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みさ
みささま この作品、興味があったけど、フライヤーの説明からイメージが沸かず、他の予定もあり、断念しました。ですから、みささんの詳しいレビュー、有難かったです。「はなよめ」ってそういうことだったのですね。でも、実際に観ないと、ストーリーが複雑そうですね。 今回、女優陣が良かったようですね。私はどちらかと言えば、映画でも芝居でも女優に目が行って、好きになるほうで、男優しか出てこないものって殺風景で苦手だったんだけど、最近、男優だけの芝居を観る機会が多く、気にならなくなってきました。むしろ、面白いと思うようになって。私は小5のときに舞台で観たある男優さんを好きになって、恋みたいにドキドキしたんだけど、それほどの体験は小5のそれいっぺんきりで終わってるんですね。大人になってその人に会う機会があったけど、あまりに愛想がよい普通のおじさんなのでガッカリして何もしゃべらなかった(笑)。 これは、みささんに関係がある話なので、この機会にこの場をお借りして書かせていただくと、最近、恋に似た感情をもつ女優さんができて。それは高峰秀子。名子役から日本を代表する映画女優になった、芸能界では例外中の例外です。以前から演技が巧い人とは思ってたけど、私は格別好きな女優ではありませんでした。でも、彼女の出演作をかなりな数、集中して観る機会があり、傾倒してしまいました。人間的魅力のにじみ出た女優で、美人だし、演技も確かに巧い。彼女のことをさらに知りたくなり、関連書籍にあたるようになって気づいたこと。私はみささんの文章を読んで、以前、「不思議の国のアリスを思わせる人」と言ったけど、もう一人似てるのは、この高峰秀子です。 高峰さんは著書が何冊もある名文家としても有名で、55歳で女優を完全引退し、現在85歳で存命ですが、人前には一切出てこなくなった。でも、女優やめてからは、自ら取材して書くライターの仕事もして、戯曲も書いていました。 私はみささんも高峰さんも実際には存じ上げないですが、「書いたもの」を読むと姿勢が似てるんですね。高峰さんが書いた文士劇(出版社が主催して作家たちだけで演じる演劇)のレビューなんて、みささんのコメディ批評の文章にそっくりで面白いし、彼女は自分の出演作について語るときも感傷に流れず、客観的に斬っている。その斬り方もみささん似ています。わたしなら単純に感動した作品も、ちゃんと核心をみつめて批評している。 媚びず、奢らずの潔い姿勢で物を書き、特にみささんと似ていると思うところは、人との距離の置きかたが大人で、馴れ合うことなく、「あなたの立場でそういう発言をすると、聞いた人はそういうふうには受け取りませんよ」とズバッと言う。高峰さんにも、そういう発言がありました。お二人とも頭の回転が良く、聡明で、誤解を生むような毒舌には陥らない。品があり、決して相手を傷つけない。わたしはみささんより年は上ですが、そういう点まったく子供でスキだらけ、つくづく愚かだと思います。なかなか、そうはなれず、失言も多い。恥じています。だから尊敬します。 高峰さんは子役のときから、映画雑誌の編集部が書いた「撮影日記」に違和感を感じ、自らペンをとって書いたのだそうです。若いときにシナリオライターで監督の松山善三さんと結婚して、晩年のいまは専業主婦ですごく旦那様を愛して尽くしているけど、夫唱婦随みたいなベタベタした尽くし方でなく、「ひとりでいたとしても、私は生きていける」と腹をくくっている。夫の松山さんもとにかく妻を尊敬して付いて行っている感じで、「彼女は毅然とした孤独な雌ライオン」と評しています。 ことしになって、新潮社から「高峰秀子の流儀」という評伝が出て、とても売れているので、機会があれば図書館ででもお読みになってみてください。彼女のことをよく知らず、映画を観ていなくても、面白く読める本です。 「怪談」の「雪女」の映画に主演してくれとのオファーへの断り方が「雪女っていうのはイイ女がやるものでしょう?ワタクシ、雪ダルマならできるけど、雪女はできません」。 高峰さんもじゅうぶん「イイ女」だけど、このユーモアに、何となくみささんとの共通点を感じました。
2010/03/30 14:45
みさ
