かしやましげみつの観てきた!クチコミ一覧

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『好きじゃない』

『好きじゃない』

電光石火一発座

ナンジャーレ(愛知県)

2011/01/29 (土) ~ 2011/01/30 (日)公演終了

等身大のにんげんを感じました。
初日13時からの回を拝見しました。
最近の公演は観れてなかったので、かなり久しぶりの電光さんでした。
吉川さんの作品は、誇張や歪曲のない、そのままの人間の気持ちを感じることが出来て、観終わったあと心温まります。以前観劇した作品に比べ、それをより一層感じました。

ネタバレBOX

「同性愛」と「引越し」という要素で描かれたその人間模様と心の動きから、暗いとか明るいとかそういうのではなく、ただ単にあたたかなにんげんの手触りを感じさせられました。特に終盤、皆が帰っていった後以降の、主要人物達のその台詞は、この物語の枠組みを超えて、自分に向けられた言葉のように考えさせられるものもありました。
終盤は好みだったのですが、いかんせんそれまでの流れは蛇足感を感じてしまいました。というのも、ぎこちなさを感じました。
パンフレットに「自分の中の演劇のイメージを捨てて下さい。」「日常をみる感覚でみて下さい。」と書いてあったのですが、舞台上の人物に演劇臭さ、演技臭さを感じました。それが意図したものなのかそうでないのかはわかりませんが、日常とは少し違う違和感を覚えました。
吉川さんの作品は、役者の方の人となりを大事にしているのが伝わってきて、もしかしたら、ふだん役者に縁のないような人を集めて作品創作したら面白そうだなぁ、なんて思いました。
タバコトーク×ドーナツトーク

タバコトーク×ドーナツトーク

トライフル

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2010/11/11 (木) ~ 2010/11/21 (日)公演終了

人の「手ざわり」を感じました。
「観たい!」にも書きましたが、NEVERLOSEの『四人の為の独白』を観て以来の片山さんの作品でした。

『タバコトーク』は、2005年が初演だったそうで、そのこともあってか、以前観たNEVERLOSEの印象を再び感じました。それはまるで人の感情の「手ざわり」が感じられるようで、単に物語だけでは触れることのできない、生の感情にじかに触ったような心地です。
『ドーナツトーク』の方は新作だそうで、女の子による芝居では、そのようなゴツゴツした生々しい感情の手触りは、それほど感じず、その分、女の懐の深さというか、らしさを感じました。見比べると、女と男の差異として浮かび上がってきて、ふたつの作品を互いに深め合っているような気がします。

『タバコトーク』は高校生の話で、『ガールズトーク』の方もそれほど年齢設定が高くないと思われるからか、どことなく「青臭さ」を感じました。ぜひまたの機会には、より円熟した大人の雰囲気漂う作品が観てみたいと思いました。

ちなみに、過去公演DVDと今回の台本が受付で販売されていました。

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