マリナの観てきた!クチコミ一覧

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愛知のオンナ

愛知のオンナ

Theatre劇団子

座・高円寺2(東京都)

2010/10/08 (金) ~ 2010/10/10 (日)公演終了

満足度★★★

続編も観たい
ほぼ照明のみというシンプルなセットの中で、
オンナ三人の掛け合いが楽しかったりホロリとしたり。
また、自分の中学時代を思い出してちょっぴり苦い感じもあり・・・。
黒一点の阿部英貴が二役を演じ分け、良いスパイスとなっていた。
本作の続編『東京のオトコ』もぜひ再演して欲しい。

シラノ・ド・ベルジュラック

シラノ・ド・ベルジュラック

演劇集団キャラメルボックス

俳優座劇場(東京都)

2010/09/29 (水) ~ 2010/10/10 (日)公演終了

満足度★★★

古典の名作キャラメル風味
古典をキャラメルらしくアレンジしていて
初心者でも飽きることなく楽しめたし、
セットや衣装もシンプルでとっつきやすかった。
しかし、今回は阿部丈二の熱演に尽きる。
あの大量の台詞を紡ぎだす様は正に圧巻だった。

ネタバレBOX

途中に演奏や歌が入るのが楽しく、
飽きずに済んでよかったと思う。
一人で何役もやっていたのだが、
一瞬誰が何の役か混乱してしまうところがあった。
やわらかいヒビ

やわらかいヒビ

カムヰヤッセン

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/10/01 (金) ~ 2010/10/11 (月)公演終了

満足度★★★

観る側の力量が問われる作品
全体的にはわたしの苦手な、感想の書き難いタイプの芝居。

ただし、話がどう転がって行くのか目が離せなかったし、
役者さんもそれぞれとても良かった。
最後の幕切れは切なくて涙が出そうになった。

それなのに小さな違和感や説明の無い部分が沢山あり、
それらが後からチクチクと効いてくるのだ。

観る側に託されたものは少なくないと思った。

ネタバレBOX

枯山水を思わせるセットが印象的。
そして古風な印象の美術とは対照的に、
ストーリーは近未来の世界を描いているのが面白いと思った。
Root Beers-ルートビアーズ-

Root Beers-ルートビアーズ-

劇団東京ヴォードヴィルショー

ザ・ポケット(東京都)

2010/09/29 (水) ~ 2010/10/03 (日)公演終了

満足度★★★★

まるであて書き
かなり面白い!
期待を裏切らない出来だった。
やっぱり桑原裕子さんの脚本が好きだ~!!
女は強く美しく、男はバカで可愛いかった。
何度目かの再演らしいが、あて書きのようにキャストがピッタリと嵌っていた。
終演後ちょっと恥ずかしいくらい泣いてしまったのは秘密

ネタバレBOX

開場して中に入ったら、既に舞台上のベッドにまいどさんが!?
開演までの30分、結構キツイだろうな~(笑)
韓国語の台詞が結構多くて、
意味がハッキリとわかれば良いのにな~、と思った。
愛すべき娘たち

愛すべき娘たち

ARMs

晴れたら空に豆まいて(東京都)

2010/09/24 (金) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★

役者と声優と
ほぼ原作に忠実な作りであったが、原作がコミックなため
絵で説明できる部分を台詞に置き換えて説明したりする箇所もアリ。
この公演のために購入した原作を直前に読んだため
コマワリまでが頭をよぎり違和感がぬぐえなかったが、
時間が経つごとにARMsの世界へと引き込まれた。
娘目線、母目線の両方で観つつ、個人的には後の2話が好き。

役者と声優の似て非なる二つの個性。
前回公演では、この違いがひときわ目を引いたが
今作はゲストが入った事や
原作付きだったこともあってか
より融合された作品に仕上がっていたと思う。

