黒澤たけるの観てきた!クチコミ一覧

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俺の屍を越えていけ【無事に終了しました】

俺の屍を越えていけ【無事に終了しました】

七里ガ浜オールスターズ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2010/11/01 (月) ~ 2010/11/07 (日)公演終了

満足度★★★★

俺の屍を越えていた。

同時期にテアトルエコーでも、
屍を越えて行ってたらしいが、
こちらを観にいけて良かった。

登場人物も役者も、
ちゃんと屍を越えていた。

必ず訪れる日~石鹸工場~

必ず訪れる日~石鹸工場~

かもねぎショット

ザ・スズナリ(東京都)

2010/11/03 (水) ~ 2010/11/09 (火)公演終了

満足度★★★★

必ず訪れた日。

客層が年配の方が多く、
少し不安でしたが、
何の問題もなく楽しみました。

石鹸工場という舞台が生かされていて、
芝居をみているなぁという気分になりました。

起て、飢えたる者よ

起て、飢えたる者よ

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/10/27 (水) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★

事件の後の砂漠。
僕が初めて、

「オルグ」

という言葉に出会ったのは、

16歳の時、
この演劇の参考文献の一つを読んだ時だった。

その時は、
残存部隊の最年少と同い年だったということが、
僕には衝撃的だった。


20歳になった今、
この演劇を観て、
やっとオルグを理解できたような気がする。

簡単に言うと「オルグする」とは、
左派同盟に勧誘することである。
ただ、その説明では補えないほどの、
とりこぼしている意味がたくさん存在していた。

あさま山荘事件をテーマにする上で、
特殊な言葉が存在する。

「殲滅戦」、
「共産主義化」、
「自己批判」、
そして「オルグ」。

そんな言葉に違和感をもつのは、
当たり前のことである。
僕たちは日常的に使わない言葉を、
言葉として認めていないからだ。

本公演冒頭から出てくる、そんな言葉達も、
ギャラリールデコという山荘に閉じ込められてしまった僕は、
上演時間110分の後半には、
何の違和感もなく受け入れていた。

これこそがオルグなのだと思った。

その世界に閉じ込められた人間は、
その世界の言葉、信念を受け入れなければならないのだ。
その世界がねじれているかは別にして。


そういう意味で、
僕にとって、
チョコレートケーキは、
甘すぎて、苦すぎた。

神様さん

神様さん

MCR

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/10/22 (金) ~ 2010/10/31 (日)公演終了

満足度★★★★

お客さんとして。

僕が小さい頃に読んだ小説に、
『しあわせは子猫のかたち』というのがあった。
少しそれを思い出した。


舞台は三階建ての階段になっていて、
登場人物の身分が視覚的に振り分けられていた。
お姫様が下の段にいたり、
農民が上の段にいたりする違和感を感じても、
ストーリーが積み重なっていくうちに慣れてきて。
あー演劇だなぁと思った。


僕達お客さんの席は、
舞台の一段目より少し高くて、
舞台の三段目より少し低くて、
何とも言えない位置で。

舞台で行われている、
全ての身分の全ての出来事を俯瞰して観れて、
まるで神様みたいな位置から人間を観ているような感覚になった。

しあわせな世界

しあわせな世界

カラスカ

TACCS1179(東京都)

2010/10/21 (木) ~ 2010/10/24 (日)公演終了

満足度★★★

「しあわせな世界」

友達も少なく家族とも連絡がつかない僕は、
「しあわせな世界」を一人で観に行った。

真っ直ぐに演劇と向き合っているなぁ、
という印象を受けた。

別に新しいことをするでもなく、
演劇っていう芸術を後世に継承していく劇団なんだろうと思う。
演劇って、まずこうなんだよっていう。


悔しくも笑ってしまった。
彼らは発想力ではなく、
持っている演技力で笑わせようとするから、
こうなると分かっていても笑ってしまう。
役者が地に足をついた上で面白い。


描いているテーマが家族、友達の絆で、
何しろ客席に家族連れが多くて。

僕の隣の親子が、
客席で一つの作品を観ながら、
二人とも声を出して笑って、
二人とも音を漏らして泣いていた。

舞台では「しあわせな世界」が繰り広げられていて、
客席でも「しあわせな世界」が繰り広げられていた、それも僕の隣で。


少し若者には退屈な芝居かもしれないが、
そこが「しあわせな世界」になっていたなら、
それでいいじゃないかと思う。

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