チョークケースの観てきた!クチコミ一覧

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ストリッパー物語

ストリッパー物語

9PROJECT

上野ストアハウス(東京都)

2026/05/21 (木) ~ 2026/05/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/21 (木) 19:00

価格4,000円

5月21日〈木〉19時公演を鑑賞。
つかこうへいさんの作品を初めて鑑賞しました。

盛りを過ぎたストリッパーとヒモの男。
ヒモには、実は奥さんと年頃の娘が居る。
年頃の娘が、アメリカに留学することに。
その事を父であるヒモに打ち明けに来る場面から始まります。

舞台には、背景も小道具も大道具も無し。
何もない舞台で、役者さん達がボタボタと汗を流しながら演じていました。

ストリッパーの矜持・理想・悲しみ。
ヒモの矜持・理想・悲しみ。
劇場支配人の思惑・打算・哀愁。
ストリップ小屋に出入りするさまざまな境遇を持った人々。
出会いと別れ、退屈な日々…。

ストーリーを追うタイプの劇ではなくて、
むしろ出演者の独白によっていろいろと考えさせられる…そんなタイプの劇でした。
観劇後、ずっしりと心に迫ってくるようなインパクトを受けました。

こういった劇は、力のある役者さんたちが揃った劇団でないと、無理だと思いました。
9PRIJECTさんだからこそ、演じきれる劇だと想います。
とても素晴らしかったです。
ありがとうございました。

おいコラ、竜蔵!

おいコラ、竜蔵!

SYOMIN'S

神田・楽道庵(東京都)

2026/05/23 (土) ~ 2026/05/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/05/24 (日) 14:00

価格4,000円

5月24日〈日〉14時公演を鑑賞。
心温まるストーリーです。

デイサービスのお年寄り達に、大人気の竜蔵。
冒頭このシーンから始まります。

若気の至りで、浮気を繰り返す竜蔵。
ついに奥さんが愛想尽かして離婚します。
一人娘の充希は、竜蔵を完全に拒絶します。

さらに、離婚した奥さんが交通事故で亡くなります。
充希は叔母さん宅に預けられます。

時が流れて、充希は婚約者を連れて叔母宅に帰省します。
叔母夫婦のたっての願いで、充希は結婚式を挙げることに…。

自分の過去を反省し娘の充希のことを想いながら、竜蔵はデイサービスで働いていました。
充希の婚約者が、こっそり竜蔵を訪ねるところから、新たな流れが始まります。

ストーリーが面白くて、すぐに引き込まれます。
ダメ男なんだけど、どこか憎めない竜蔵。
竜蔵・奥さん・充希の3人と、彼らを取り巻く人々を、
役者の方々が上手に演じていきます。

人間くさくて、愛情に満ち溢れた劇でした。
最後に充希が竜蔵に会いに行くシーン。
「おいコラ、竜蔵!」
感動的でした。
思わず涙がこぼれそうになりました。

素敵な素敵な劇でした。
本当に良かったです。
会場も、役者さんたち、スタッフさんたちも
とってもフレンドリーでアットホームな雰囲気でした。
ありがとうございました。

ツユコちゃんとすみれちゃんと

ツユコちゃんとすみれちゃんと

劇団道草ハイウェイ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2026/05/04 (月) ~ 2026/05/05 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/04 (月) 13:00

価格2,000円

実家で一人暮らしをする母親が、階段で転んで入院した。
知らせを受けた長女ツユコと次女すみれが駆けつけます。

病室で数年ぶりの再会。
そこには幼馴染みのえりかの姿も。

えりかは日頃から何かと母の面倒を観てくれている。
えりかは純粋に二人との再会を喜ぶのだが、
ツユコもすみれも仕事やプライベートでストレスを溜めている様子…。

私も四国の実家に母親が一人暮らしをしています。
突然電話が入り、体調不良を訴えてきたので、
職場から羽田に直行したこともあります。

今回の劇は他人事とは思えず、いろいろと考えさせられる劇でした。
役者さんもお上手でした。
ありがとうございました。

白さげないで、赤あげる。

白さげないで、赤あげる。

東京E-Do motions.