心の余白にわずかな涙を

心の余白にわずかな涙を

elePHANTMoon

王子小劇場(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★

何のために祈るのか
本土と船で行き来する、島の人々の物語。
それぞれが悩みや痛みを抱えているが
それらを淡々と描きだしていく。
それぞれの物語は心に刻まれたが
そこには小さな決断があるだけで
何かが大きく変わるわけではない。
祈っても祈っても何も変わらない。
わたしたち観客は、神の視点で見ているということか。

ネタバレBOX

シンプルな教会のセット。
開演前から響く雨音と雷の音。
ひときわ雷鳴が轟き、客電がいきなり消える。
この導入部分から思わず引き込まれる。

割と過激な性描写があり、
チラシの衝撃が頭をよぎる。
しかし、いやらしい感じではなく
「生」を手探りしている感じが満ちていたと思う。

舞台になっている島は船で行き来する場所らしいが、
どうも方言に聞き覚えが!
多分山陰、もしかしたら鳥取の方かも。
「だらず」って言ってたし。
思わぬところで懐かしい言葉の響きに出会ってちょっと嬉しかった。
伝説との距離

伝説との距離

シャチキス(少年社中×ホチキス)

シアタートラム(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

ごちそうさまでした
見応えたっぷりなSF活劇。
笑ってほろりとして、それぞれの役者さんに見所もあり大満足。
大人数の華やかな舞台、
観劇後に誰かと食事して帰りたくなる作品でした。
あっそうそう。くれぐれも空きっ腹では観に行きませんように。
そして小玉久仁子さんはやっぱりチャーミング。

エゴ・サーチ

エゴ・サーチ

虚構の劇団

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/09/10 (金) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★

さすが!
初の鴻上作品。面白かった~!
作品、演出の力を感じた。
関連の無いいくつかのテーマを上手く纏め上げているなと思った。
「そっち~?」的に意表を突くところや、
クライマックス、緊張感でギリギリまで張り詰めたところで
ストンと脱力させるところなどお見事。

ネタバレBOX

ミステリーと思えばファンタジー。
沖縄と東京と。
ネットの怖さと三角関係の行方。
緊張と思えば脱力。
それぞれの決着のつけかた。

広瀬の真意と田中実のエピソードが
少々消化不良な気がするが
後は伏線が綺麗に拾われていたと思う。
「骨なしチキン」の脱力感は秀逸(笑)
また逢おうと竜馬は言った

また逢おうと竜馬は言った

演劇集団キャラメルボックス

新神戸オリエンタル劇場(兵庫県)

2010/08/21 (土) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★★

海・空制覇
両バージョンの千秋楽を観てきました。

空は4回目ということもあり、動きや台詞もかなり頭に入っていたのですが
いよいよ最後ということで主役2人も更に熱演だったと思います。
最後の殺陣で決め台詞を言う時の表情はやりきった満足感に輝いていました。

海は千秋楽で初見。同じ役でも空とは全く違うアプローチの仕方でした。
周囲のシングルキャストの役者さんも、
演じ方を微妙に変えていてすごいな~と感心。

個人的には空組に軍配を上げたいと思います。
これは技術云々というよりは
キャスティングの差によるところが大きいと思います。

ログログ

ログログ

キリンバズウカ

シアタートラム(東京都)

2010/08/26 (木) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★

観られてよかった
無理やり都合をつけて観に行って良かったです。

キャスティングに引かれて観に行ったのですが、
あれだけの役者さんをキチンと使いこなしているところがお見事でした。

終演後のアフタートークは
ゆるゆるとした雰囲気で、とりとめもない感じでした。
それはそれで面白かったのですが、
芝居の背景とかタイトルの意味するところとか、
もう少し芝居の突っ込んだ話も聞きたかったな、と思いました。

ネタバレBOX

途中までのミスリードに気持ちよく引っかかり
ラスト近くでアッといわせてもらいました。
夫婦の亡くした子供を巡る行き違いなど
身につまされる場面もあり・・・。
ボクのサンキュウ

