満足度★★★★
【Aブロック】観劇
ネタバレBOX
くじらシティ(早稲田大学) 『端-Edge-』
戦時中の徴用工の話。
朝鮮半島からの徴用工、長崎の原爆を組み合わせれば何とかなるといった考えで作られたと思われる作品。8点。
名前はない劇団(埼玉大学) 『濃藍』
頼まれたら断れない優柔不断な男の恋愛話的な話。
ラストで、男に自主性が芽生えたようですが、そこが何とも予定調和的で盛り下がりました。9点。
はりねずみのパジャマ(日本大学) 『楽しみましょう』
近くで交通事故が起きるなどして古い洋館に集められた人々が一人ずつ消えていくといったホラー系ナンセンスコメディ。
Aブロックの中で一番面白かったです。10点。
満足度★★★★
演技力は素晴らしかったです。
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恋人と結婚したいがために、恋人の父親の意向を踏まえ知的障害者である兄を施設に入れることを決断した弟の話。
障害者を受け入れている社長の気持ちも分かりますが、様々な考え方があるのですから、弟と恋人の決断に対する暴言は言い過ぎだと思います。出生前診断については、そのような制度がある以上利用する人がいるのは当然のことです。
知的障害者に、薬の横流しをそそのかす輩が接触してくるというのは目から鱗でした。
今後、幼馴染の女性が施設に遊びに行くかですね。
満足度★★★★★
衝撃的でした。素晴らしかったです!
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クラスメートの自殺の原因を調べ出した女子高生が、若者を洗脳する組織があることや女子高生自身の独特な性癖を認知するに至る話。
人肉食にまで話が及んだことに衝撃を覚えました。
満足度★★★★
へんてこな兄弟たちでした。
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死に掛けの父親の許に集まった兄弟6人が出生の秘密を知らされ、兄弟間の秩序がいったん崩れるも、この実家をマンションに建て替えることで全員が得をすることもあり、新たな関係性でまとまるという土田英生さんの2008年の作品。
ドタバタの中に、若くして死んだ母親が兄弟の一人の内縁の妻に憑依するような非日常が組み入れられていて、土田作品らしさなのか、あるいは流行りだったのだろうかと考えを巡らせました。
満足度★★★★
無理してる。
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セミ人間と恋する話、他人の記憶を消したり、自分の記憶が消えたりする話、戦争に行く度に怪我をしてサイボーグ化し、結果長生きした男の話の三編で、そしてこれらは長生きした男が長く生きた上での体験談だったのかと思いきや、熱中症で道端で倒れた男の妄想だったという話。
オムニバス話は、全体が一つに繋がらなければならないと被害妄想的に思い込んでいるように感じられました。無理に夢オチにしなくてもいいです。もっと自由にやったらいいと思います。
満足度★★★★
そりゃないよっても思いましたが。
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表現の世界は実力が全て。カメラワークに才能があった女性を中心に、とある映画学校の学生たちの当時とその後を描いた話。
記憶の書き換えがあったことがポイントでした。
満足度★★★★★
派手な服装がそれらしく、また物悲しくもありました。
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1951年、そしてそれ以降の有楽町。戦前に死んだ元女優の夢を叶えたいと思いながら元小劇場の楽屋を拠点にして働いていたパンパンたちの生業が、時代の流れと共に衰退していく様を描いた話。
関内で白塗りのメリーさんを見掛けたことがあります。
満足度★★★★★
懐かしい雰囲気が漂っていました。
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都会から離れた合宿型自動車教習所の宿舎のロビーで、訳あり生徒、訳あり事務員たちが普通に大騒ぎしているような話。
公衆電話や若者のバカ騒ぎ、パチンコ全盛、昭和の雰囲気漂う作品でした。
事務員の姉は振られた男に似ていたこともあって心中相手としてモテ男に接近したのかと思うと、モテ男の浮かれ振りが悲しくなってきます。
満足度★★★★★
ただただ狂騒の様が面白かったです。
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南北に分断された国家で、南から北に逃げて来たものの、秩序も食料もなく狂い呆けるように生きる夫婦と知人たちの話。
裸芸には歴史を感じました。
満足度★★★★
惹きつけられました。
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主役が来ない初日、たまたま近くにいた敏腕演出家を招き、構成を大幅に変えて何とか初日を乗り切るというドタバタコメディ。
そんなに上手くいくかという感じもしましたが、黒人の家来である弥助を登場させたのはグッドアイデアでした。
ま、美脚を見せつけるのが主眼だったとは思いますが。
満足度★★★★
爽やかな60分でした。
ネタバレBOX
