KAEが投票した舞台芸術アワード!

2012年度 1-10位と総評
Woo!!man

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Woo!!man

LEMON LIVE

遊び心に溢れた、最高に楽しい舞台でした。

キャストの男女一人二役を観客も思う存分堪能させて頂き、満足度ナンバーワンです。

特に、スタジオライフの松本さんの男性役は、新鮮でした。

ルドルフ ザ・ラスト・キス

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ルドルフ ザ・ラスト・キス

東宝

以前観た亜門さんの演出舞台とは、似て非なるもので、こんなにも、舞台の出来栄えが違うものかと驚嘆しました。

今でも、井上さんと和音さんのスケートシーンの美しさが、目に焼き付いて離れません。

DADDY LONG LEGS ダディ・ロング・レッグズ

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DADDY LONG LEGS ダディ・ロング・レッグズ

東宝

誰でも知っている「あしながおじさん」の話を、大人の恋愛模様としての味わいで、ケアードさんが、再構築し、原作ではわき役に過ぎないあしながおじさんを主人公と対等に渡り合わせる構成の妙に、演劇としてのレベルの高さを満喫しました。

これからも、長く上演し続けてほしい作品です。

負傷者16人 -SIXTEEN WOUNDED-

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負傷者16人 -SIXTEEN WOUNDED-

新国立劇場

井上さんのパン職人らしさに舌を巻きました。

宗教や、イデオロギーの違いで、心情に沿って素直に生きられない、人間社会の宿命を考えさせられました。

コクーン歌舞伎第十三弾 『天日坊』

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コクーン歌舞伎第十三弾 『天日坊』

松竹/Bunkamura

勘九郎さんの役者としての進化に息を呑みました。

勘三郎さんの早逝は、何としても悔しいですが、必ずや、中村屋の芸は、勘九郎さんと七之助さんが、継承して開花させて下さると、確信できる素晴らしい舞台でした。

ミス・サイゴン

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ミス・サイゴン

東宝

新演出は、作品の意味合いを根底から覆す程の、勢いがありました。

戦争は、たくさんの人間を不幸にするだけだと、この作品を観て、改めて痛感します。

今この時に、上演する意味を強く感じる作品でした。

すべての夜は朝へと向かう

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すべての夜は朝へと向かう

劇団競泳水着

トレンディドラマ劇場版的な、競泳水着の王道のような舞台で、終始、ワクワクしながら、観劇しました。

女優さん達の魅力に、同性の私でも、何度もノックダウンされました。

ミリオンダラー・カルテット

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ミリオンダラー・カルテット

TBS

本場のミュージカルの底力を堪能させて頂きました。

知る人ぞ知る名プロデューサーの悲哀を、プライベートでもたくさん見聞きしているだけに、他人ごとではない、臨場感が、心の中にありました。

音楽劇 オリビアを聴きながら

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音楽劇 オリビアを聴きながら

劇団扉座

自分の番組のテーマソングにしていた曲を、モチーフにした作品に、個人的な思い入れも加味され、心を揺らされた作品でした。

初演の時に出会って、家族にも見せたかったと悔やまれます。

ガリレイの生涯

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ガリレイの生涯

演劇集団円

理科系知識皆無に近い私でも、作品の力強さに、最後まで、引き込まれてしまう舞台でした。

宗教的な弾圧の中で、一心に、研究に没頭するガリレイの生涯をまさに、疑似体験できた気がします。

総評

昨年は、変な横やりが入り、アワード参加は控えましたが、12年は、余計なしがらみもなくなり、本当に観たい作品だけを観たので、後悔するような舞台にはほとんど出会いませんでした。

奇しくも、井上芳雄さんの主演作を3本も選ぶことになりましたが、彼の殊更ファンでもない立場での、純粋な選択によるものです。

喜劇悲劇、不条理劇、新作、古典関わらず、観て何か心を躍動させられる舞台が、たくさんあったことが、半世紀以上、演劇を愛して見守って来たファンとして、心から嬉しく、感謝できる尊い時間でした。

演出家も、脚本家も、演者も、作品を通して、その人の人となりは、如実に現れるものだと思います。

今後も、本当の演劇人と信頼できるクリエーターの創り出す、珠玉の演劇を愛し続けたいと思います。

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