みささま はい、みささまのおっしゃる今回のような「匿名」での危険性はよく理解しました。 だからこそ、今回のみささまのご指摘、ご配慮がとてもうれしく思います。 ここでは実名の作者とHNの私が対等でないという意味も理解できますし、 HNでは不公平になるという意味もわかりますl。 前段に書いた実名についての一文は、ここでだけHNをいいことに、清末さんや劇団に批判 的なことを言ったのではなく、同様なことを個人的にご本人や劇団にも伝えてきた、ということを付け加えたかったのです。もちろん、それとこれは問題が違うということは理解しますし、HNの件は公私混同、今回の行為は不適切でしたので、お許しください。 前段の私の説明が蛇足でした。かえって誤解を与えてしまったようで、お詫びします。ごめんなさい。
2010/03/28 10:35
きゃる
アキラさま 直前になったら情報UPしますのでよろしくお願いします(笑)。 4月末の岸田國士作品の入場無料公演や9月にはゴーリキーの本邦初演作品もありますので、 チェックしていただければ幸いです。
2010/03/28 10:05
KAE
KAEさま 恐れ入ります。いや、感想は人それぞれですので、お気になさらずに(笑)。 >でも、どんなに親しい方が関わっている舞台でも、きちんと、思いを劇評に書いた亡父の遺伝子を受け継いだせいか、私も、面識のある方や親しい友人や家族の関わった公演でも、感じた思いは正直に吐露してしまう習性があり、いくら大好きな土田さんであっても、これを良しとはし難い思いがありました。 そう、正しいですよ。私も贔屓の引き倒しは一番嫌いですね。 >だって、どう考えても、あんなろくでもない生き方をしている兄や友人に、彼らのせいで命を失ったあの二人が会いに来たいとは到底思う筈がないと思うのです。 そうなんですよね。私も「本当に恨んでないなら何で会いにきたの?」とおもいました。ただ、あれは、いちおう、心に蓋をして生きている者のうしろめたさや悔いが引き寄せたという解釈なんでしょうね。事実、死んだ二人も、恨みやわだかまりはあったでしょうしね。だからといって、「ああ、スッキリした」みたいな帰り方も違和感があったんですけどね(笑)。 お父様もいま、KAEさまとご一緒に観劇なさってるんじゃないかしら、きっと。「死んだ人は生きている人の思い出の中にのみ生きられる」ってよく言われますが、すごく実感できます。よく、ドラマなどで、生前と同じように会話するのを見ると、うらやましいですよね。でも、この芝居みたいになるんじゃ困ります(笑)。 KAEさまはたぶんきちんと正しく生きていらっしゃるんですよね、私なんかよりずっと。だから、このお芝居に凄く憤りと違和感を感じられたのだと思うし、私もそれは理解できるし、その視点はまちがっていませんよ、絶対に。逆の批評をした私が言うのも変ですが(笑)。
2010/03/27 22:27
みさ
みささま みささまのご配慮に深謝します。ご意見はごもっともで、明らかに私の配慮が足りませんでした。お読みになられたかたをご不快にさせ、(みささま以外のかたも含めて)深くお詫び申し上げます。 もとより私には個人攻撃をする意図はなく、前身のサーカス劇場は劇団員が2名だけで、主宰で作・演出家であった清末氏の個性がかなり強く、ブログでも彼自身、考えを細かく語っていたので、つい彼の話をしてしまいましたが、私の真意は劇団自体の経緯変遷や方向性のことを書きたかったのです。 しかし、あくまでここがみささまのブースであることをわきまえず、また、CoRichという公の場において、匿名での行き過ぎの発言であったこと、清末さんを知らない人に誤解を与えるような表現があったことは認めますし、反省もしております。本当に申し訳ありませんでした。 前身の劇団や清末さんに対しては、これまでもアンケートや別のサイトなどで私は実名で意見を言い、ほかの観客とも意見交換をしてきました。CoRichでは「きゃる」というHNを使っていますが、私が学生時代から観ている劇団のかたはすべて、アンケートから顔と実名を知っており、さらに、CoRichに書いてる事を伝えていないところでも、「きゃるさんですよね?」と文章から言い当てられてしまいます。東大は劇団の数が少ないので、清末さんと同世代の東大系劇団には何度も足を運び、アンケートをていねいに書いていましたので覚えられているようです。サーカス劇場さんとは学生時代から観ているなかでは唯一直接のお付き合いがなく、ほかの学生劇団は顔を覚えてあちらからよく声をかけてこられるので自然とお話もし、知り合いになっていますが、私は自分から積極的に声はかけないほうなので。 だからといって、サーカス劇場を悪い感情や先入観を持って観てきたわけではありません。むしろ関係者以外ではかなり熱心に観てきたと自負しています。しかし、だから、何を書いてもよいのだというような傲慢な気持ちは持っていませんし、今回は明らかに私のルール違反だったと反省しています。 今回も★4つつけたように、私は先入観は持たずに、そのつど公演の内容で公平に評価するよう努めています。逆に知り合いのいるご贔屓劇団でも低い評価をする場合もありますので、その点はご理解いただければと思います。