新宿眼科画廊(東京都)

2026/04/24 (金) ~ 2026/04/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/04/28 (火) 19:00

価格3,900円

4月28日〈火〉19時公演を観劇。
江戸シューズ流通センターに対してABDマートが買収を仕掛けた。
そんなある日、江戸シューズ流通センター光が丘店にABDマート新社長:美咲が視察に訪れる。
ところが光が丘店店長の久美子は、美咲と高校時代の同級生だった。
久美子は店員の雇用を守るために、お店を残して欲しいと頼む。
真面目にテキパキと働く店員たちの様子を見て、新社長:美咲も計画を思い留まるが……。

舞台はお店裏の従業員控え室。
役者さんは皆ベテランで、とても上手に役柄を演じていました。

ストーリーが面白くて、一気に引き込まれます。
100分の長さを感じさせません。
最初から最後まで充実した、満足のいく舞台でした。
純粋に楽しかったです。
ありがとうございました。

しみ

しみ

中野坂上デーモンズ

新宿眼科画廊(東京都)

2026/04/17 (金) ~ 2026/04/21 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/04/21 (火) 19:00

価格3,500円

何よりもまず、役者さんのクオリティーが高いです。
普通は台本で覚えた台詞を、舞台でその通りに喋るのですが、
モヘーさんの場合は、即興で喋っているような印象を受けました。
時に絞り出すような小さな声で、時に早口で、
そしてまた時にしどろもどろで・・・・
そうすることで、オドオドした男性清掃員の役柄を表現するんですね。
見事でした。
それから三森麻美さんの存在感。
相方女性の役柄は三森さんでないと務まらないです。
他を圧倒するような静かな存在感。
すばらしいです。

ストーリーはビル清掃員の二人。
どうしても落ちない一箇所のシミをめぐる、二人の会話劇です。
ストーリーが展開していくというよりは、
そのシミをめぐって二人の会話が展開していきます。
実は、自分たち二人がシミなのではないか?
自分たちの存在こそが、シミでは・・・。

現在と過去、金持ちと貧乏、お芝居やる人と諦めた人・・・
会話の中でさまざまな価値観が転換していきます。
それを楽しむことが出来る人(中上級者)向けのお芝居だと思いました。

面白かったです。実に見応えがありました。
また行きます。
ありがとうございます。

ブルーガール

ブルーガール

あめいろつるばみ

日の出町団地スタジオ(東京都)

2026/04/17 (金) ~ 2026/04/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2026/04/18 (土) 16:00

価格2,300円

お二人の女性によるお芝居です。
舞台は田舎の駅の待合室。

数少ない列車をひたすら待ち続け、
到着するたびに降車客に話しかける一人の女性。
生まれ育ったこの街で、役場に勤めている。
ぼんやりと大都会:東京に憧れている。
少し寂しいような、諦めというか…そんな雰囲気が漂う。

もう一人、女性が列車からこの駅に降り立った。
生まれ育ったこの街から東京に移り住んで、
順調に就職できたものの、仕事は不調でストレスを抱える。
夢破れて再び、ふるさとに戻ってきたもう一人の女性。
燃え尽きた…そんな雰囲気が漂う。

こんな二人の会話劇です。

私自身も四国の小都市で生まれ育ち、
高校卒業と同時に東京にやってきました。
それゆえ、劇における二人の女性の気持ちが痛いほどよく分かります。

ただ、観客の心に訴えかけるモノが足りないように思います。
この劇を通して、何を観客に投げかけるのか。
一番表現したいこと、一番主張したいことは何なのか。
大都会に憧れながら田舎で暮らす人々のむなしさか、
大都会での仕事や生活に失敗した人々の挫折感なのか、
駅の待合室そのものの居心地の良さなのか、
あるいはその駅が近い将来廃線によって無くなるという現実なのか。
これが分からないために、観劇後、少し物足りなさを感じてしまいました。

会場の「日の出町団地」いい所ですね。
昭和っぽい雰囲気で、子供たちが楽しそうに公園で遊んでいました。

次回、期待しています。

ドライブイン右中間

ドライブイン右中間

ティダ・ラバダ・ヒマヒマ

水性(東京都)

2026/03/20 (金) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/03/21 (土) 19:00

