぱい。
スカッとするものもあれば、ややっと思うものもあるのが犬と串。
やっぱり「Shinjuku」が一番のお気に入りかもしれない。あと野球部の話も。
失われつつある物語
Minami Produce
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/07/02 (火) ~ 2013/07/07 (日)公演終了
満足度★★★★
自然に流れていく
(MP02は観ていません…。MP04.5からMPファン)
お話としては、(いつもどおり)結構複雑なのだが、自然にそれが受け入れられるのが不思議。
ほんとにルデコの雰囲気にあっていた。
全体として、もやもや感をわざと出しているのが、返って心地いい感じだったのも不思議。
ライダーになれなかった人のための
カムヰヤッセン
スタジオ空洞(東京都)
2013/06/14 (金) ~ 2013/06/24 (月)公演終了
満足度★★★★
熱量
熱量の高い芝居だった。
4人の表情がインパクトがあって、臨場感あり。
特に辻さんは、いつもながら存在感がすごい。刃物のような感じもするので、「怖い」印象が来るのだが、ちょっとコミカルさもあって、なんとも不可思議。
お話全体としては、「なれなかった人」たちのお話は、なれなかったさがなんともいえず、悲しさを出しつつ、生きているとそんなことが多いよね、っていうあきらめ感がある。決して、人を鼓舞しようとか、そんな印象は持たなかったのだが、普通っぽい話が、かえって、メッセージがあるのかもしれない。
というのは、私はもう不惑を越えているので、なれないものばかり。それから比べると、「なれなかった人」にもまだまだ違ったチャンスがあるのでは、と応援したくなる気持ちに。ということは、やっぱり前向きな話だったのかなあ、などとも思う。
アフターイベントで女性版も拝見。楽しかった。
(演目とは関係ないが)
あと会場は初めてだったけど、天井が低く、たくさんの観客が入るときは、ちょっと広いが故に観にくくなる可能性もあるなあ、などと思った。
今後どんな形で使ってくるのが出てくるのか楽しみだ。
フェアリーノーツ
smokers
劇場MOMO(東京都)
2013/06/05 (水) ~ 2013/06/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
コメディ
舞台ならではのコメディ。
リアリティがあるのかないのか微妙なところだが、その微妙さがやけにありそうな感じを出していた。
しかし、ストーカー怖い。でもなんか小学生の男子が、好きな女の子にしてしまう、というようなもので、そう考えると、「かわいいおっさん」達のお話として笑い飛ばせる。
あっというまの2時間。ちょっと引いてしまうようなシーンもあったが、ストレートにぽんぽん進んでいって楽しかった。
満足度相当高し!
のぞき見公演♯4
ガレキの太鼓
都内某所。劇場ではない空間。(東京都)
2013/05/30 (木) ~ 2013/06/04 (火)公演終了
満足度★★★★
風営法違反編
まず、待ち合わせ場所が怪しい。待っている人の中に女性がいないとホントに怪しい。
そして迎えに来る人も怪しい。
で、場所は、まあまあ怪しい。あれが道の奥ばったぼろいマンションだともっと怪しい。
ハード面はさておき、中身だが、のぞき見、というより、端っこで見ていたという感じ。
観ているうちに、流れに入り込んでしまった。なんか、本当にマンションの一室でチームでなんかしているという印象を持った(って場所がマンションだから当たり前なのだが)。その分、日常感が入って、時間の流れがゆっくりになり、芝居というより、仲間うちという感じがものすごく強くなった。心地よかった。
中身は、エロ度No.1というだけあって、エロかった。楽しめます。
で、店長がとてもよかった。空気の流れがゆっくりになったのは、店長の雰囲気が大きく影響している。ああいう雰囲気を出したい。
ロール&ロール
ノアノオモチャバコ
「劇」小劇場(東京都)
2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★
千秋楽
気合いが入った芝居で、最後の展開はスピーディーでよかった。
ただ、狙いなのかもしれないが、少し話しの筋が「飛んでいる」/役の設定と役者さんにずれがある、ような印象も。
観ていて楽しい芝居だったし、設定自体も面白いだけに、もう少し話しが進化しているとさらによかったかも。
磁界
浮世企画
新宿眼科画廊(東京都)
2013/05/17 (金) ~ 2013/05/22 (水)公演終了
満足度★★★★
初日
満員。
駄目人間というよりは、すごく人間の本質を観ている感じだった。
少しデフォルメはしているが、その分印象が深くなる。
気に入った点をネタバレに・・・
ひかる君ママの復讐
月刊「根本宗子」
BAR 夢(東京都)
2013/04/28 (日) ~ 2013/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
投稿演劇?