2010/03/27 22:02
KAE
KAEさま KAEさまのレビューを楽しみにしておりました。たぶん、あまり評価されないのでは?という気がしていたのですが、当たっていて、複雑です(笑)。確かに智朗と関の人格があまりにいいかげんでひどいので、達朗と遠山がお灸をすえたかたちになり、作者は何が言いたかったのかと、なんとも後味は悪い話ではありました。ただ、生者と死者のありえないかたちでの交流という点で、別の感動があり、初めて観て受け入れる人もいると思い、つまらない芝居ではなかったので、私は評価したのですが。実は、智朗と関ほどひどいことはしていないけど、わたしも夢の中でこれに似た経験をしたので作品に親近感を覚えたんですね。亡くなった両親が夢に出てきて、「自分たちはこれからまた生きることにしたから」と言って、生前通り、あれこれわたしに質問し、指示するんですけど、「えっ、もう死んだはずじゃない。お葬式も出したのに、いまさらそんなこと言われても困るー」って必死に抵抗してる自分がいたので(笑)。大学生のとき、「亡くなった母親がいまもときどき私の家にやってきて、わたしの暮らしぶりについて聞くの。母との会話がもう、何十年も続いてて、けっこう楽しいわ。そろそろ、あっちに帰ったらと言うと帰っていくの」という中年婦人に出会ったことがあり、うちの母なんか「わたしはいやだわ、そういうの、気持ち悪いじゃない」って言ってましたけど。この劇を観て、やはり人の死は悲しくても、生者と死者が実生活で交わってはいけないと改めて思いましたねえ。
2010/03/27 13:13
きゃる
アキラさま コメントありがとうございました。とても嬉しいです。カンフェティ・チケットもやっていてシアターXでも続演します。30,31と平日になってしまいますが。 この劇団でアキラさまに特に観ていただきたいと思うのはクリスマス恒例の「銀河鉄道の夜」です。春に首都圏近郊も巡演するようですが、貸し劇場で観るより、クリスマス時期に専用劇場の特殊舞台で観たほうが感動は大きいので、そちらをお勧めします。 「銀河鉄道」は大人の観客に好評で、「いままで映像化や舞台化で気に入らないものが多かったので、期待していなかったがとても感動した」という声が多いようです。 これからも折にふれ、公演情報は紹介していきたいと思うのでよろしくお願いいたします。 本格派志向の演劇ファンにはぜひ観ていただきたい劇団です。何度か、劇団アンケートでもCoRich紹介とチケプレ参加のお願いを書いているのですが、カンフェティに参加されるようになったのでもうひと息かと(笑)。
2010/03/27 10:58
みさ
みささま ご迷惑をおかけいたしました。削除いたしました。
2010/03/26 14:08
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tetorapackさま tetoraさまが「観たい!」に登録してくださったことを知り、とても嬉しかったですし、ご観劇いただき、最初にレビューを書いていただき誠にありがとうございました・・・って私が言うのも変だけど、観客サービスに関心の薄い劇団に代わってお礼申し上げますわ(笑)。長年、ここの前身劇団を観てきたので。ほかの東大系劇団の子たちからも「よく観続けてますよねぇ」と感心されてるほどなんですから(笑)。私は応援団というより、彼らは“妨害団”と思ってるかもしれないけど、ずっとお金払って観てるし(今回もチケプレではありません)初の高得点を進上したので許していただきたいです(笑)。 神保くんは若き日の原田大二郎みたいで新劇出身かと思うほどこなれてて巧かったです。神保、八重柏両氏とも、アングラ芝居でしか観たことなかったので、今回見直しました。八重柏氏は前回の「アルトゥロ・ウイ・・・」で既に見直したんですが。翻訳劇が意外に合ってる。 今回、演出の問題もあるかもしれないけど、女優陣がイマイチの印象でした。もっとよくなったはずなのに残念。 とみやまあゆみさんは表情が乏しかったけど、もともとはダンサーなんですか?所属のケルパーブーフってHP見たけど、実態がよくわからなかった。とみやまさん、赤荻さんとも、また、ほかの芝居で拝見してみたいと思います。
