1
「土佐源氏」「四畳半襖の下張り」
椿組
至芸。人間賛歌の極み。
両作品ともに、老人によるバレ話。
でも、下品じゃなくて、むしろ「あったかで、哀しくて、馬鹿馬鹿しくて・・・生きるってそんなもんでイイんだよなあ」って、心の底から、笑って泣いて。。。
再演を繰り返している両作品。催される時には、ぜひ!!!
ボクも、60過ぎたら、オンナのことを「やっこさん」なんて呼んじゃう色気のある老人になりてえなあ。
2
さいあい~シェイクスピア・レシピ~★ご来場、誠にありがとうございました。
tamagoPLIN
この作品は、tamago PURiNにとって、宝物になるんじゃないかなあ。
それどころか、50年後も、どこかの劇団や高校の演劇部で演じ続けられていると思う。そのレベルの作品。
楽曲は、動画をヘビーローテーションするくらいの「お気に入り」に。
次回作が、最も楽しみな劇団の一つ。
3
鳥取イヴサンローラン
ロ字ック
山田佳奈さんの脚本は、もはや文学の域に達してる。
でも、この『鳥取イヴサンローラン』は、脚本&演技&衣装&音楽&照明&舞台装置・・・どれもこれも舞台演劇として完璧!というか、劇場でこそ、その魅力を最大限に発揮する作品だと思いました。
濃密な女の匂いがする山田佳奈さんの作品群。
いつの日か、今の手法では物足りなくなる時が来るかもしれないけど、とにかく2012年は、ガッチリ客を増やして、次なる展開に向けて貯金してほしいな。
って、なにを偉そうに(笑)
4
エレジー
(公財)可児市文化芸術振興財団
脚本もさることながら、演技が凄いの一言。
平幹二郎さんは、演劇界の至宝だと再認識しました。
5
茨木/壺坂霊験記
糸あやつり人形「一糸座」
あやつり人形による「人形浄瑠璃」。
15本ほどの糸に操られた人形が少し首を傾げただけで、なぜあんなに哀しいのか。同じように首を傾げただけで、なぜあんなに可笑しいのか。。。
観客の情を動かすのは、セリフだけじゃないと改めて認識させてくれた。
この公演後、数人の役者さんと江戸糸あやつり人形座の舞台を観に。
手前ミソかもしれないけど・・・演技がぐっと良くなってると思う!
6
「ベルナルダ・アルバの家」
ウンプテンプ・カンパニー
すべてが「上質」な作品。
「この後、どうなっちまうんだ。。。」と思う暇もないような濃密な展開。
緊張と緩和とを演出する一助にもなった生演奏も良かった。
「それでも生きてゆく」。哀しく、そして力強い作品でした。
7
よ~いドン!!死神くん
ポップンマッシュルームチキン野郎
自作のテーマソングに始まり、多種多彩なキャラクター設定に至るまで、丁寧に創りこまれた作品。
「劇場(吉祥寺シアター)が大きすぎるのでは?」という意見も散見されたけど、劇場に十分に見合った芝居だったと思います。
自信がついたならば、客がついたならば、気合の入った劇場で勝負するのも良いと思うし、そろそろその時期のような気もする(表現の場は、劇場だけじゃなくて、映画館でも良い訳だし)。
そして、いつか『ポップンマッシュルームチキン野郎~凱旋公演~』を「劇」小劇場あたりで、チケット代一枚8000円くらいで演ってほしいなー。
8
兎ノ刻 ートノコクー
マダマダムーン
あらゆるエッセンスを、濃縮させたような傑作!
サスペンスあり、お色気あり、笑いあり、飛び道具あり(笑)
この作品に出演した役者さんたち・・・全員、ファンになるに値します!笑
9
SIS(エスイズ)-僕の彼女は多重人格-【全日程終了致しました。ご来場ありがとうございました!】
劇団三年物語
演技、脚本が練りに練られている「魅せる」作品だと思いました。
「多重人格もの」は、「トラウマもの」と同じくらい苦手な分野なのですが、説教臭くもなく、「社会に問いかける」的な青臭さもなく・・・でも、グッと心に染み込んでいく作品。
10
彼女、借ります。【ご来場誠にありがとうございました!】
GENKI Produce
かっこいい演出、「笑い泣き」のベタな脚本、どれもこれも良かった!
GENKI Produceの作品は、ホント、デートにもってこい!!