ホタテの観てきた!クチコミ一覧

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キャッチャーインザ闇

キャッチャーインザ闇

悪い芝居

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2013/02/20 (水) ~ 2013/02/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

【おすすめ】キャッチャーインザ闇
ここに答えはありません。ですから答えが欲し人には不向き。答えを探す旅へ出かける私たちの背中を押してくれる作品。パズルのピースをくれる感じでもあります。ということは観客も参加をしなければならない。観客一人一人が物語を組み立てていく。だから舞台上にあるものとは異なる風景が目の前に立ち上がりました。おそらく観客一人一人まったく違うはずです。驚きました。美術、音楽、音響、素晴らしいです。お勧めです。上演時間120分。客入れの音楽がかなり素晴らしい。開場と同時、または早めの入場、そして音楽に身を任せることをお勧めします。友達とのいつでもできる会話や携帯を弄んで無駄にしないでください。もう作品は始まっています。

ネタバレBOX

3つのプロットが展開されますが、どこまでも平行線、パラレルワールドなのだと思います。ラストの崩壊は3つのラインが交わっているのではなく、あくまでもバラバラのものが重なって提示されているのではないでしょうか。時間の流れがおおざっぱなのですが、時間はもはや重要ではないことを示していようです。この辺が私は好きです。
散歩する侵略者

散歩する侵略者

ピンク地底人

アトリエ劇研(京都府)

2013/02/15 (金) ~ 2013/02/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

散歩する侵略者
初日と楽日を観ました。雑踏の中にいくつもある物語の一つに焦点を当てて浮かび上がらせる手法。初日は雑踏の中に物語が埋もれ閉じてしまっていた。物語を作るはずの役者たちがただ再生するだけだったのが残念。雑踏にばかり注目してしまった小生も悪いのですが。楽日、雑踏と物語のバランスと役者の奮起で雑踏の中に物語がふっと湧いてみえた。確かにイキウメは最後に向かって登って行く演出なのでそれに比べてしまうと軽い幕切れとなってしまうのですが、見せたかったのはそこではなく、ありふれた日常にひっそりと存在する物語を浮かび上がらせたかったのでは、と思いました。この辺の解釈が既成台本の面白さです。ただ残念なのが回によって出来がまちまちだったということ。噂によると土曜の朝がよかったとのこと。その回は観ていない。。学習進化するピンク地底人、次はどう攻めてくるのか楽しみです。

芸創CONNECT vol.6

芸創CONNECT vol.6

大阪市立芸術創造館

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/02/13 (水) ~ 2013/02/13 (水)公演終了

満足度★★★★★

【おすすめ】芸創CONNECT vol.6
さまざまな方面の団体が作品をみせてくれるだけではなく、それを観た審査員の適格な講評がとても楽しい。作品を観た後なので、自分が考えたことと重ねることで、視点は広げるトレーニングになる素晴らしい企画。どの団体もそれぞれ面白かったですが、今年度の優秀賞sons woが特に素晴らしかった。狂気を隠し持ったキュートさにバクバクしました。今回参加しなかった団体、観なかった観客、来年はぜひ。おすすめします。

『静かな一日』

『静かな一日』

ミクニヤナイハラプロジェクト

AI・HALL(兵庫県)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/09 (土)公演終了

満足度★★★★★

【おすすめ】静かな一日
動きと台詞はせわしないですが、ある意味本当に恐ろしく静かな一日です。ゾクゾクしました。帰りに阪急線の高架から見えた街の景色が変わって見えました。お勧めですが、今日9日だけの公演でした。観逃した方、残念。

ネタバレBOX

あのせわしなさは、恐怖と悲しみに直面した人のものだと思う。苦しそうだし、観ていて悲しくなった。
サロメvsヨカナーン【CoRichグランプリ受賞後第一作!】

サロメvsヨカナーン【CoRichグランプリ受賞後第一作!】

FUKAIPRODUCE羽衣

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★

サロメvsヨカナーン
期待しすぎたのか、合いませんでした。言葉が苦手そして途中で飽きてしまいました。申し訳ありません。

ネタバレBOX

登場人物全員分の挿話が順番に続くので疲れてしまった。途中からミュージカルでなくなった。それまでは引っ張りすぎなぐらい引っ張っていたのに。ちょっと意図がわからない。水槽の中を疾走するタクシーの場面は素敵だった。
煙の塔