価格3,000円

かつて高校野球部で一緒だった3人が、8年ぶりに再会します。
ピッチャーだった男子。マネージャーだった女の子。補欠だった男子。

白球を追いかけていた彼らは、卒業後それぞれの道に進みます。
教員の夢を叶えた補欠男子。
イルカ調教師の夢を諦めOL生活をおくるマネージャー。
野球の道を捨て、ラーメン店で働くピッチャー。

社会の荒波は例外なく彼らも呑み込みます。
モンスターペアレントで悩む補欠男子。
キザな不動産屋に突然プロポーズされ、自暴自棄に陥るマネージャー。
甘い言葉に誘われて、犯罪にも手を染めたピッチャー。

再会した3人は、深夜、車で市民球場を目指します。
そこは高校3年生の夏、最後の試合が行われた球場。

あの夏、ピッチャーが投げた渾身の一球は右中間へと返され、
3年生部員の夏が終わりました。

車は進みます。あの球場に向かって…
*********************************
旗揚げ公演にふさわしい、みずみずしい物語です。
演出が上手で、ベタな感じはなく、テンポ良く展開していきます。

舞台はもともとクリーニング屋さんだったお店跡で、
古い機械が置いてありました。
それに服をたくさん吊るし、シーンが変わる毎に役者3人がさっと着替えて
別の役を演じるというスタイル。素晴らしい発想です。

樋口双葉さんのキャラが際立っていました。
少し天然で、おっちょこちょいな、いまどきの女の子を演じきっていました。
観に行ってよかったです。
ありがとうございました。

独裁者モロン

独裁者モロン

劇団さいおうば

シアター711(東京都)

2026/03/13 (金) ~ 2026/03/16 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/03/15 (日) 18:00

価格3,000円

大東天公国では独裁政治のもと、ひとびとは思想統制下におかれている。
役人が書く小説でさえも、国家の意に沿った形でしか認められない。

そんな中、国家のあり方に違和感を感じたある若い役人が、
国の意に沿わない内容の創作を行っていたことが明らかになる。

反逆罪で告発を・・・
ところが、他の役人の中から同調者が現れる。
かれらは国の意を無視した、自由でのびのびとした作品を作り上げていく。

ここまでは、割とよくある話。
ところが、話は再び逆の方向へ。
結局、最後には独裁者によってみんな取り込まれていく・・・

ここが、この作品の凄いところです。
最後はみんな、取り込まれていく・・・・

時間を感じさせない圧倒的な演技力。
テンポ良い展開。
どれも素晴らしかったです。
ありがとうございました。

陽だまり食堂

陽だまり食堂

THEATRE ATMAN

Our Space(東京都)

2025/12/12 (金) ~ 2025/12/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/12/14 (日) 13:00

価格4,000円

ちょうど1年前の12月に、同じ劇団で同名の劇がありました。
その時にはどうしても行けず、ずっと心残りでしたが、
今回再上演ということで、楽しみにしていました。

韓国料理の居酒屋さんが舞台です。
ここに様々な境遇(立場)を持つお客さんが集まるという設定。
入院中にコッソリ抜け出してきた患者さん2人組。
過去にこの店で偶然出会って交際を続けている男女カップル。
若気の至りで家庭を飛び出したものの、母親に会いたくて街に戻ってきた青年。

配役・台詞が洗練されていて無駄がないです。
登場人物それぞれのキャラがきちんと際立っていて、
それぞれの過去や現在の想いが無理なく理解できます。

政治批判や人生哲学、韓国の神話もテーマです。
面白かったのは、役者さんが舞台で役を演じながら、本当に料理を飲み食いしていたことです。
本物の料理が運ばれてきて、召し上がっているんです。
しかもそれが違和感ないんですね。

観劇しながら、いろんな事を考え、味わい、満足できた1時間10分でした。
本当に、本当に、素晴らしかったです。
ありがとうございました。

散歩する侵略者

散歩する侵略者

Dove and Olive

スタジオ空洞(東京都)

2025/12/04 (木) ~ 2025/12/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/12/07 (日) 13:00

