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虚構の劇団第12回公演「天使は瞳を閉じて」

虚構の劇団第12回公演「天使は瞳を閉じて」

虚構の劇団

あうるすぽっと(東京都)

2016/08/31 (水) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てきた!
地方公演あわせて都合7回観劇。

観れば観るほど好きになっていく、そんな作品でした。
正直、初日はなんて長いんだろうと思いました。
それが回を重ねることに歯車がキチッキチッと合っていくようで。
大楽は最後まで集中が全く途切れること無く2時間があっという間に感じました。

この作品は今回が初見で過去の公演は観たことが無いのですが、
今回の配役は見事に全てはまっていたと思います。
どの役もその役者さんしか考えられない。そう思えるほどでした。


以下ネタバレ

ネタバレBOX

「天使は変わらない。でも人間は変わる」
夢と希望に溢れた幸せの絶頂から作品は始まり、
そこから少しずつ悲劇的な結末に向かって変化していく人々。
そして、それを見守ることしか出来ない天使。

この作品の秀逸なところは「見たくないもの」をあえて見えない構造にしていることだと思いました。
2階での出来事は客席からは全く見えないので想像するしかないのです。
その想像が悲劇的であればあるほど、残酷であればあるほど、最後の天使の叫びが痛いほど胸に刺さってきます。
あのシーン、小沢さんの表情がもう切なくて切なくて。
舞い散る天使の羽と照明効果でまるで一枚の絵を観ているようでした。

そして、最後の最後に用意されている仕掛け。
登場人物たちは客席に向かって握手の手をさしのべます。
彼らを見つめることしかできなかった天使という存在が、
実は観客のポジションそのものである、とそこで始めて気づかされました。
初見では若者たちの群像劇という俯瞰的な見方だったものが、
次回からは天使の視点でぐっと作品に入り込みやすくなった気がします。


お目当ての木村美月さん演じるチハルは、
あの中では一番普通で、だからこそ一番親近感を覚えやすい役どころだったんじゃないかなと思います。
(チハルに一番感情移入できたって方が結構いました)
自分の夢や恋愛に不器用ながら必死にもがいて、でも報われなくて。
ふっと見せる思い詰めたような表情が、満面の笑顔とのギャップとあいまって観ていて本当に切なかったです。

唯一違和感を覚えたのは、終盤のトレンチコート。
季節は冬ではないし、チハルが選ぶタイプの服にも見えないのです。
次のシーン(緑のパーティードレス) への早替えのためだけなのかな?
一瞬のシーンではあるけど、そこだけが気になりました。
魔族会議

魔族会議

たすいち

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/08/27 (土) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★

観てきた!
まず発想が面白いです。あるあるネタ、鉄板ネタも豊富で終始笑いが絶えないゆるいコメディでした。
舞台美術も素晴らしかったです。
剣がやたらと豪華だったけど自作なのかな?衣装も本格的でとても良かったです。

ネタバレBOX

中盤くらいまでは集中して観ていられたのだけど
後半はややテンポが悪く感じました。
多数決のシーソーゲームのくだりが長すぎてちょっとくどく感じてしまった。
会議を選んだ理由も今ひとつしっくり来なかった。

あれだけ登場人物がいるのにみんなキャラが立っていて、
キャラかぶりがないのは凄いですね。
嘘が分かる、姿をコピーする、透明、馬鹿力、高速移動?、未来予知、不死、催眠など
それぞれいろんな能力があってそれらが笑いのネタ、伏線としてうまく使われていました。
ただ、人を操る系の能力を3人も持っているのは多すぎかも。
レッテル

レッテル

ぽんず単独企画

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2016/09/01 (木) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきた!
ほぼ素舞台のようなセットの下手側にハンガーと衣装セット。
幕間はそこで衣装チェンジ。
休眠中のイッセー尾形さんがふと頭に浮かびました。

上演時間70分、全5編の一人芝居、短編群像劇。
(うち1編はスポットゲストあり)
とても面白かったです。

各場面の光景がありありと目に浮かんでくるとても良質な一人芝居でした。
一人芝居にありがちな説明台詞も少なかったと思います。
一番のお気に入りは『モードに行こうぜ』
とあるドラッグストアを舞台にしているのですが、リアルすぎて中毒性が高いです(笑)
もっと観ていたかった。
一番笑ったのは『品質向上委員会』かな。

ネタバレBOX

最初と最後のお話が(一部)同じシーンの別キャラを演じているのですが、
その構成がとても良かったと思う。
史上最悪最期の日の過ごし方

史上最悪最期の日の過ごし方

劇団トンチンカンポン!

