la_quの観てきた!クチコミ一覧

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飲みかけで帰ったあの娘

飲みかけで帰ったあの娘

大人のカフェ

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2016/04/21 (木) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

濃密な笑いの時間
乃木坂46の井上小百合をヒロインに迎えての第9回公演「飲みかけで帰ったあの娘」。
井上小百合は、乃木坂46の選抜メンバーだが、舞台経験も幾つもあり、お飾りとしてのアイドルゲストでは無く、完全に女優だった。
小柄な彼女が舞台上では大きく見えた。
「飲みかけで帰ったあの娘」は脚本がとても良かった。8つの話のオムニバスなのだが、それぞれに伏線があり、それも笑いになる。
笑いの質も高い。
約90分、笑い通しだった。
濃密な笑いの時間。あっという間に終わってしまった感じだ。
これで3000円は安い。
次回もまた行きたいと思った。

超絶ヒーロー

超絶ヒーロー

シャルル(旧Acting+)

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2015/11/11 (水) ~ 2015/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

超絶ヒーロー
今日は友人の劇団「シャルル」の舞台「超絶ヒーロー」を見てきた。
少しコミカルなタイトルだが、内容は芥川龍之介の「藪の中」の様なストーリー。
しかし、その構成は独特。
ダンサーをフィーチャーした独特のスタイル。
パンフレットにも記載があるが、主催の山縣氏は以前からダンサーをフィーチャーしていた。
初めて見た山縣氏のATTENTION PLEASEの「マイハマ・バイス」も、僕がスチル等で関わらせて頂いた「JunAi Code」もダンサーがフィーチャーされていた。ミュージカルでもない舞台で、ダンスと演劇の融合は、それだけで十分新しかったが、しかし、その時はまだ劇中の感情表現の一端に用いられていたに過ぎない。
その次のSunSunWorksではダンスと演劇の親和性は、もっと強まり、表現の殆どがダンスで構成されていた。このSunSunWorksは舞台を補完する様な形で、ショートムービーも作成。これにも撮影で参加させて頂いた。
そして、今回・・・ダンスは今までの表現のみならず、舞台転換をも担う様になっていた。
さらには、パレットタイム的なものまでダンスを利用してやってのける。
これらは演劇としては全く新しい手法だろう。
ストーリーのパターンも変わって来ている。
ATTENTION PLEASEの頃は、笑わせて最後に泣かせる・・・というストーリー構成が殆どだった。
実際、個人的には(新しさは無くても)この「笑わせて最後に泣かせる」というパターンは大好きで、それこそが演劇の面白みの一つと思っているのだけれど、実は最近関わらせて頂いた(関わる前から舞台は観ていた)別の劇団が非常にこの「笑わせて最後に泣かせる」構成に長けていて、自分の中では箱推しに近い状態になっている。
しかし、ここで山縣氏が創り出す演劇は、そこに止まっておらず、新たな方向へ向かっている。必ずしも腹を抱えて笑えないかもしれない。只々切なさに泣くという事は出来ないかもしれない。けれど、気持ちを鷲掴みにされる事は確か。このシャルルの舞台で、自分の観劇の幅が広がった気がする。

GIFT FICTION

GIFT FICTION

ATTENTION, PLEASE!

TOKYO FM HALL(東京都)

2010/03/26 (金) ~ 2010/03/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

上質のショート
今回のアテプリの舞台は、演劇バトル。
その為、持ち時間は30分と短い。
しかし、その30分の中にアテプリらしい、感動させる要素が詰まっていた。
アテプリ初めてのラブストーリーという事だが、いつものアテプリの様に、極自然にストーリーが深化する。
今回の脚本も良い。
アテプリの脚本は、いつもクライマックスで胸に熱いものがこみ上げて来る。
今回も「歌うたいのバラード」が流れた瞬間、目頭か熱くなった。
今回のラブストーリーも奇をてらった所が無く、純粋に恋の内幕へと入って行く。
アテプリらしい、感動的な脚本。
舞台の上で、本当に素晴らしい演技を見せてくれた俳優・女優達。
まるで上質のショートムービーを観ている様だった。

- JUN AI CODE -

- JUN AI CODE -

ATTENTION, PLEASE!

王子小劇場(東京都)

2009/10/22 (木) ~ 2009/10/27 (火)公演終了

満足度★★★★

新しい視点
交通事故で記憶喪失になった男が、今迄の人生をリセットされた状態から、まっさらな視点で世界を見つめ直す。
そこに、ゴーギャンの名作を背景とした「運命」についてのCODEを絡めて行く。
今回の作品には、過去のアテンションプリーズ作品と比較しても、新しい視点・アイデアが沢山盛り込まれている。
・キャットウォーク迄も使った3次元的舞台構成。
・病院と怪しい画廊、基本的に2つのシーンを基軸に同時並行的に描いて行く構成。
・前作「マイハマ・バイス」にも導入していたダンサーが、今回は感情表現(嬉しいという気持ち等)や、状況表現(星の輝き等)に使用されていて、面白いと思ったし、効果的だった。
ストーリーにメッセージ性が強い所が、今迄の作品との違いでもある。
その分「マイハマ・バイス」に比べるとクールな印象で、泣かせる演出は弱いかもしれない。
とは言え、AIと元愛人が対峙するシーンには目頭が熱くなった。
こういう演出はいつも上手いと感心した。
2つのシーンがパラレルで描かれるため、最初はちょっと忙しいが、話が進むにつれ、どんどん引き込まれて行く。
新しい視点で面白く感動的な作品になっていると思う。

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