煙の塔

下鴨車窓

アトリエ劇研(京都府)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/05 (火)公演終了

満足度★★★★

煙の塔
スピーカーから聞こえてくる扉をたたく音が、手紙を書き封をする音、そして寝ている観客のいびきの生々しさに負けていた。そう生をあまり感じることができなかった。役者たちは上半身を動かさない。身体が縛られてるだけなのか、縛られてもなお意思があるのか、台詞を聞いているとはっきり違いがわかる。要は台詞を言わされているのか、言っているだけのか。それは役者の力、それとも演出でしょうか。

この世界は、そんなに広いのですか

この世界は、そんなに広いのですか

十中連合

京都市東山青少年活動センター(京都府)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

この世界は、そんなに広いのですか
芝居を観ている人を観ている感覚、十中の特徴だと思います。私たちは起きていることを傍観するしかない。当事者のふりをするのは恥ずかしい茶番だ。巨大化した女の子に、本人でさえどうにもできないのに、遠くからみている私たちに何ができるか。悲しいけど諦めることだけ。素晴らしい作品です。

IN HER TWENTIES 2013

IN HER TWENTIES 2013

TOKYO PLAYERS COLLECTION

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

IN HER TWENTIES 2013
10人のオーケストラが奏でる彼女の二十代シンフォニーでした。無責任な内容のモノローグがいつの間にか彼女を作り上げます。心地よさの中に、時より起きる時空がつながっての転調に彼女の力強さを感じました。時間は流れるものではない。彼女の時間がそこにありました。

ネタバレBOX

髪の長さに注目されると面白いかと思います。
コリオレイナス

コリオレイナス

地点

京都府立府民ホールアルティ(京都府)

2013/01/25 (金) ~ 2013/01/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

コリオレイナス(ヤード席お勧め)
1000円のヤード席。どの席よりも良い席。開場と同時になだれ込んで、舞台際のベストポジションを確保することをお勧めします。舞台にもたれて芝居を観る喜び。お勧め。

夕凪アナキズム

夕凪アナキズム

夕暮れ社 弱男ユニット

元・立誠小学校(京都府)

2013/01/25 (金) ~ 2013/01/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

夕凪アナキズム
怪しい美術と違和感のある夕凪のような芝居の始まりから、どっとシステムが流れ込んでくる序盤は、興奮して前のめりで観てしまいました。どことなくエロチックで面白かった。システムと言っても、とてもわかりやすいので身構えずに楽しめます。序盤は激しくおすすめ。

ネタバレBOX

分かりやすいシステムゆえ、残念ながら途中で飽きが来ます。後半に秩序が崩壊するのですが、もう少し早めに何か壊れると刺激的だったとは個人的に思います。外周ばかりに目が行ってしまいますが、こたつ?の中にいろいろと詰まっています。
『スーホの白い馬みたいに。』《京都ver.》

『スーホの白い馬みたいに。』《京都ver.》

劇団しようよ

元・立誠小学校(京都府)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/22 (火)公演終了

満足度★★★

『スーホの白い馬みたいに。』《京都ver.》
京都カイカ、北九州アイアンシター、そして京都元立誠小学校、すべて観ました。
立誠版では、カイカ・北九州版で観客の想像に任せていた間接的な表現に、すべて解説、解答が与えられました。すなわち、言葉や描写で暗示することで実在を表現していた事柄が、具体的、直接的に舞台上に登場しました。一番大きいのは、語られることだけで実在していた「コラピスおじさん」が死体である奥さんを伴って登場したことです。このことにより挿話が増え、作品に停滞をもたらせました。また目の前で行われていることだけの作品となってしまいました。
本作品は、洗濯機をモチーフに、リフレインしつつ、行ったり来たり渦巻き回転する疾走感が作品の骨幹だと思います。
カイカ・北九州版は疾走感に満ち、本当に素晴らしい作品となりました。小生の2012年度のベスト5に入る作品です。
しかし、最終形となった立誠版では洗濯機が壊れ、渦巻くことができず、水が淀んでしまいました。その結果、それまでは沈んでいて気が付かなかった粗がことごとく目立ち、鈍い作品となってしまいました。

キリンの8割、わたしの2割

キリンの8割、わたしの2割

ATLAS

TORII HALL(大阪府)

2013/01/11 (金) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★

キリンの8割、わたしの2割
ハイライトの告白のシーン。不意に笑い声が。笑うか笑わないか、沸点は人それぞれによって違う。無理に笑えないし、無理に笑わないことも出来ない。奇跡もここから生まれるかもしれないし、全く逆のこともある。笑いの破壊力、考えさせられました。

罪を喰らう

罪を喰らう

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2013/01/10 (木) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