小劇場 楽園(東京都)

2016/08/26 (金) ~ 2016/08/28 (日)公演終了

満足度★★

観てきた!
立教大学劇研の女子5人による旗揚げ公演。

シェアハウス「栗の木」に住む女子5人が過ごす地球最期の1日。
本音のぶつかり合いが痛いくらいに激しく熱かったです。

導入部は興味を引く構成になっていてとても良かったと思います。
ただ、中盤が少しダレてたかな?と感じました。
大声の掛け合い延々と繰り返し観ていると、精神的にちょっと疲れてしまいます。

ネタバレBOX

お互い思うところがあっても口にすることはなく、衝突を避けてきた5人。
悲劇的な最期は回避できなかった訳ですが、
最期の日にようやく本音でぶつかり合えて、わだかまりが解けて
救いのあるラストだったんじゃないかなと思いました。

細かいですけど
ビンタした直後の暴力を否定するセリフが笑いどころではないけど面白かった(笑)
七転三起

七転三起

かわいいコンビニ店員 飯田さん

RAFT(東京都)

2016/08/26 (金) ~ 2016/08/28 (日)公演終了

満足度★★★

観てきた!
全4編の短編コメディ。

どのお話もセリフ量と掛け合いのスピード感に圧倒されました。
ちょっと長いかなと感じることもありましたが、
その長い尺をテンションとスピード感を落とさずにやりきるところが凄いですね。
詭弁や屁理屈じみたセリフがとても面白いです。

一番の好みは1話目の『電車が来るまで』
しっかりしてそうで無茶苦茶な牧村と流されそうで流されない秋山の掛け合いがとても楽しい。
そして、『電車が来るまで』~幕間のショートコントの流れがとても好きです。

大型

大型

3.14ch

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/08/25 (木) ~ 2016/09/03 (土)公演終了

満足度★★

観てきた!
生と死を具象的な表現で描いたパフォーマンス劇、といった風に感じました。
正直意味は良く分かりませんでしたが(笑)

絵面が強烈でど派手。夢に出てきそうです。
舞台美術(小物、衣装)、映像演出が素晴らしかった。

4面客席。
最前列は水しぶきがかかる恐れがあるため希望者にはスタッフがビニールを配っています。
場所によっては結構飛んできていたので、もらった方が良いと思います。

ネタバレBOX

・冒頭のドラッグパーティーの場面は退廃的な感じがとても生々しくて良かった
・プール脇の床面を使った映像演出が素晴らしかった。
 特に生前の善行悪行を4方向にだだだっと流す演出がとても好み
・プールが予想よりちっちゃかったかな(^_^;) あと意外と水のにおいが気になります。
天使は瞳を閉じて

天使は瞳を閉じて

虚構の劇団

新居浜市総合文化施設 あかがねミュージアム 多目的ホール(愛媛県)

2016/08/20 (土) ~ 2016/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てきた!
作品自体の感想は凱旋公演終了後に。

あかがねミュージアム、とても素晴らしい劇場でした。
駅から近いし綺麗だし、休憩できるカフェもあって至れり尽くせり。
是非、また訪れたいと思いました。

東京公演の座・高円寺と比べると舞台は若干コンパクト?なのかな。
セットのサイズ感はこちらの方がぴったりに感じました。
(座・高円寺は高さがある分広々と感じてしまう)


今回で5公演目の観劇。
演者さんはさすが皆さん役にぴったりで、観れば観るほどこの人しか考えられないな、と感じます。
中でも一番ぴったりに感じたのはマリを演じる鉢嶺さん。
役を演じているという感じが全くしないほど。
あと、声がもの凄く良く通るので、かなりの高音にも関わらずセリフが聞きとりやすいのが良いですね。

西成の虎

西成の虎

ネコ脱出

小劇場B1(東京都)

2016/08/10 (水) ~ 2016/08/14 (日)公演終了

満足度★★

観てきた!
70年代の大阪西成を舞台に、伝説の歌人「西成の虎」をめぐる物語。
実話を元にしたお話らしいのですが、ヤクザ、西成警察、麻薬、ホームレスの暴動などなど結構バイオレンス(^_^;)

西成の裏の面も描きつつ、大阪ならでは?の笑いと人情あふれるお話に仕上がっていたと思います。
たくさんのエピソードがあって、歌やダンス、アクションも随所に差し込まれ
1時間45分とは思えないほどの盛りだくさんな内容でした。

ただ、若干ぶつ切りな印象を受けることがあって、唐突に感じる場面が何度かありました。
特に劇団コント?の部分は大変面白かったけれど、ネタのコーナーみたいになっていて、
作中でやるには少し違和感がありました。(あそこはアドリブなのかな?)