2010/03/25 15:09
みさ
みささま お答えいただき、ありがとうございました。 >男性が考える上流階級の娘って、清楚で上品と考えるのじゃあないかしら?ワタクシが考えるに、上流階級の娘は気位が高くて我儘で派手で尚且つ、品格も備えてるというイメージがあるのですが・・。女優も活かし方によってはどーにでもなるのでしょうけれど。衣装や化粧や仮面で女は化けられるし。笑 そこですよね。アリソンはただのお嬢さまってだけじゃないと思うの。驕慢さも持っているはず。 ひたすらDVに耐えてるおどおどした娘にしか見えなかった。女優がそろって表情に乏しかったのも疑問。男性に焦点が当たりすぎで、ジミーの神保、八重柏のクリフととても好演してたんだけど、本当はもっと男女4人での盛り上がりがあってほしかった、さらに良くなったのにと思いました。 >なんでしょね?なんか闇でも抱えてるんでしょか?すると彼は今回のアリソンのような女性がタイプなんでしょか?今どき居ないっすね。いあ、昔も居ないっす。 サーカス劇場時代、青の洞窟でやった「隕石」なんかその典型かも。作家の夫を献身的に支える妻が死後も霊となって夫を思う、みたいな。夫が「隕石」を観て、「あの作家は清末氏の分身で、あの夫婦像は清末氏の願望かも」と言ってましたね(笑)。代表作「幽霊船」も愛するもの(第五福竜丸)に殉じる女性の話で、男のほうはひたすら女性に片思い。彼は、かつて「経験したことしか書いてはいけないんだ」という持論があったけど、彼が描く男女の愛のかたちも、彼のブログを読んでるとわかりやすい(笑)。「カラス」の怪人二十面相は恋愛とは関係ない役だけど、大学時代の清末氏が自虐的モデルで、私1人、観ていて爆笑。夫なんか「あそこまで描くと、身につまされるね」って(笑)。 清末氏は「幽霊船」がCoRichで落選したのが相当ショックだったのでは、と思います。次に続編の「グラジオラス」を再演する予定だったのに説明なく中止し、長くブランクをあけての「カラス」です。大学時代、彼のアングラ芝居は学内でも評価が芳しくなかったし、自信作の「幽霊船」でグランプリとれなかったので、方向を変えようと思ったのでは?当初の青写真では、グランプリ受賞後全国津々浦々テント芝居で回るようなこと言ってましたからねぇ。初めての応募で一度くらい落ちたからってあきらめなくてもいいと思うけど、勉強の優等生で挫折経験がなかったんでしょうね。もともと「芝居は他劇団と比較して観るものじゃない」と言う人で、コンクール参加などは好まなかったはずですが、制作に背中を押されたんだと思う。彼は「アングラと言われるのは心外。『カラス』はアングラじゃない」って言い張ってましたし、アングラからの脱却をはかって演出をはずれ、古典志向の川口氏との劇団合併に踏み切ったんでしょう。 「唐ゼミ☆」の唐十郎の芝居に俳優として出たときの清末氏は面白くて好きですけど(笑)。
2010/03/25 14:36
みさ
みささま みささまのレビューを楽しみにしてました。 私ははるか昔に映画版をTV放映で観たきりでよくおぼえていないけど、新劇で上演されてたので、今回やると聞いてびっくりした。 >この大作の何処に焦点を当てるかが一番の見せ場なのだけれど三角関係の織り交ぜが足りないような気がする。「私はほんのちょっと心の安らぎが欲しいの。」というアリソンと「俺はこんなに苦しんでいるのに・・。」と言うジミーのバトルにも希薄さを感じて、どうにも落ち着かない。 ここのところ何となく同感です。アリソンとヘレナの最後のやりとりもサラッとしすぎてて、ヘレナの役の性根もぼやけて見えた。「女性」の心理に演出の焦点が当たってないと感じた・・・。演じた女優さん2人とも地味なイメージだし。ジミーとアリソンの火花の散り方が不完全燃焼というか、線香花火の最後のほうのチリッ、ポトンというイメージで寂しい感じ。 この劇団、学生時代含め、長く観てきたけど、作・演出お2人とも、あまり大人の男女の愛憎ものには不向きかと。川口氏の地上3mmは男性中心の芝居が多かったし。サーカス劇場は、清末さんの自己体験的純愛ものだったし(笑) 演出の川口氏が手がけた「砂の女」なんて、映画版は山崎努、岸田今日子でドロドロのエロチシズム全開の名作だったけど、川口さんのは、セックス場面も清らかすぎて幼稚園児のフォークダンスみたいで(笑)。男女のエゴと欲情むき出しってのは無理だと、このとき、思った。 