【おすすめ】罪を喰らう
普段どのような作品をされているのか知らずに観ました。具象的な舞台美術が嫌いで、舞台を観たときにはやってしまった、と思いましたが、そんなことはどうでもよくなるほど、ドラマとして面白かったです。舞台が一室に固定されながらも、核心をみせない、語らないことによって、妄想による空間が広がっていきました。廃棄物処理場は何を、罪喰いとはとか、何を象徴しているのか、を言葉で明らかにされてしまうとたちまち陳腐になりますが、匂わすだけで放っておいて行ってしまうことで作品に引きづりこまれて行きました。次回も機会があれば東下りをして拝見したいと思います。おすすめ。

【無事に終演!有難うございました!】アルバート、はなして

【無事に終演!有難うございました!】アルバート、はなして

彗星マジック

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2013/01/12 (土) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

アルバート、はなして
彗星マジック、少人数で芝居を構築した時の広がりが素晴らしいと思います。正直言って史実を追いかけようとするとちょっと遠くてついて行けなくて、家族と家庭教師の5人が作る物語が、実際がどうとかに縛られることなく豊かで面白かった。アルバートとダンテ、素晴らしかったです。

「俺とあがさと彬と酒と」第1回公演『ふたりマクベス、マボロシ兄妹、ほか短編』

「俺とあがさと彬と酒と」第1回公演『ふたりマクベス、マボロシ兄妹、ほか短編』

DULL-COLORED POP

アトリエ春風舎(東京都)

2012/12/27 (木) ~ 2012/12/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

【おすすめ】ふたりマクベス、マボロシ兄妹
モーニング公演とバラシ公演を観ました。演劇好きが集まって、演劇の濃い話をしようじゃないか、僕はこう思うけど、あなたは、あなたは・・・と作品を通して対話していました。バラシ公演の回、熱く燃えました。普段演劇の話ができないフラストレーションを作品で晴らしてくれました。一回限りではなく、年末の年中行事として定着することを希望します。演劇万歳。

バナナ学園大大大大大卒業式

バナナ学園大大大大大卒業式

バナナ学園純情乙女組

王子小劇場(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2012/12/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

バナナ学園大大大大大卒業式
卒業したら、次は就職。就職祝を持って、入社式を楽しみに待っています。また!

年末

年末

ろりえ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2012/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

【おすすめ】年末
ろりえの名前以外は全く知らずに観ました。思いのほかすごかったです。ちょっとじーんと。上書きされてきえた記憶、不意に修復されてしまったらそこには絶望しか残りません。ぐわーときました。

ミソゲキ2012

ミソゲキ2012

ミソゲキ実行委員会

ナンジャーレ(愛知県)

2012/12/29 (土) ~ 2012/12/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

ミソゲキ2012 特に範宙遊泳【おすすめ】
AB、両方拝見しました。突劇金魚、範宙遊泳、短編だけれど短編の質感ではない。特に範宙、なんだろうこのぞくぞくくる寒気。震えが止まりません。映画のような演劇とよく言いますが、そんなものがかすんでしまう、素晴らしい作品。激しくおすすめ。
初めての愛知の演劇。特に、廃墟文藝部とISP-ispが引っかかっています。もっと長い作品を観てみたい。今後チェック継続します。
ミソゲキ、素晴らしいイベントです。イベント主催者ではなく、あくまでも芝居が目立つ。今後長く続く事を祈っています。

ながい宴 / 終わりなき将来を思い、17歳の剛は空に向かってむぜび泣いた。オンオンと。

ながい宴 / 終わりなき将来を思い、17歳の剛は空に向かってむぜび泣いた。オンオンと。

鳥公園+ガレキの太鼓

横尾邸 / 枝光本町商店街アイアンシアター(福岡県)

2012/12/21 (金) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

【おすすめ】ながい宴
奇跡が起こる作品(小生が観たときには起こった)だと思います。そこにある空間にさらに違う空間が降りてくる。各時空から時を越えようとしているものたちが集まるワープ空間に身をゆだねているよう。特にラストが秀逸。言葉の強さを再確認。素晴らしい作品。12月22日現在、2012年度のベスト作品です。

バードウォッチングダイアリーズ

バードウォッチングダイアリーズ

イッパイアンテナ

スペース・イサン(京都府)

2012/12/13 (木) ~ 2012/12/17 (月)公演終了

満足度★★

バードウォッチングダイアリーズ
今回のはちょっと嗜好が合いませんでした。あらかじめ録音されたナレーションによって強引にシーんを結んで芝居は進行していくのですが、かなりの距離を言葉で説明するのみですますため、バラバラの短編が連続して上演されているという感じでした。それも入り口で中に入ることを拒まれているような感覚でした。言葉で説明されるよりも、自分の目で観て確認したい。以上の理由で残念でした。次回に期待します。

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