15 Minutes Made Volume14

15 Minutes Made Volume14

Mrs.fictions

王子小劇場(東京都)

2016/08/10 (水) ~ 2016/08/16 (火)公演終了

満足度★★★

観てきた!
開場後わりとすぐに行ったのですがもう7~8割席が埋まっていました。凄い人気です。
舞台セットのプロジェクションマッピングがとても格好良い。
(アフタートークでダメだしされてましたが 笑)

6作品の中で良かったなぁと思ったのは
・キ上の空論さん『日々が黒くなるその前に…って、』
・Mrs.fictionsさん『上手も下手もないけれど』
の2作品。

どちらも15分を上手く使っていて、短い時間でも余韻を感じられる作品作りが良いなぁと思いました。
Mrs.fictionsさんの作品はラストの展開と演出・演技に驚嘆。
15分を完璧に使いこなしていて、6作品のトリにふさわしい作品だったと思います。

かわいいコンビニ店員飯田さんは面白かったのだけど
「どりょく」を既に観ていたので物足りなさを感じてしまった。

劇作家協会公開講座2016年夏

劇作家協会公開講座2016年夏

日本劇作家協会

座・高円寺2(東京都)

2016/08/06 (土) ~ 2016/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきた!
第一部の「コミュニケイションと演劇── あるいは 静かな演劇VSにぎやかな演劇」を拝見しました。
ちなみに後半のタイトルはみんなが興味ありそうだったので集客のために付けたそうです(笑)

一応、鴻上さんがホスト役ということで間をとりもつような立ち位置でした。
肝心のテーマについてはその是非を問うというものではなくて、
それぞれの劇団がどういう経緯でそういう路線に行き着いたか、
みたいな話が多かったです。
満願全席と素うどんのたとえが結構ツボでした。

平田オリザさんが予想外に毒舌だったり、結構ぶっちゃけてて面白かったです。

ネタバレBOX

最後に約10分の質問コーナー。
鴻上さんの語る上手い役者と下手な役者の違いとか、
静かな演劇、にぎやかな演劇に役者としての必要な資質に違いがあるのか?
みたいな話が面白かったです。
8月6日13時 当日券あります!! 虚言癖倶楽部

8月6日13時 当日券あります!! 虚言癖倶楽部

ピウス

サンモールスタジオ(東京都)

2016/08/03 (水) ~ 2016/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきた!
Bチームを観劇。カーテンコールの時のお話によるとBチームの方がよりコメディ色が強い演出となっていたようです。

コメディは設定の時点で面白さの何割かが約束されてしまうことがあると思います。
虚言癖VS一切の嘘が許せない男という設定がまず秀逸です。
そして、その「嘘が許せない男」を演じる山崎雅志さんがもう見事にハマリ役で、
設定と配役がばっちり噛み合っていて抜群に面白かったです。

倉島役の長橋さんの癒やし系な感じも良かったです。
オチは設定の時点でだいたい読めましたけど(笑)

作中では8週間のお話ですがちょっと長いかなと思いました。
5週間くらいでスパッとテンポ良くまとめてくれるとなお良かったかな。

キャスト面会は関係者のみ。
それ以外の方はチェキ券でね、というシステムのようです。

虚構の劇団 第12回公演「天使は瞳を閉じて」

虚構の劇団 第12回公演「天使は瞳を閉じて」

虚構の劇団

座・高円寺1(東京都)

2016/08/05 (金) ~ 2016/08/14 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきた!
まずは1ステ目と4ステ目を観劇。

何度も再演された有名な戯曲だそうですが、観るのは今回が初めてです。
初演とはどれくらい違うのだろう。非常に今とシンクロしていて、全く古さを感じない作品でした。

ネタバレBOX

正直、虚構のポテンシャルを考えるとまだまだ完成形では無いと感じました。
セリフを噛んだりミスと思われる場面が散見されました。
演出面でも投射された映像が一部欠けていたりずれていたり。音響も?と思う場面があったり。
後半に向けてさらに精度を上げて来るのだと期待しています。