「欲望という名の電車」なんて、手も足も出ないのでは?観てみたい(笑) 「動物園物語」とか「ガラスの動物園」あたりは2人に向いてると、夫と話してたんだけど。 2つとも動物園がつくけど(笑)。 本作は清末氏のリクエストだったそうですが。わかる気がする。かつて彼の芝居は、男が女をなじる場面が多かった。観た学生からも「サーカスは、恋愛場面が男尊女卑的」って批判されてました。必ず男が女を蹴飛ばして、女がよよと崩れる、みたいな。尾崎紅葉の「金色夜叉」かって私は言ったんだけど、当時ちょうど授業で尾崎紅葉のことやってたらしい(笑)。 前回、みささまは劇団の個性が希薄とおっしゃってたけど、今回はいかがでしたか?l
2010/03/24 15:20
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tetorapackさま やっぱりよかったでしょう?(笑)。同感です。私も期待以上でした。やはり、能楽師(狂言師も能楽師と言います)は、「離見の見」の姿勢ができてるから、こういう演出ができるんでしょうね。そう思いました。
2010/03/23 06:51
きゃる
KAEさま >長年、観劇している経験値から言うと、どうも初演が再演を超える公演は数少ない気がします きっと、初演の評判に慢心したり、または、初演とは違うもににしようという、前向きな製作の思いが、逆効果になったりするのかなと思うのですが…。 そう言われてみれば、そうですね。初演より蛇足のような親切な説明を入れたり思い入れが強くなりすぎたためか面白くなくなってるケースもありますね。配役が変わる場合もあり、自分は、初演で感動した作品の再演ものは別の興味がある場合以外、あまり観ないことにしてるんですが。ガッカリするより、いいのかも。 この作品も、再演ならもっとシリアスな部分を補足してるかと、観る直前には期待もしたんですが、最後までそれはなかったですね。「あ、そっちのほうに行っちゃったかー」という感じで失望しました。「笑い」の質感は初演と変えないほうが私としてはよいと思いました。笑いはゆるくてもいいんだけど、初演のほうが面白く感じたのは、そのゆるさ加減が微妙に違ったんです。今回は「悪ふざけ」の色が強くなっていた気がします。それが最近のMCRのカラーなのかもしれませんが、だったら、自分の好みとは少し違うかなと思いました。 >今回の舞台に関するきゃるさんのご感想は、ほとんど一字一句私の感想に似通っていました。 私も、役者としての櫻井さんには、好感を持った経験があるので、今度は是非、ご自身の演出でなく、それも、ベテランの大人の演出家の舞台で、役者としての櫻井さんを拝見できる機会があればいいなと感じました。 MCRはお好きなかたが多いようなので、わたしのような感じ方は少数派かもと思っていたので、実はKAEさんのレビューを拝読したとき、「間」の悪さや暗転による場面転換の部分への指摘など、まったく同感で安心もしたんです(笑)。本作がたまたまこう、ということでなく、テイストというか、いわゆる勘どころや方向性が自分の心地よさとはズレがあるということですよね?私ももちろんMCRの好きな部分もあるのですが、今回の観劇でそれは櫻井さんの俳優としての部分かな、という気もしてまして(笑)。俳優としての櫻井さんについてもKAEさんと同感です。個人的には土田さんの作品などで観てみたいですね。
2010/03/22 20:38
きゃる
Pembertonさま >2階最前列3列が空いていたのは、そこだけS席だからだと思います。 そうですね。私がよく観ていた時代は、たとえ平日でも初日に2階最前列のS席が空いていることは 考えられなかったですね。ファンクラブが抑えてましたし、必ず満席になってましたよ。
2010/03/22 12:49
アキラ
アキラさま >特に、社長は出るたびに、彼女だけはなぜか衣装替えまでしているのだ(チャイナドレスなのに・ここ笑うところ?)。 アキラさまのコメントの中で、自分と同じようにチャイナドレスの着替えに気づいて書いておられるところが嬉しかったです(笑)。3着もあるのは女優さんの手持ちの服なんでしょうか、気になります(笑)。芝居の衣装でチャイナドレスって目をひくのか、以前、別の劇団の公演で、やはりチャイナドレスの女性が出てきたのですが、終演後のトイレで、観客の女性が「あの人物、どうしてチャイナドレス?わかんない」と笑ってたことがありました。
2010/03/20 11:57
KAE
