u-noが投票した舞台芸術アワード！

しっかり、ちゃんとした芝居をお腹いっぱい堪能した感じ。演技の
ベースと演出がブレなければ十分に満足が得られることを再認識。

演劇じゃないと表現できない戯曲を演劇的に、しかも泣き笑いの
匙加減が絶妙。年末になって本当によい芝居を観れたとしみじみ
思った。

三浦大輔氏の才能に感服。。計算された見せ方やアイデアは
数多く出現した亜流がそう簡単に模せるわけもなく。

新百合ヶ丘Ver.に。模倣的演出からどんどん変化し、ズレて
いくさまは展開にドキドキするわ、あまりの馬鹿馬鹿しさに
笑うしかなかったりと、次第に岡崎のオリジナリティに染まって
いったその構成の面白さが素敵だった。

家公演。一軒家貸しの家ギャラリーの六畳間で、会場も脚本も
ボーダレスな感覚の、計算された出し物は素晴らしすぎ。フード
のグリーンカレーの美味さも評価ポイントに。

本当にその時間と空間を切り取って見せてくれたような自然な
空気感。生きている世界を見たような錯覚。無理に派手なドラマを
つくらなくてもドラマが成立すると思った秀作。

野田歌舞伎に点を。蛇腹のセット、海外の原作、全編現代口語
と歌舞伎の枠から逸脱しそうな要素をうまく歌舞伎として昇華
させた野田さんの手腕には脱帽。

王子小劇場裏を会場として見いだした本公演があったからこそ
秋の壮大な予約公演の上演が出来たのだと思う。上演された
3作がそれぞれ役割を担ったバランスもとてもよかった。

短編集にすることでイキウメ得意のＳＦ設定がヘンにこねくり
まわされずにうまく機能した印象。

古典の戯曲を山の手らしく、でも挑戦的に再構築して提示。
これは鍛錬された山の手の役者陣の力量あっての作品。
大きく組んだ見やすいセットも◎。