そんな中、お目当ての役者さんたちはとても安定していて、
さすがだなぁと思いました。
落ちこぼれアイドルだった私が社長になって1年で会社を立て直した10の方法

落ちこぼれアイドルだった私が社長になって1年で会社を立て直した10の方法

ガラス玉遊戯

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきた!
終盤までの展開は大変素晴らしくて
キャラも立っていて面白かったです。

以下、個人的な好みの話になってしまうのですが……

ネタバレBOX

私に限らず日本人って勧善懲悪な展開が大好きだと思う。
本作で言えば新しいやり方を否定し、意に沿った経営を押しつけようとする親会社、そして彼らに媚びへつらう常務が「悪」でしょう。
例えベタであっても彼らを見返して胸のすくようなラストにもっていくべきだったのではないかと思いました。

舞台を観る人の年齢層的に、世の中そんなに上手くいかない、甘くはない
ということを現実で経験して知っているはず。
それを舞台上で改めて見せつけられても観劇後感は良くならないと思います。
アイドル社長は最後までまっすぐで居て欲しかった。弱音は聞きたく無かったなぁ。
太陽のあたる場所

太陽のあたる場所

パンドラの匣

TACCS1179(東京都)

2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきた!
題材的に泣けるお話になりそうなものを、説明文にあるように心温まるお話に仕上げてありました。
残された者たちの悲嘆は早い段階でさらっと描かれてあるので、
そんなに湿っぽいお話になっていなくて、前向きなラストなのが良かったです。

お葬式前後の慌ただしい様子や、親類たちとのやりとりがとてもリアル。
身内の不幸がわりと最近あったので、一層そう感じました。

上演時間は2時間15分。
構成が上手くてそこまで長いとは感じませんでしたが、
それでもラスト15分くらいは少し冗長に感じました。

ネタバレBOX

母親は不慮の事故に近いので、
実際はお通夜からこんな和やかにはならないだろうなと思いました。

残された男3人の関係がとても良かったので、
母親が存命だったころの4人での場面も観てみたかったです。

母親の何気ないひと言たちを描いた場面が一番ぐっときました。
亡くなってはじめてそれまで普通だった日常の大切さに気づくんですよね。
「孝行したい時に親はなし」
観劇後に今度母親に電話をしてみよう、なんて思える作品でした。
サスペンデッドアワー2

サスペンデッドアワー2

東京ジャンクZ

d-倉庫(東京都)

2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★

観てきた!
歌あり、ダンスあり、派手なアクションあり。
裏世界の抗争に巻き込まれるエージェント2人を面白おかしく描いたエンタメ劇でした。

今回一番印象に残ったのは舞台セット。
東京ジャンクZさんの舞台セットは毎回すごいのですが、今回も客席に入った瞬間に驚かされました。
セット転換のギミックも凝っていてそれだけでも見応えがあります。

肝心のお話はやや消化不良気味。
ちょいちょい聞き取れない箇所があって、なんでこんな大事になっているのかが今ひとつ理解できませんでした(^_^;)
あと、130分はやっぱり長いと思います。

~アングラの章~ 皆殺しの旋律がまた再び聴こえる。

~アングラの章~ 皆殺しの旋律がまた再び聴こえる。

演劇ユニットCorneliusCockBlue(s)

OFF OFFシアター(東京都)

2016/07/25 (月) ~ 2016/07/27 (水)公演終了

満足度★★

観てきた
ある意味コメディ。人を選ぶ作品かもしれない。

照明効果が良かった。
もう少し使いどころを絞った方が良いような気もしますが。

母と惑星について、および自転する女たちの記録

母と惑星について、および自転する女たちの記録

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2016/07/07 (木) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

観てきた!
現パルコ劇場ラスト公演。周りの評判が頗る良かったので観に行ってみました。
上演時間は途中15分の休憩を挟んで2時間20分。

長崎で生まれ育った三姉妹(と母親)のお話なので掛け合いは基本長崎弁です。
ちょいちょい出てくる「なん?」がツボでした。

酒、タバコ、麻雀、男。自由奔放で傍若無人な母親。
そんな母と三姉妹のちょっと変わった関係が静謐な空気の中でしっかりと描かれていました。
お互い憎しみや反発ばかりなのだけど、最後に母親の愛情と子の愛されたいという想いが垣間見える救いのある結末だったと思います。