KAEさま こんにちは。お芝居より、この劇場顛末記がコメディのようで面白かったりして(笑)。 昨今、百貨店の低迷が著しいですが、三越さえ老舗にあぐらをかいてこのていたらくとは嘆かわしいですね。拝読したところ、従業員の士気もかなり低下してるのでは。「三越には劇場もございます」どころのサービスではなくなってるんですかね。 私が三越劇場に最後に行ったのは遥か昔です。そのときも異常に休憩が長く驚いた記憶が。演目によって調整してないんですね。食堂部門と提携した予約お弁当と関係あるんではないでしょうか。 先日、「麦秋」を観たいと思ったのですが、料金が高くて断念しました。昔は物価に比してもう少し安かったと思うんですが。学生のこづかいでいけましたからね。何年か前、途中階からエレベータに乗ったら、三田寛子さんが付き人らしき人と2人だけでいて、誰も乗ってこないと思い込んでいたのか、「何やってるのよ、もう!」とすごい剣幕で付き人を怒ってる最中で、気まずかったのか、何も悪くない私のことまでにらみつけるんですよ。三越劇場まで一緒だったけど、もし劇場客だったらどうするつもりだったんでしょうか。感じ悪い(笑)。 KAEさんはプロフィールの文章を書き換えらたんですね。実は、「新国劇追っかけファンだった明治生まれの祖母、祖母の影響で劇評家になった生涯演劇ファンだった父の影響で、生まれる前から、芝居漬けの日々。三歳からの観劇歴は、最早半世紀に及びます。」というまったく同じ条件の「KAEさん」というミュージカル好きだった人を私も知っており、といっても私が直接知っているかたではなく、学校が同じかたなのですけどね。 もしや中学・高校は文京区の学校ではありませんでしたか? 人違いであったとしたら、ごめんなさい、ですが、こんなに同じ条件のかたが世の中にいるって不思議だなーと思います。
2010/03/17 23:32
さきえ
さきえ様 はじめまして。コメントありがとうございました。編集部のお話がそこだけで完結されていたのが個人的には残念に思いました。編集部員間のコイバナなど入れる必要があったのかななど。俳優さんの人数使わねばならない制約もあるのかもしれませんが。まぁ、シューマンのお話とは無関係な部分だからしかたないのかもしれませんが、原田の職場を描くということならもう少し描きようがあった気もしています。 観る前はシューマンの時代と現代がもっとしっかりリンクされている夫婦愛のお芝居だと思ったので、個人的には失望も大きかったのかもしれません。私もクラシックは好きで音楽家の映画も観にいってますが、最近、公開されたクララとシューマンの映画は見逃してしまいました。以前に映画化されたのは観ましたが。
2010/03/17 15:04
アキラ
アキラさま コメントありがとうございました。アキラさまのネタばれを読ませていただき、まったく同感です。私が言いたかったのも、つまりそういうことなのです。もっと良くなりそうな作品なんですけどね。私もあまりみなさんが高評価なので一瞬ためらったのですが、嘘をつきたくなかったので正直に書きました。 以前、みささまが私にご指摘くださったことを踏まえ、単に欠点を言うのではなく、「では、どうすればよいのか」という代案も考えて書いてみました。もちろん、日ごろも「悪口を書こう」という意志を持って書いたことは一度もないですが、読む人の心情を慮って書くってむずかしいですね。大多数のかたが絶賛し、感動されているようなので、たぶん良い作品なのでしょう。私には不協和音のごとく、引っ掛かりが最後まで残った点がいくつかあったので、あの点数になったのですが。
2010/03/16 11:20
みさ
みささま ありがとうございます。こうなってみると、反動でやたら本が読みたくなって困りますね。 手術まで目はなるべく使わないように心がけていますが、見え方にイライラすることもありますね。 美術館の展示物の説明文とか、電車の中吊り広告の文字がダメ。
2010/03/13 20:03
きゃる
tetorapackさま >そうですか。まだ、きゃるさんのネタバレを開けたい衝動を抑えつつ、まだ開けていません。 そう、あけないほうがよいです。 まっさらな状態で先入観なしに感動を味わっていただきたいと思います。 私は「萬斎なら何でも素晴らしい!」という熱烈ファンではありませんが、この「マクベス」は高く評価します。それだけに本業の狂言には注文があるのですが(笑)。
2010/03/13 19:55
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