ボクのサンキュウ

空晴

駅前劇場(東京都)

2010/08/20 (金) ~ 2010/08/23 (月)公演終了

満足度★★★

じんわりほっこり
空晴は前々から観たいと思っていた劇団だったが、
中々タイミングが合わず今回初観劇。
途中で結末は予測できてしまうものの、
評判通りほっこりとさせてくれる芝居だった。

なにより登場人物のキャラが立っていて
それによって起こる面白さが秀逸。
子供の立場でも親の立場でも感情移入できる良い話だったが、
劇団員よりも客演さんの印象が強いのは今後の課題だろうな。

ネタバレBOX

男ばかりの独身寮に突然赤ちゃんが来たことによって起こるあれこれ。
まあ、本物ではなく人形なんだけれど、
そこからの展開が素晴らしいと思った。
悪い意味ではなく、やっぱり女性の描いた脚本だな~、
という印象は強かった。

ひとつ気になったのが、劇中で出てくる寮母(♂)の林さん特製のお鍋(名前忘れた)。
みんなが釣られてしまうくらいすごく美味しいらしいが
「物足りないだろうから特別にミートローフを付けるわね」
っていったいどんな鍋なんだ?
作・演出の岡部さんはかなりの美味しいもの好きらしいので
何かモデルがあるんだろうか?
さらば八月のうた

さらば八月のうた

劇団M.O.P.

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/08/04 (水) ~ 2010/08/16 (月)公演終了

満足度★★★

さらば!
前半部分はやや散漫な印象だったが、
休憩後の後半は一気に話が収斂していく。
だんだんと話の核が見えて来て
そしてラストで最後のピースがはまる感じ。
マキノさん、さすがです。

昨年の『リボルバー』に比べるとライトな作品だったと思うが、
こんな別れも悪くないのでは。
「さらば」と清々しく去っていくイメージで・・・。
キムラ緑子さんの魅力全開。
それにしても、やっぱりM.O.P.の役者さんは声が良い!

ネタバレBOX

一曲のうたをめぐる物語。
最初、時間があちこちに飛ぶので
頭の中がなかなか整理できない感じだった。

日替わりゲストはすごく美味しい役だった。
わたしが観た回はStudio Lifeの関戸 博一さん。
彼にはピッタリの役だったと思うけど、
岡森さんも同じ役なのかしら?
猿

G-up

ザムザ阿佐谷(東京都)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

妖しい世界
G-upはいつもキャスティングが豪華で
今回もそれを堪能させてもらいました。
ただし作品的には、昨年末の公演『Birthday!』と
同じ作家の作品とは思えない程違う世界観に驚かされました。
時代設定の所為もあるかもしれませんが、
登場人物の話し方や言葉の選び方も独特で
自分自身がその世界に浸れるかどうかで
好き嫌いが決まるような演目だったと思います。

ネタバレBOX

昭和の戦争の気配が濃くなってきている時代の文壇が舞台。
カフェの女主人と心中未遂をした作家とその妻、
カフェのパトロンとそのカフェに集まる作家、編集者たちの物語。
全編がエロティックで退廃的な雰囲気に満ちていました。
その中に、反戦や創作のためのエゴなど
多くのメッセージがこめられていたように感じました。
カフェのカウンターを上手く使った演出が印象的でした。
また逢おうと竜馬は言った

また逢おうと竜馬は言った

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2010/07/10 (土) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

Theキャラメルボックス
ダブルキャストのうち空組を観劇。

久しぶりに「Theキャラメル」を堪能しました。
いつもは気になるテンポの速さも、
今回は疾走感が感じられて良かったと思います。
途中で何度も拍手が起こるなど、
客席の盛り上がりもハンパ無く熱い感じ。