投稿演劇なのかどうかは別にして、
タイトルの意味はまったくわからない(実はわかるけど、ってどっちやねん。)
根本流ドタバタで楽しい。ネタも新鮮。
でもなんか今回は「毒」が少なかったような。もっときついのが観たいし、
梨木さんも今回は控えめな感じがした。
まあ、相当笑ったけど。特に前半10分。
ぼーくらは、みんなーいーきている〜
Moratorium Pants(モラパン)
新宿眼科画廊(東京都)
2013/04/21 (日) ~ 2013/05/01 (水)公演終了
満足度★★★★
モラトリアム編
結局パンツ編が見れなかった。とても残念。
相当な会場との一体感がある芝居。とてもいい。
お話は、少し「陰」の部分がメインに描かれている感じがした。陰なんだけど、どろどろしていないのがなかなか。
橋本さんと芝原さんの2人芝居は楽しかった。恋愛恐怖病はコミカルで面白い。
明日はあかね色は、少し個人的にはもどかしい感じがした。
当日のおまけの「忠臣蔵ぶるーちゅ」もどこまで想定でどこからアドリブかわからなかったが、その場で進んでいく感がよかった。
「したごころ、」【満員御礼!千秋楽を無事迎えることが出来ました!】
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2013/05/02 (木) ~ 2013/05/15 (水)公演終了
満足度★★★★★
初日
初演は観ていないので・・・。
なんとなく他の演目と系統が違うように思えた。
いい意味で後味が「もやもや」。
ちょっと変わった恋バナだけど、どこかに「したごころ、」があるというお話で
結構意味深。
男の方が相当「ダメ」な感じを出しまくっているのが、もやもやの原因かもしれない。
どの役も、個性が明確に見えるので観ていて入り込める。
チチキトク【公演終了!ご来場ありがとうございました!
えにし
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2013/04/18 (木) ~ 2013/04/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
舞台らしいドラマ
ある意味人間ドラマ。テレビドラマにもなるような題材。
でも、この話は舞台じゃないと面白くない。
最初は、なんだか普通っぽくて、且つなんとなく芝居が不自然なような気がした。
でも病院のシーンあたりから、なんとなく、それが自然に感じられるようになり、仕掛けられたものなのだと気づいた。
ベタっぽい笑いが多いが、結構好みです。それが話を引き立てているような印象も持った。
最後の30分は見入った。いいなあ。もう一回観たくなった。(時間がとれないので残念)
キツツキはつぼった。
左の頬(無事全ステージ終了!ご来場まことにありがとうございました))
INUTOKUSHI
シアター風姿花伝(東京都)
2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了
満足度★★★★
ナンセンスで笑えるエンターテイメント
まあ、深い意味はないかもしれない!でも純粋に楽しいネタの応酬と、
目にとまる役者さんたち。犬と串らしい。
確かに宣伝どおり、「爽やか」かも。
たぶん初見の人も、役者さんをすぐに覚えられるのではないか。
それぐらい個性的かつ、印象に残る。
そういう意味でも開場早々からいたほうがよかったかも。
気に入ったネタは、ネタバレに。
ただ、一色さんから藤尾さんに流れるあのネタは、内輪ネタっぽいのだが、
なんともいえないインモラルさを感じる。
(与太)
ところで、「インモラル」は標榜から取ったのだろうか?
ホームページでは消えている気がする。Ustreamには残っているけど。
『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!
劇団チョコレートケーキ
サンモールスタジオ(東京都)
2013/03/23 (土) ~ 2013/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
最終の土日
熱狂、親愛なる我が総統、あの記憶の記録(2回目)を観た。
熱狂は、初演ではわからなかったが、非常に深いメッセージが込められているんだとわかった。でもまだわかりきっていないのかもしれないが。
今回は、ゲーリング・ヒムラーがものすごくしっくりはまっていた。
各人物も前以上にすばらしかった。
ヒューラーの声が少しかれていた気がするが、これだけ熱演すればそうなるのかもしれない。
親愛なる我が総統。
前に観れなかったので、これが観れてよかった。4人のすばらしい芝居だった。(真正面で観た)ラストシーンがまだ目に浮かぶ。
あの記憶の記録。
親愛なる我が総統を観たからか、もっと主題が浮かび上がってきたように思えた。それにしてもこの作品は恐ろしいぐらいすごい作品だ。
今回もあの囲む形の観客席にしたのはよかった。なんとなく、臨場感というか、そういったものが感じられる。
(おまけ)デボラの屈託のない笑顔がなんともいえず好きだ。
人魚の薬 -雲の上編 海の底編-
たすいち
シアター風姿花伝(東京都)
2013/04/01 (月) ~ 2013/04/07 (日)公演終了
満足度★★★★
雲の上編
ウラミはなかなかいいキャラクターで非常にいい。
はなちゃんはちょっと“うざい”感じがするが、ああじゃないと全体が物足りなくなるのかもしれない。
話としては、ちょっともどかしい感じがするところもあるが、結構ウィットに富んでいる中身なので楽しい。何度かつぼに入りました。
もう一方も観たかった。
『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!
劇団チョコレートケーキ
サンモールスタジオ(東京都)
2013/03/23 (土) ~ 2013/03/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
あの記憶の記録-初日
どう表現すればいいのかわからないが、いろんな意味で奥の深い作品だ。
純粋に娯楽作品として観ることもできるし、高いメッセージを持った問題提起の作品だとも観れる。
それぞれでの表現方法が秀逸。それは元々の脚本の良さもあるが、芝居・演出が初演のときよりクリスタライズされている。
重い話で、私がどこまで、造り手の伝えたい意図を汲んだのかわからないが、内容にものすごく共感できる。
この作品は演劇好きな人だけでなく、もっと一般の人に観てもらいたい。
(あとでネタバレでもっと感想書きます)