シリアス一辺倒ではなく、コミカルで笑える場面も多かったです。

ネタバレBOX

三女役、志田未来さんの演技に圧倒されました。
今まで抱えてきた不安や不満、恐れといった想いの数々吐露し、
感情を爆発させる場面には思わず鳥肌が立ってしまうほどでした。
ラストオーダー90分

ラストオーダー90分

劇団東京都鈴木区

シアターKASSAI(東京都)

2016/07/20 (水) ~ 2016/07/24 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2015/07/20 (月)

座席1階1列

観てきた!
鈴木区さんらしいライトでゆるめのコメディ+少しほろりみたいな作品でした。
これまでの作品と比べるととてもストレートな構成だったと思います。
メッセージも直球で、刺さる人にはぐっさりと刺さるのではないでしょうか。

セットがやけにリアリティがあって、飲むわ飲むわの展開でめっちゃのどが渇きます(笑)
初日は終演後にビールで乾杯でした。

ふと死神くんが頭に浮かびました。
ああいうがっつり泣かせるようなお話では無いけれど。

最前列は下手のあるエリアと役者さんが前に出てきた時が見づらいので、まんべんなく観たいなら少し後ろの席が良いと思います。
舞台からとても近いので臨場感を味わいたいなら最前列。

ネタバレBOX

正直、余韻を持たせるなら夢オチではない方が良いかなと思いました。

登場人物ではコータがとても良かった。
鬱気味で自信が無くてはっきりと自分を主張できないコータ。
終始目が泳いでいたり、落ち着きの無いキョドった演技がとてもいい味を出してました。
基本いい人なんだろうけど、もどかしさとかやるせなさをかき立ててくれる良いキャラだと思いました。
そして、そんなコータを一喝するゆずきの台詞がとても刺さります。
SHOPPING MOLE 1&2

SHOPPING MOLE 1&2

Cooch

テアトルBONBON(東京都)

2016/07/12 (火) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★

観てきた!
SHOPPING MOLE 2 ポポフゴーストの救命曲線 を観劇。

前作の2年後のお話。
主人公以外にも1からのキャラが何人か居るので、
話が独立しているとはいえ1から観ておいた方が良いと思います。

今回のキーワードは統合失調症、尊厳死、キメラ、幽霊など。
途中でネタにも使っていましたけど、バチスタっぽい医療ミステリー。
どんでん返しもあって大変面白かったです。

2で印象に残ったのは勝浦役の八城さんの演技。
統合失調症の症状がどんどん悪化していく変化を上手く表現されていたと思います。

ネタバレBOX

1と比べるとややコメディ色は少し弱めかな。
ただの色物かと思っていたテンパーくんが幽霊騒動のキーになっていて驚きました。

2人の幽霊のうち女性の方は勝浦の姉(遺伝子だけ)だけど、
男性の方は誰なんだろう?
冒頭のシーンから居たのでサボテンもキメラなのでしょうか?




[memo]
勝浦はキメラ人間。2人の遺伝子を持つ。
統合失調症の原因は姉の歯が脳に刺さっていたため。
SHOPPING MOLE 1&2

SHOPPING MOLE 1&2

Cooch

テアトルBONBON(東京都)

2016/07/12 (火) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★

観てきた!
SHOPPING MOLE 1 パンドーラーの代償 を観劇。

代理母出産、試験管ベビー、堕胎、人身売買。
こんな重いテーマでコメディやるの!?って感じですけど
締めるところは締めているので基本コメディでもそれぞれの問題がしっかりと描かれていました。
あんな重い空気の中であのテンションで笑いをぶっこめる道井さんはやっぱり凄いなぁと思いました。

終盤の展開にも一ひねりがあって良かったです。
かなり私好みな展開でした。

私の観た回はキャストの一人が体調不良により欠席だったため、
特別バージョンの内容だったようです。

ネタバレBOX

サボテンがフジツボについて熱く語る場面がすごい好き。
笑いすぎてお腹痛かったです。

代理母が強制送還されそうになり妻と代理母が入れ替わる場面、
意図を察して中国人を演じる妻の姿がすごい切なかった。

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