海組も是非観劇して違いを見届けたいです。

ネタバレBOX

岡本役の左東広之のヘタレっぷりや、
岡田達也の坂本竜馬の包容力もとても魅力的でした。
マグロを釣るつもりじゃなかった

マグロを釣るつもりじゃなかった

Theatre劇団子

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/07/11 (日)公演終了

満足度★★★

後からジワジワ
コメディを想像していたら、
実はじわ~っとさせられる良い話でした。
方言が耳に残ります。

ネタバレBOX

マグロが水死体だとは、考えていなかったので驚きでした。
トークイベントで、稽古始めには脚本があまり出来ていなかったという話をされていたのですが、
タイトルをつけたときには内容って決まってたんでしょうかね。
もし、最初から決まっていたのなら
随分と大胆なタイトルかと・・・。
ネバーランド

ネバーランド

少年社中

青山円形劇場(東京都)

2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

満足度★★★

おとぎ話のからくり?
とても完成度の高い舞台でした。
衣装はステキだしアクションも良かった。
でも、何よりも素晴らしかったのは
円形劇場をすごく上手く使っていること。
これ、他の劇場じゃ出来ないよね。

キャスティングも(特に客演が)
本当にツボに嵌っていたと思います。
個人的にはフック船長にノックアウトされました。

公演期間が短いのが残念でした。
違う位置から是非もう一度観たかった!

組曲「空想」

組曲「空想」

空想組曲

OFF OFFシアター(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度★★★★

日替わりが気になる
いろいろなテイストが味わえる短編集。
時折思い出してはニヤリとしたり、ホロリとさせられたりするような
そんな作品たちでした。
それにしても、久々にハンカチ出しておかなくて大失敗。
どうしてあそこであんなに涙が出てしまったのか・・・?
こんな嬉しい不意打ちがあるから、小劇場は面白いんだろうな~。
個人的には女優陣が印象深かったです。

ネタバレBOX

一見バラバラに見えて、最後にひとつに繋がってゆくストーリー。
本当に楽しませてもらいました。

日替わり作品は小玉久仁子さんがご出演。
前作のタイガーリリーを髣髴とさせるようなモノローグがキュートな作品でした。
他の日替わり作品もぜひ観てみたかったです。
モジョ ミキボー

モジョ ミキボー

モジョミキボー上演委員会

OFF OFFシアター(東京都)

2010/05/04 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

翻訳モノはやっぱり苦手
ストーリー云々より、役者の凄さを見せ付けられた感じ。台詞量、運動量、演じ分けが半端無かった。それは、座布団席まで一杯になった劇場と3回のカーテンコールが物語っていたと思う。本当にお疲れ様と言いたい。

めぐるめく

めぐるめく

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

ほんのりほんわか
おとぎ話的家族の再生物語?と思わせておいて、決して甘いだけの結末ではなく、かといって後味は決して悪くない。登場人物がみんな可愛らしくてマル。特に猿田くんが気になる!今回観劇して、桑原裕子さんがとても好きになりました。

アンゲーテッドコミュニティ

アンゲーテッドコミュニティ

北京蝶々

テアトルBONBON(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

予想外のストーリー
予想していたのとは全く違うストーリー展開だった。まあ、これはこれで有りでしょう。狭い舞台空間を上手に使っているセットも見所のひとつ。

ネタバレBOX

近未来の監視社会の話かと思っていたのですが、全く違っていました。
実際は失踪した子供を捜すミステリー仕立てのストーリー。
過去の失踪と現在の失踪劇を二重写しにして謎に迫って行きます。

普通に面白く観たのですが
登場人物が多すぎたのか、全体的に薄い感じ。
もうちょっと整理して深く踏み込んで欲しかったと思います。
せっかくの役者さんが勿体無いような・・・。
ミステリーとしてのインパクトも今ひとつかな~。
初日の所為か、若干堅さが見られたような気もしました。

結構辛口になってしまいましたが、次回作も期待しています。

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