価格3,000円

12月7日13時鑑賞。
同タイトルの映画も原作も、まったく知らないままに劇を観ました。

完成度の高い劇で感動しました。
何よりストーリーがとても面白いです。
宇宙人が登場しますが、決してSFのような夢物語ではなくて、
すごくリアリティーのある展開で、観客を退屈させません。

倦怠期の夫婦の問題、
隣国との軍事的緊張、
政治問題への無関心…
いろんな問題をあぶり出していきます。

シーンの合間に流れる効果音もグッドです。
舞台には一部に砂が敷かれていました。
演出にもこだわりがあって、素晴らしかったです。

役者さんの演技も素晴らしかったです。
寒い日曜日の午後でしたが、見応えのある、素晴らしい劇に出会いました。
ありがとうございました。
************************
役者さんの嶋村さん、以前どこかの劇で……
家に帰って過去のチラシを見て判明。
『気づいたら、宇宙だった。』
前回も今回もお上手でした♪~

一九一四大非常

一九一四大非常

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2025/11/25 (火) ~ 2025/12/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/12/04 (木) 14:00

価格4,500円

12月4日14時鑑賞
「社会派」とでも言うのでしょうか。
過去の出来事(歴史)をテーマにした劇は、
テーマにとらわれすぎて、ストーリー自体が
つまらないことが多いですが、
桟敷童子さんの劇はそんなことなかったです。

炭鉱で働く鉱夫たちの、さまざまな思いが表現されていました。
不甲斐なさ、諦め、希望、団結力、誇り…
そんな思いを持つ1000人もの人間が、炭鉱事故によって、
一瞬にして、地下300㍍の地底に呑み込まれたのです。

軽視されてきた安全。
“お国のため”として正当化される秩序。
虫けらのように死んでいく炭鉱夫たち。

脚本、演出、演技、いずれも観客を圧倒するような内容でした。
役者さんたちの「伝えたい」という気持ちが漲っていました。
あっという間の2時間でした。
いろんな事を考えさせる劇でした。
とてもよかったです。

**********************************
ひとつだけ。
会場内の椅子と椅子の間隔が狭くて窮屈でした。

連続するシタイの方程式

連続するシタイの方程式

プレイカンパニー 空集合

シアターウィング(東京都)

2025/11/22 (土) ~ 2025/11/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/11/23 (日) 11:00

価格2,000円

11月23日〈日〉11時鑑賞

白洲教授のキャラが怖くて怖くて…
生徒に対してホッペタひっぱたくわ、暴言吐くわ…
アカハラの極みのような存在です。
そのキャラのせいで、彼が登場すると、空気が凍るように感じました。
でもストーリー展開的には場が締まる感じで、それはそれでありだと思います。

途中でふと思ったのですが、白洲教授は純粋なんだと思います。
研究以外は全く何の興味も無い。
私自身も大学院を経験していますが、
大学の研究者はひたすら自分の研究テーマ(数学の難問)に打ち込む存在です。
周りから見れば浮いていても、本人は純粋に研究のことしか頭にない…そんな人間たちです。

脚本は洗練されていて、決して無駄が無く、よいテンポでストーリーが展開していきます。
登場人物の数もちょうどよく、それぞれキャラも際立っています。

「連続殺人の犯人が、きっとこの中にいるな…」と思って、誰かなぁと考えながら観ました。
“齋藤しおり”さんかな?と予想しましたが、見事ハズレました(笑)。

小道具も舞台装置もすごく凝っていてよかったです。
このお値段で、このクオリティー?とびっくりです。

素晴らしい劇でした。役者の方も名演技で素晴らしかったです。
シール、大切にします。来年も期待していますね。

MOON 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました!

MOON 全公演終了しました、ご来場ありがとうございました!

