1
ソウル市民五部作連続上演
青年団
5部作連続上演という豪華さ、そして作品を見続けていく内に全作品の根底にある「人間の愚かしさ」。普遍的な人間の生き様をありありと見せるこの大作を見れた事が、やはり2011年の一番の収穫だなと思う。
2
Caesiumberry Jam
DULL-COLORED POP
観劇しながら圧倒され続ける自分がいた。DULL-COLORED POPから目が離せないな、と思う。
3
いつも誰かのせいにする
箱庭円舞曲
情報に流されて、他人のせいにしながら生きている、人間の一面が描かれ圧倒的な現実を目の当たりにした。作品からのメッセージに自戒の念をいだきつつ、日本の現実を改めて異常だと感じながらも、こうした意欲的な作品が2011年に上演されて、見れて良かったと思う。
4
悩殺ハムレット
柿喰う客
ハチャメチャに面白いのに、しっかりハムレット。絶対的なエンターテイメント、柿食う客のフィクションは素晴らしい。是非、シェークスピア作品を次々網羅して、もっともっと魅了して欲しい。
5
核・ヒバク・人間
非戦を選ぶ演劇人の会
こんなに言葉の力強さを感じる事はなかなかない。「3・11」は勿論のこと、世界における核・原子力の問題をたくさんの事例を挙げながら丁寧に語る。そこにあるのは「人類が核・原子力とは共存し得ない」というシンプルなメッセージ。たくさんの人を勇気づけるこの団体の公演は、今後も見続けていきたい。
6
気分屋
劇団あおきりみかん
こんなお祭り騒ぎで楽しい演劇、久し振りに見た。本当に楽しい公演に出会うと、いつまでも終わって欲しくないなと思う。広がり続ける物語と、役者さんたちの魅力に酔い痴れた。
7
終わりなき将来を思い、18歳の剛は空に向かってむせび泣いた。オンオンと。
青年団若手自主企画 だて企画(限定30席!)
対観劇という魅力。観客のはずの自分も出演(作品の1部になれる)という貴重な体験。あの日に帰れた、2回目の青春。こんなに楽しくてあっという間の時間はなかなか無いなぁ。
8
昆虫系[改訂版]
鵺的(ぬえてき)
重く暗く生々しい。人間の愚かさや暴力的な一面をこんなにありありと描き出せる凄まじさ、その現場に遭遇出来た喜び。
9
INDEPENDENT:2ndSeasonSelection / JAPAN TOUR
インディペンデントシアタープロデュース
1人芝居酔いするほどに、全国から集まった選りすぐりの10作品を堪能。こんな貴重な体験できて幸せ。
10
IN HER TWENTIES
TOKYO PLAYERS COLLECTION
10人1役という離れ業、でも頭でっかちにならずに素直に受け取れるまっすぐな物語と、魅力的な演出。集まった女優さん達のキラキラした感じが今でも忘れられない。