きゃるが投票した舞台芸術アワード!

2009年度 1-10位と総評
ふたりの女

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ふたりの女

SPAC・静岡県舞台芸術センター

テント公演のイメージが強い唐十郎の作品を野外劇で観ることにより、濃密な世界を一歩離れた俯瞰で眺められた。若手俳優陣が力演。

海をゆく者 The Seafarer by CONOR McPHERSON

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海をゆく者 The Seafarer by CONOR McPHERSON

パルコ・プロデュース

一見暗くて地味なようだが、とても楽しめた作品。
芝居の巧い俳優が揃うとこんなにもすばらしいのかと実感。
アイルランドという土地の特性が戯曲に生かされていた。

コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ

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コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ

Bunkamura

9時間を超える作品を壮大な絵巻物でも見るように鑑賞できた喜び。
老いることのない蜷川幸雄のチャレンジ精神と実力を実感。

DAILY

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DAILY

きせかえできるねこちゃん

如月小春の未発表戯曲を発掘し、上演に漕ぎ着けた熱意。
若き女優陣の演技が素晴らしかった。

PerformenⅣ~Inferno~

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PerformenⅣ~Inferno~

電動夏子安置システム

アイディアと内容の面白さ。新鮮でした。

乾かせないもの【御来場有難うございました】

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乾かせないもの【御来場有難うございました】

机上風景

洗濯物で心理の揺れや歳月を表現する舞台美術の素晴らしさ
と人物描写の確かさ。

銀河鉄道の夜

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銀河鉄道の夜

東京演劇アンサンブル

正統派劇団のケレン味のない美しい芝居。
アナログの魅力とでも言うのでしょうか、このレトロ感はこの劇団でしか味わえない。

余命1時間の花嫁【ご来場ありがとうございました】

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余命1時間の花嫁【ご来場ありがとうございました】

Aga-risk Entertainment

喜劇本来の楽しさを思い起こさせてくれた作品。
力技でなく、自然に笑わせることこそ喜劇の王道であることを
再認識させてくれました。現代ではむしろ貴重です。

唇に聴いてみる

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唇に聴いてみる

劇団ミカヅキミナト

若手が有名劇団の作品に挑んだ意気込みと努力を買いました。
狭い舞台空間に工夫が見られ、添野豪の熱演に目を見張りました。
よくできた芝居ならほかにもたくさんあるでしょうけど、このすがすがしさは
得がたい。

HAMLET

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HAMLET

明治大学シェイクスピアプロジェクト

先入観を捨て、「ハムレット」という劇を観ることができた。
パントマイムなどうまく取り入れたことや、大劇場でも通用する演技力の俳優がいたことは驚き。

総評

公演のたびに劇団アンケートを丹念に書いてきましたが、2009年、ネット・レビューというものに初めて参加させていただきました。アンケートの場合は主催者側へのメッセージになりますが、不特定多数のかたの目に触れるWebはまた違ってくるので、難しいです。多数のかたが観ている公演の場合は内容に詳しく触れる必要がない場合もありますが、公演によっては意識して細かく書く場合もあります。自分はネタバレを長く書いてしまう傾向があり、長文が敬遠される現代ではほとんど読まれてないと思いますが(笑)。
みなさんに比べ、観劇の本数が少ないので、アワードへの参加は迷いましたが、1年の区切りということで、自分なりの視点で選ばせていただきました。
有名無名、公演の規模の大小にかかわらず、感動の度合いによって選んだので人によっては変なバランスだと思われるかもしれません。
自分はCoRichで人気のある劇団を観る機会が少ないほうだと思います。
今後はまた少し古典の鑑賞に比重を戻しながら、自分なりのペースで小劇団も観劇していきたいと思います



















































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