KUROGOKU

シアターシャイン(東京都)

2025/11/19 (水) ~ 2025/11/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/11/20 (木) 14:00

価格4,500円

11月20日〈木〉14時観劇

最初に紙チラシ(フライヤー)を見て、
その表紙デザインがすばらしかったので興味を持ちました。

次に、如月小春さんの存在を読みました。
調べてみて、とても魅力的な脚本家だと分かり、
ますます興味を持ち、今回KUROGOKUさんの劇を初めて拝見しました。

素晴らしかったです。
如月さんの脚本は、抽象的過ぎず具体的過ぎず、
ちょうどよい間合いで現代社会のいろんな歪みをあぶり出していきます。

年寄りを「可燃ゴミ」としてごみステーションに放置する…
ある日部長から突然解雇を通告される…
突然立ち退きを求められるのは、当時問題化した「地上げ屋」のせい?
良きも悪きも、80年代後半から90年代前半の時代感覚が表現されています。

夫婦間の問題、核家族の問題、主婦の孤独。
サラリーマンの不甲斐なさ、高齢化した家族の問題…

作品の大きなテーマは社会に対するアンチテーゼですが、
それが前面に押し出されている感じは無く、
話が淡々と展開していきます。

役者の方も、演出も、そして脚本も素晴らしい。
素晴らしい、素晴らしい劇でした。

高知パルプ生コン事件

高知パルプ生コン事件

燐光群

「劇」小劇場(東京都)

2025/10/31 (金) ~ 2025/11/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/11/02 (日) 19:00

価格4,500円

11月2日〈日〉19時観劇。

製紙工場が違法に汚染水を垂れ流した結果、
市内の川や内湾の環境破壊が進んだ。
役所や地元メディアは知らん顔。
そこで、有志が立ち上がる…。

私自身は高知の出身です。
この事件については幼い頃から、
話を聞かされていました。

今回の上演に当たって、燐光群の方は
事件のことをとてもよく調査されていました。
事件の背景や登場人物など、とてもよく分かりました。
大変勉強になりました。

ということで、この劇は社会的な内容
(公害事件を広く世に知らしめる目的)がゆえに、
芸術的・文学的な要素はまったくありません。
そういった要素を期待されている方には退屈だと思います。

人のいぬ山

人のいぬ山

発条ロールシアター

中野スタジオあくとれ(東京都)

2025/10/31 (金) ~ 2025/11/03 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/11/01 (土) 14:00

価格0円

11月1日〈土〉14時鑑賞

山で突然の雨に見舞われて、
登山者たちが小さな山小屋に次々に飛び込んで来る。
小屋には白髪の老婆、少々怪しい主人、白い着物の女。

観劇するまでは、てっきりミステリーだと思っていました。
でも、そうではないのですね。

主人と飼い犬が抱えた過去。
「一生懸命、馬車馬のように働いて働いて…」
あのシーンは心に滲みました。
自分を重ねました。
残業で夜遅く帰る時など、心も体もクタクタで……

作品を通して、いろんな事に思いをめぐらせる
とてもいい劇でした。
とても満足です。
ありがとうございました。

月は今日も僕を見ている

月は今日も僕を見ている

劇団十夢

キーノートシアター(東京都)

2025/10/26 (日) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/26 (日) 17:00

価格2,000円

10月26日〈日〉17時鑑賞

心温まる、すばらしい劇でした。

登場人物はサラリーマンの桂太とその妻優香、そして霊媒師の麗樹。
優香は1週間ほど前に、交通事故で死去。
桂太は心の整理がつかなくて、霊媒師に頼る。
霊媒師は最初、多額の金品を要求するが、
しだいに桂太と優香に心打たれ、2人の関係を取り持つように…。

桂太は亡くなった妻に再会するため、一生懸命努力します。
麗樹も霊媒師として精一杯協力します。
そして、最後に……。

最後のシーンは本当に感動しました。
桂太と優香の、お互いを想う気持ちがひとつになりましたね。
ワンピースに着替えた優香は本当に素敵でした。
そんな優香を見つめる桂太も輝いて見えました。
周囲の観客も皆、涙ぐんでいました。

脚本も役者さんもすばらしい。
劇団十夢さんが作られたこの作品。
今後、他の劇団も、この脚本を踏襲して
演じていくようになると思います。
すばらしい劇でした。
ありがとうございました。

蛍の光、窓のイージス

蛍の光、窓のイージス

劇団文化座

あうるすぽっと(東京都)