怪人二十面相のシーンをいくつか、ダンスパフォーマンスに乗せながら再現した感じの話。
取り調べ中に怪人二十面相が一瞬で別人に変化するシーンは素敵でした。
満足度★★★★★
面白くて心温まるストーリーでした。
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作中のギャグ漫画の面白ネタを多く挟みながら、不治の病の漫画家が後輩漫画家に難題を出しながら一流の漫画家に育て上げ、またそうした流れが脈々と続いていくという話。
名作の陰に火山火山ありでした。
満足度★★★★
楽しかったです。
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東京に憧れる若者たちが若さをぶつけ合うことでうっぷんを吐き出して昇華しているような石川県の海辺の町にツチノコ探しの男がやってきて少し波風が立ったかなという程度のコメディ。
狭いスペースに多くの若い演者たちが溢れる活気のある空間でした。
満足度★★★★
ああ、クズだねえ。
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元カノのところに転がり込んでいるクズ男の話。
仕事をしない本当のクズ男でした。元カノの好きなカニ缶のためにカメラという最後の矜持まで捨てて、クズを極めました。
二人が出会った当時はバイトしながらカメラマンの勉強をしていたという設定かもしれませんが、私にはそうも思えず、あんなクズに彼女ができたことすらあり得なく思え、転がり込む先があったという前提自体疑問に思いました。
女が男を捨てきれずに泣くなんてことも若干疑問に思いました。捨てちゃいな。
満足度★★★★
ベテラン俳優陣が個性的、様々な伏線が回収されお見事、特に中盤まではスピード感があり楽しませてもらいました。
ネタバレBOX
元写真館の喫茶店に出入りする人たちによるドタバタコメディ。
私の嫌いな幽霊物で、しかも一人だけ幽霊と会話できる人がいるという都合のいい設定でしたが、幽霊のしゃべる言葉をそのまま伝えるという最悪の禁じ手は使わず、思い出の歌を歌わせるというところで踏み止まった点は評価できました。
いかにも日本的というか、終盤人情派が過ぎて冗長になったのは残念でした。
ベテランと若手の能力の差が激しいところが心配です。
満足度★★★★
普通の人で良かったです。
ネタバレBOX
失業した女性が、友人にそそのかされて元カレの医師に仕事の斡旋を頼みに行き、子供の出生時期をほのめかすことであわよくばと考えたものの、結局はゆすりたかりはしなかったという話。
生活に疲れている役だからかもしれませんが、いつもはつらつとしている戸田恵子さんが別人のように見えました。
グッドピープルといううさん臭い題名で、何か偽善的な良い人が登場するのかと思っていましたが、結局せこいことのできない普通の人の生き様が描かれていて少しホッとしました。
社会福祉はどうなっているのか、今もですが将来が心配です。
ところで、アメリカのことなので何とも言えませんが、レジの打ち間違いというのは日本人としては理解できませんでした。
満足度★★★★
(story A)観劇
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小学校に侵入し、小学生を大量殺傷した実際に起こった事件をモチーフにした話で、story Aは担当した弁護士を中心に描いたもの。
同じような事件が起きたばかりだったので心が痛みました。
若干セリフ回しがお芝居お芝居していました。
内容的には、現実もそうだったかからかもしれませんが、弁護士が一貫して男に謝罪させようと努力したにも拘らず、極悪男が最後まで極悪だったことが良かったです。
満足度★★★★
『北限の猿』観劇
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類人猿研究所の研究員たちの日常を描いた話。
『カガクするココロ』と『その森の奥』の間に位置するような内容。というか、『北限の猿』が女癖の悪い研究員の話が中心じゃあまり進歩していないなと思って、新作『その森の奥』を作るに当たって研究内容にも少し触れることにしたというのが率直な受け止めでした。
オセロを中断して退席する男が女事務員に「見ていて」と言って出て行きましたが、そういう状況に置かれた場合、サラリーマン時代の私だったら誰かが触らないように生真面目に気を配っていたと思います。しかし、今の私なら、たとえOKしたとしても見ていないだろうと思います。後で問い詰められても、大事なことは人任せにするなと言えるようになりました。
満足度★★★
日常と非日常、ありがちと言えばありがち。
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市井の人たちが上手くいったりいかなかったりの日常を送る中、隕石が地球に落ちて人類が滅びることも無いとは言えないという漠とした話。
あまり爽やかな気分にはなれませんでした。
満足度★★★★
『その森の奥』観劇
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遺伝子操作なども行っている霊長類研究所の研究員たちの話。
類人猿に対する動物実験の倫理的な面を問うなど、『カガクするココロ』に比べて研究員らしい思考が加味されていました。