2025/10/17 (金) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/23 (木) 14:00

価格4,500円

10月23日〈木〉14時鑑賞。

卒業式での生徒の答辞。
その中に、政府に対して批判的な内容が…。
修正を迫る教員とそれを拒む生徒。

劇を観るまでは、生徒の側を応援する気持ちでいっぱいでした。
でも最後は穏便な形で解決してよかったです。

学校の職員室が舞台です。
舞台装置がリアルで立派でした。

おおまかな話の流れは以上のような形ですが、それ以外にも、
学校特有のさまざまな物語(テーマ)がちりばめられていました。
管理職と一般教員という、教員内部の確執。
理事に媚びる教員と、そうでない教員。
部活動での教員の役割。
ブラックな教員の労働環境。

脚本もしっかりしていて、飽きさせない内容。
役者さんもお上手で、文句なしの120分でした。
すばらしかったです。

藪の中

藪の中

若林瑞季プロデュース公演

新宿眼科画廊(東京都)

2025/10/17 (金) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/18 (土) 16:00

価格5,000円

10月18日16時観劇。

とても見応えのある劇でした。

少し小さめの劇場で舞台上の設定も簡素でしたが、
全くそれを感じさせない、すばらしい脚本・演技・演出でした。

派遣型風俗嬢たちの控え室で話が展開します。
そして、事件関係者の証言(事情聴取)のシーンが時々あいだに入ります。
この証言のシーンを通じて、どんな事件が起こったのかが観客に明らかになっていきます。

最初の風俗嬢たちの些細なやり取りシーンから、観客は一気に物語の世界に引き込まれます。
まったく無駄のない展開。
退屈させない流れ。
派手な演出もなく、ギャグ・ダジャレで沸かせることもない。
まさに真剣勝負の劇でした。

芥川の作品「藪の中」と上手くシンクロする作品。
本当にすばらしい作品でした。

シャガ

シャガ

SHEDDING

インディペンデントシアターOji(東京都)

2025/10/09 (木) ~ 2025/10/13 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2025/10/12 (日) 13:00

価格0円

10月12日13時公演を鑑賞。

ミツガオカ村のはずれにひっそりとたたずむ小さな祠、シャガ。
村では干ばつが続き、よその村と交流してはならない鎖国が敷かれる。
そんな中、この祠をめぐってさまざまな人間関係が絡み出す・・・。

役者さんたちは皆さん、とても楽しそうに演じていました。
演じること自体がとても充実している…そんな思いが伝わってきました。
歌のシーンもあって、劇そのものがとても盛り上がります。

ただ、役者さんたちの台詞がとても多くて、
登場人物のキャラクターをこちらが充分につかめないまま、
ストーリーがどんどん展開していきます。

結局、細かい人間関係やその展開が全く理解できないまま
劇が終了しました。
私の理解能力が足りないのかも知れません。

最後はシャガの鍵が開けられるのですが、
それによって干ばつがどう解決されたのか、不明でした。
登場人物の一人は、実は時空を越えてやって来た? …??

ストーリーを楽しみにしていただけに、
私にとっては正直「消化不良」の劇でした。
私のようなタイプは、2~3度観劇したらよいのかも知れません。

一本の槍 -地方病とたたかった人たち-

一本の槍 -地方病とたたかった人たち-

鳥と舟

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2025/10/10 (金) ~ 2025/10/10 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/10 (金) 19:00

価格1,000円

10月10日〈金〉公演。

“風土病(日本住血吸虫病)”…知りませんでした。
こんな恐ろしい病気が存在したのかと、ショックを受けました。

「根絶」した・「終息」したと言われますが、その間に多くの命が失われたのですね・・。
そして、この病気の解明・治療も、多くの人の努力(研究や献体)によって達成できたのですね・・。
これは、語り伝えていかなければならない歴史だと思いました。

感染した人の苦しみ。
まわりの家族の悲しみ。
解明されていない病気に対する恐怖。
いつ自分が感染しても不思議ではないという絶望。
そうしたものが2時間弱の劇に、ぎゅっと詰まっていました。

そして何より、そうしたことを観客に伝えたい・・・
という強い強い思いを持って、役者の方が演じていました。
それゆえ、心を打つ作品だと思います。
感動しました。
すばらしいです。

ありがとうございました。
p.s.
ひとつだけ。
前座が少々長くて、くどいと思いました。

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